(岡田美加)もしもし?松坂の原稿入れました。
これから京都取材に向かいます。
(狩矢和雄)おう!どうしたの?取材。
京都と小京都行列のできるおいしい店めぐり…。
教えて!取材費と晩メシ代浮かそうってのかい?まあ問題を単純化すれば…。
自分でやんなさい。
冷たい!その代わり晩メシは祇園の一流のところで。
ラッキー!でもお金は…。
大丈夫。
ラグビー部の先輩が出張で来てるんだ。
晩メシ誘われちゃってね。
それってもしかして…。
そう。
サンライズフード社長岡田洋介氏。
(根本麻紀子)おこしやす。
もうお待ちどすえ。
どうぞ…。
おこしやした。
(岡田洋介)おっ来た来た…。
(西沢明)じゃあ失礼します。
(岡田)ああ。
先輩しばらくです。
(岡田)待ってたよ。
西沢は帰したからな。
美加ゆっくり飲もう。
お父さん私は西沢さんのことを嫌いだとは言ってないわよ。
お父さんに押しつけられるのがイヤなの。
グラスグラス!えっコップでですか?今の青年が婿さん候補ですか?ああ。
なかなか優秀なんだ。
後継者に育てたい。
何度も言ってますけど会社なんか継がないからね。
仕事も男も自分のことは自分で決めます。
人間てのはな…歳をとるんだぞ。
歳は関係ないです。
結婚も恋愛も。
お父さんの歳だよ。
この歳になってみろ。
いきなり…。
ポックリなんてこともあるんだ…。
もういい加減にしてよ!そんな話…。
お父さんの作った会社だ。
人手には渡したくない。
美加…。
あっ…すまんすまん!今夜は楽しく飲もう。
・
(麻紀子)失礼いたします。
お料理お出ししてよろしゅうおすか?何を食わせるんだ?グジのええのが入ったんどす。
(岡田)おっ!いいじゃないか。
あっ…。
(岡田)いいからいいから…。
娘とな…後輩。
あっ女将でございます。
しっかりおしやす。
娘さんの前で。
そろそろお時間どす。
電話する言うてはった…。
あそうか。
ちょっと悪いな…。
よいしょっと!ほらほら…。
…急に酔ったみたい。
甘えたいんだろう。
彼女に?君にさ。
えっ…!?独身生活もう長いだろ。
パートナーがいないってのは疲れるんだよ。
私生活でも仕事でもね…。
俺が直接見る。
明日そっちへ行く。
帳簿関係を用意しておきなさい。
また北海道!?またあの女の人に…!?俺の大嫌いなものが2つあってな…。
男の裏切りと…女の嫉妬だ。
極めて悪質だ!経理監査を待つまでもない。
明日これをつきつける!
(西沢)ゴルフの後ですか?ああ。
・
(電話の音)はい…。
ああ君か。
…今から?外で…。
おい…。
どこだ…?こっちよ…。
恋してる表情にピッタリ。
え〜!こっちじゃない?“恋してる女のセンチメンタル・ジャーニー”ってコンセプトでしょ。
女の感覚に従いなさい。
(携帯電話の音)はい岡田です。
…帰ってこない?北海道へ出張でしょ。
いなくなったって…どういうこと?会社の誰からの電話?わかった。
じゃあ岸さんのとこにすぐ行く。
父親が失踪…摩周湖で。
…父はホテルから消えてしまったっていうことですか!?ええ。
朝食事に下りてこられないのでお部屋にお電話してもノックしても出られないのでフロントに聞いてもらったんですがいらっしゃらなくて…。
お休みになった様子もなくて…。
荷物とかは?旅行カバンがそのままでした…。
(ノックする音)
(岸俊平)はい…。
あどうも。
一応交通事故急病ってケースも考えてそれとなく警察消防署に問い合わせてみたんですがね…。
事故は起きてないし救急車も出動してないですね。
(ノックする音)
(岸)はい。
(大林麗子)失礼します。
大林くんです。
社長の経理関係のアシスタントの。
存じてます。
(麗子)4日前予定どおり大阪発。
釧路支社へ入られお仕事の後ホテルへ…。
それきり連絡もなく携帯電話におかけしても電源切れで所在がつかめません。
航空券のお帰りの分も予約なしです。
変ですね。
警察に相談したほうが…。
何かお心当たりはありませんか?プライベートなことかもしれませんから…。
プライベートな付き合いの女性?そりゃあいないとは言えんだろうなあ…。
ん?京都のあの女性?そういうことはね後輩としても警察としても介入しにくいの。
ただ…旅行バッグが置きっ放しってのは…どうも気になるね…。
とにかく明日北海道に行ってきます。
今までこんなことなかったし…。
私ね…京都で狩矢さんに言われて身にしみたの。
父は寂しかったんじゃないかって…。
だからなんだかほっとけない気持ち。
(富田憲吉)あの…美加さんでいらっしゃいますね?釧路支社長の富田です。
あ…わざわざそんな…。
私個人で来ましたのに。
いえいえ。
社長のお身の上に関わることですから。
お持ちしましょう。
すみません。
ホテルは社長のご宿泊になったところをお取りしました。
社長の常宿ですが。
ありがとうございます。
やあ。
これから札幌ですか?
(野沢雪子)ええ。
ひょっとして…岡田さんのお嬢様じゃ…!?ええ…。
やっぱり。
すぐにわかったわ。
お父様に感じがそっくり。
失礼しました。
私野沢と申します。
お父様とは商売敵…というよりご同業で…。
いろいろとお世話になっております。
じゃあ…。
あの…さっきの方は?ああ…。
釧路じゃ大手の海産物問屋の社長でなかなかやり手でしてね…。
仕入れじゃ厳しい相手です。
でもプライベートは親しくしておられて…。
プライベートって…?仕事以外でもゴルフなんか社長といい勝負で…。
今度も楽しみにしておられたんじゃないですかねえ…。
野沢さんて方のことは初めて聞きました。
摩周湖とか釧路湿原の話はよくしてたけど…。
(富田)社長は別荘を持とうかと言っておられました。
ホテルの行き帰りに車を降りて珍しい花をよく見られて…。
別荘ですか…。
そんな話も初めて聞いたわ。
やあ。
西沢くんは社長のお供でしたからね。
責任感じて駆けつけたんだな。
夕方5時ごろまでここで社長と打ち合わせをして部屋を出ました。
それっきりお見かけしてないんですが…。
この際だから言ってしまいますが行方がわからないということでホテル側も協力してくれまして。
社長にかかった電話を調べました。
すると西沢くんが出た後夜に女性から電話がかかってるんです。
私…かけてません…。
(富田)そうなんです。
支社の者も本社の者もかけてません。
どうもそれが呼び出しの電話じゃないかと思うんですが…。
(西沢)フロントは社長の出ていかれるのを見てないしキーも預かってない。
たぶんここを通って出ていかれたんじゃないかと言うんですが…。
ここを出たら外はどうなってるんですか?こっちは摩周湖…こっちは釧路です。
どこへ行くにしろ車がいりますがフロントはタクシーを呼んでないしホテルの送迎車も動いてなかったんです。
そう。
誰かの車を使った…。
例えば呼び出したその女性。
西沢くんこの際だから率直に。
はい…。
さきほどの野沢雪子さんなんですが…。
翌日のゴルフが一緒で朝が早いからと泊まっておられるんです。
その晩ここへ…。
…つまり誘ったのは野沢雪子さんだっていうことですか?それはわかりません。
父と彼女はそういう関係だったんですか?失礼しました。
しかしあらゆる可能性を考えないと…。
私…ちょっと外を見てきます。
札幌に行ったはずの私がどうしてここにいるの…?そう思ってらっしゃる?いろいろと言ってたでしょうね。
富田さんや西沢さん…。
(雪子)私のことを…。
それであなたときちんとお話ししときたくて。
札幌行きをやめて引き返してきたの。
少し…ドライブしません?カムイヌプリ…神の山…。
その神の山のふもとにある神秘的な湖…摩周湖。
霧が発生しやすくて湖の姿が見えないことがとっても多くて…。
透明度が高くて…。
昔はね…世界で一番透明だったんですって。
湖の底に秘められた水源があるっていうけどそれも謎…。
女みたいね。
本心をなかなか明かさない…。
でもそれが男に対する女のガード…。
…でしょ?あの晩…電話したのは私じゃないわ。
電話で呼び出したりはしていない。
ただ…。
お誘いはしてたわ。
一緒にお食事しましょうって…。
私の部屋でルームサービスをとって…。
女が男を部屋に呼ぶ…。
私ね…踏ん切りをつけたかったのよ。
あなたのお父様の…岡田さんを好きだったから…。
でも来なかった。
少し遅れるかもしれないっておっしゃってたけど…結局来なかったの。
そうですか…。
誰かしらね電話した人って…。
電話で…岡田さんを呼び出せる人って…。
つきとめたいって思うんですけど…。
女性関係のトラブルが見えてきそうで怖い?私もよ。
ご存じかしら?京都の人のこと…。
紫苑の…女将さんですね。
根本麻紀子さん…。
出資者としてお金で割り切れる関係だっておっしゃってたけど…ひょっとしたら彼女かもしれないわ…。
それからもうひとり…大林麗子さん…。
会社の経理でね彼女が電話したら岡田さん…出ていく可能性があるのよ。
仕事上のことで。
経理の上でトラブルが発生したって…。
そうおっしゃってたわ。
まだオフレコだけどって…。
そういえば釧路へ発つ前の晩…父が電話で誰かを叱ってました。
こちらの支社の人のようでした。
とても険しい顔してた…。
チラッとうかがったわ。
どうも仕入値が水増しされてるみたいだって。
それも億単位で。
それに…大林麗子さんが関わってるって…。
(西沢)お帰りなさい。
ひと休みなさったら夕食を釧路で。
あの…父がいなくなったその晩にここに京都の女性が泊まったか調べられます?名前は根本麻紀子で歳は30歳ぐらい。
紫苑の女将…。
ええ。
…わかりました。
(富田)魚介類だけは自慢できますよ。
本場です。
我が社のネタ元は穀物類も含めて全部北海道産ですからね。
ああ川村くんはご存じですね?
(川村光夫)本社にいた時に何回かお宅へ…。
ええ。
本当に父は会社の若い人を次々と紹介して…。
ご迷惑だったでしょう。
引っ張ってこられて。
お婿さん候補かな?社長…後継者を探しておられますからな。
事業と大株主としての…。
父の行方についてなんですけれどいなくなったその晩京都の女性がチェックインして泊まらずに出ていってるんです。
京都の…。
紫苑のあの人かな…?ええ。
名前は違いますが歳格好は同じです。
おそらく偽名でしょう。
荷物もなくいつ発つかわからないからと前払いで。
紫苑へ電話してみた?店へは5日前から出てなくて自宅はいくらかけても出ません。
でも父が荷物も置きっぱなしにして女性と消えてしまうなんて信じられません。
私父がこちらへ来たのは経理の不正を見つけてそれを追及するためと聞きました。
そちらのトラブルのせいって考えられないんでしょうか?社長が言っておられたんですか?いえ…ある人が…。
…野沢雪子さんでしょう。
彼女社長を取り込もうとしてたからなあ…。
野沢さんのとことは仕入れ値が折り合わないんで切ろうという話が出てたんです。
彼女それを知って社長に接近してたから…。
でも私も父がこちらのどなたかを電話で叱っているのを聞きました。
発つ前の晩に…。
私は知りませんなあ…。
別のことじゃないですかね。
海産物の買い付けは入札だから談合もバックマージンも水増しもある。
億という裏金が動きます社長決裁で。
でもそっちのトラブルはなかった。
やっぱり女関係じゃ…。
そんなことは…。
あっ失礼。
焼けましたよ。
どうぞ召し上がってください。
(携帯電話の音)もしもし?
(男の声)「岡田美加さん気をつけなさい」「どこに敵がいるかわかりませんよ」もしもし?あなた…どなた…?心配してる第三者です。
心配だ…。
岡田社長のこともあなたのことも…。
ねえ次はどこ行くの?
(男)裏摩周へ行ってみよう。
だってこの天気じゃ…。
そんなことないって。
行こう。
(女)うん…。
ねえちょっと!誰かいる!「本日午前7時頃川上郡弟子屈町阿寒国立公園内摩周湖の第三展望所付近で女性の死体が発見されました」「所持品から京都府京都市東山区祇園町北側料理店経営根本麻紀子さん30歳と判明」「変死の疑いがあり弟子屈警察署では死因などを調べています」岡田美加さんですね?はい…。
ちょっとお話を伺いたいんですが…。
変死です。
睡眠薬を多量に飲んでます。
他殺の疑いもあります。
(井口敬太)根本麻紀子さんがここに宿泊した夜あなたのお父さん岡田洋介さんもここに泊まってそのまま姿を消されたそうですね。
根本さんとお父さんの関係は?根本さんのお店の客でした。
根本さんは宵のうちにチェックアウトしてます。
泊まらなかった。
岡田さんも泊まった形跡がないそうですな。
2人で出かけた可能性もあります。
店の客だけの関係とは思えませんな…。
ずいぶんプライベートなことまでお訊きになるんですね。
父を疑ってるんですか?重要な参考人…と見ております。
根本さんと父のことは私はそれしか知りません。
父の行方については私も心配しています。
そのために来たんです。
捜してください。
失踪届ですか?必要なら出します。
根本さんと父がどんなにもつれた関係だったとしても殺すようなバカな真似は絶対にしない!そうでしょ?ええ。
そう思います。
どんな関係だったんだろう…?出資してるだけの関係だって野沢雪子さんは言ってた。
でも…その野沢さんとの関係もわからない…。
私でわかる限りのことでしたら調べます。
いいわそんなこと。
父に叱られます。
こんなプライベートなことを会社の方に…。
いえ。
なんでも言ってください。
なんでもします。
ありがとう。
渋谷の方に行って。
(玄関のチャイム)
(岸)お手数かけまして。
じゃあこれで…。
いらっしゃい。
こんにちは。
こちらは会社の専務の岸さん。
あと経理の大林さん。
こちらは父の友人の狩矢さんです。
岸さんに社長代行をやっていただくので株主として承認書を出したんです。
父の代理として。
岸さん父が叱ってた相手…調べてくださいね。
釧路支社の経理も。
はい。
狩矢さんは京都の警察の警部で根本さんの事件を担当しています。
不正経理の疑いがあることもお話ししてあります。
使途不明金のことは会社としても調査を進めております。
結果が出ましたら社長にはもちろんご報告するつもりですし必要ならお嬢様にも警察にもお話しいたします。
(麗子)失礼いたします。
気をつけて。
私をダシにブラフかけたね。
ブラフじゃないわ。
私は事実を知りたいの。
お父さんにつまらない疑いがかかっちゃたまらないもん。
あんまり強引に突っ込まないほうがいい。
私もお父さんを信じてる。
だって向こうの警察はお父さんのこと犯人扱いだし会社のほうだって迷惑そうな態度が見え見えよ。
世間てのはね上っ面しか見ないんだ。
警察は出てる事実しか見ない。
疑われることから逃れられない時だってあるんだよ。
だからそんな女性関係だけじゃなくて会社のトラブル経理の不正も…。
しかしそっちを考えてくと誘拐監禁てセンも出てくるぞ。
えーっ!?それよりもお父さんと根本麻紀子トラブっていたのは確かなんだ。
店の者がたびたび目撃してる。
原因は…釧路の野沢雪子らしい。
どうも彼女には本気だったらしいからねお父さん…。
陰の女で通すつもりどした。
あの北海道の女と結婚しはるつもり違いまっしゃろな…?そんなん許せしまへん!うちだけ陰の女でいてそれでおしまいやなんて!!あなたとはビジネス!その約束でしょ!?今になって未練が出てきたっていうの!?女の恥よ!
(麻紀子)おどきやす!どくのはあなたよ!!やめろ!やめないか2人とも!やめなさい!《私のせい?お父さん私のために再婚しなかったの!?》《そして女の人とトラブルになってたの!?》《会社のことは!?私の結婚相手を捜して跡を継がそうとして何かトラブルが起きたの!?》美加…お父さんはやってない。
信じてくれ。
お父さんは…。
《なに?聞こえない…。
お父さん何が言いたいの!?》地震か…。
(テレビ)「今朝午前4時頃北海道東部東北地方東部関東地方の広範囲にかけて強い地震がありました」「各地の震度は根室釧路震度5。
青森宮城岩手震度4…」この辺りは異常ないな…。
あれ?あそこ…土砂崩れじゃないですか?なんだ…?人の足だ!!
(刑事)土中に埋まってたので死体の損傷が…。
父です…。
(井口)お気の毒ですが司法解剖になります。
今日中に済ませます。
その後こちらで火葬するのであれば手配いたしますが…。
お父さん…。
お父さん!!お父さん!!
(井口)岡田さんの所持品です。
捜査のためお預かりします。
預かり証を出しますから点検を。
この花…ホテルへ行く時湿原に車を停めて散歩された時に摘まれた花です。
それでズボンの裾や靴に湿原の泥が付着してたわけですな。
エゾリンドウウメバチソウ…。
ああ…これ全部釧路湿原に咲いてる花ですよ。
父は摩周湖が好きで…釧路湿原にもよく行っていたようです。
花も大好きでした…。
人を殺すなんて信じられませんでした。
もう信じていただけますね?1日も早く麻紀子さんと父を殺した犯人を捕まえてください。
このたびは…お悔やみ申し上げます。
本当になんて言ったらいいのか…。
ご丁寧にわざわざありがとうございます。
私…明日火葬場には行きたくないんです。
辛すぎるわ…。
それでこれ…。
お父様のお好きだったお花です。
エゾリンドウ…。
これを棺に入れてさしあげて…。
これ…父が押し花にして持ってました。
私が教えてさしあげたの。
湿原は…このお花の群生地…。
でも…もう二度と…一緒に行くことはなくなってしまった。
あなたが結婚したらこっちで暮らしてもいいって…。
そう言ってくださったのよ。
私これで失礼するわ。
あなたの会社の方私…苦手なの。
用心してね。
ひとりであんまり詮索しないように…。
そんな花お受けにならないほうがいいですよ。
あの女と京都の女が争って今度のトラブルになったんだわ…!警察もそう見てるようなんです。
紫苑の女将根本麻紀子は社長と野沢雪子のことで逆上して睡眠薬を飲んで自殺したと…。
だからこんな花捨てましょう。
ちょっとちょっと…。
やめましょうよ。
死んだ人への志だ。
たとえ野沢雪子が悪女だとしてもね。
狩矢さん警察は本当に父は根本麻紀子さんに殺されたって考えてるんですか?…少し歩こうか。
私の考えは違うんだ。
お父さんと根本麻紀子は別々に誘い出されて殺された…。
お父さんはたぶん湿原の中で殺されそこに隠されていたんだ。
服や靴に付いていた湿原植物や泥は…お父さんが昼間行った時に付いたものだけじゃないと思うんだ。
でも…父は摩周湖に埋められていた…。
だからあとで運ばれて埋められたんだ。
湿原から摩周湖へ。
なぜ?発見されないためにさ。
いいかい摩周湖周辺は根本麻紀子の死体が発見された後地元署がくまなく捜索してる。
当然お父さんが埋められた場所もね。
ところがその時お父さんは発見されなかった。
つまりその時点ではお父さんはまだ埋められてなかったんだよ。
捜索が済んだのを見届けその後湿原から運んで埋めた…。
一度捜索したところはもう捜索しないからね。
ところが思いもよらないあの地震で…発見されてしまった。
犯人はなぜ父を隠しておきたかったの?失踪したことにしたほうが都合がいいと考える連中がいたら…?不正経理がらみ…。
そう。
根本麻紀子殺し…。
あるいは自殺に追い込んだ。
そういうスキャンダルを負わせ行方不明にしといたほうが都合がいいと考えたんだろう。
それはつまり…会社関係…。
釧路支社関係…。
そのセンで洗ってみるってことでやってもらったんだがね…。
そしたら…?アリバイがあるんだ。
お父さんに付き添っていた西沢くんはホテルにいなかったし大林麗子は東京から動いてないんだ…。
〔あの晩は支社へ行って本社へ連絡と打ち合わせの電話を何度もかけてました。
岸専務にです〕〔富田支社長も同席してました。
6時ごろから9時ごろまでかな〕〔その後支社長と食事に行って飲みになって…〕〔ええ。
途中でラーメン取ったりして延々と飲んでました〕〔ラーメンは近くの大楽亭から取ったな…〕〔それからはまた何軒かハシゴですよ〕〔行ったところは…小料理屋の「土瓶」バーの「オリーブ」…〕〔会社のツケのきくとこばかりですよ〕〔それで西沢くんがホテルへ帰ったのは…4時かな〕〔もう朝でした〕〔ええそのとおりです。
時間的な細かいことは大林くんが側にいたから訊いてください〕〔ええ。
6時から9時過ぎまで何度も〕〔使途不明金があるってことで…。
通話の記録出るようになってますからそれを見ればわかるはずです〕裏付けは地元署が取ったから間違いないだろうね。
洗い直して。
別の糸口がないと再捜査ってのはできないんだよ…。
だから根本麻紀子の身辺を洗ってみるよ。
根本さんの?うん。
事件の骨格は私の推理どおりだとしても彼女は殺されて利用されるためにわざわざ京都から釧路へ来たことになる…。
それじゃあんまり不自然で無理があるだろう?父が呼ぶ…わけないわよね。
雪子さんがいるのに。
自分から来る…そんなこともないか。
父が絶対に嫌うもの。
そういうこと。
誰かが何らかの手を使ってこっそり呼び寄せた。
その誰かってのが犯人…あるいは共犯者だ。
とにかくね明日朝一で帰ってそれを調べてみるよ。
会社のほうは私が調べるわ。
社長で大株主である父の代理ってことでやれるはず。
やめなさい危険だ!それはこっちの仕事でしょう。
それに…葬式だってあるんだし。
やらせて。
こんな気持ちじゃお葬式出せない。
だって…父が殺されたのは私のせいよ。
父を独りぼっちでほっといた私のせいだわ。
…それじゃあこれを調べてくれないかな。
お父さんの所持品にあったメモのコピーなんだが…。
エゾリンドウウメバチソウニラザキアシワサワギキョウ。
エゾヤマハギツルコケモモ…。
この「ニラザキアシワ」って植物はないそうなんだ。
それ以外はお父さんの持っていた押し花と一致してるんだが。
インターネットで調べてくれない?はい。
ねえこの「オガワラムツミに聞くこと」って?植物学者の名前かと思って調べてみたんだがそんな人いないんだ。
もしかしてお父さんが何かを伝えようとしたのなら…。
社員の名前かもしれない!調べるわ。
あとニラザキアシワの上のこの数字…。
ああ「890406」ね。
こいつも謎なんだよ…。
0件…。
ニラザキアシワ…やっぱりないんだ…。
(岸)大林くんあのことをご報告して…。
はい。
経理上の不正…釧路から本社への使途不明金の流れというのが存在するようです。
やっぱり。
それじゃ誰かが釧路で不正を?それはまだ…。
二重帳簿が存在すると思いますが釧路で誰がそれを操作してるのか…そのキーパーソンがわからないんです。
ただ…。
ただ?本社への流れは社長宛てになっていて…。
それ…どういうことでしょう?
(岸)社長に…裏金の必要があったのではないか…。
紫苑の彼女への出資とかあるいは北海道の野沢雪子さんへのリベート…。
上乗せの形での援助です。
父が会社のお金を流用したっておっしゃるんですか!?いや。
まだそれは調査中でね…。
父は公私の区別の厳しい人でした。
私的なことで…女性関係のことで会社のお金を使うなんて考えられません!そうですわ!そう信じてます。
だから徹底的に調査したい。
背任の疑いがある以上社としてもお葬式を出しにくいですから。
背任って…やっぱり父を疑ってらっしゃるんですね!いや現在の状況をご説明したかったので。
わかりました。
お葬式も調査も会社のお世話にはなりません。
私がやります。
株主調査権があるはずですね。
美加さん!ちょっとこちらへ…。
美加さんの言うとおりだわ。
ひどい…。
私は社長を信じます。
調査は私がやります。
でも社員じゃ限界があるわ。
社長の株の株主権行使委任状…くださいませんか。
ね?お願いします。
社長と会社…守りましょう。
京都や北海道の女のスキャンダルから。
ね?北海道へ誰が誘ったかってことは?さあ…お客様は大勢いてはります。
まあそりゃそうだ。
麻紀子さんの部屋ちょっと見せてもらえない?はい。
こちらです。
失礼します。
《Aが麻紀子の男と仮定して月に2回の逢引き…それも1回は岡田さんが来るのと同じ日に会ってる》《これがAを特定するキー》《Aはあの日麻紀子を釧路へ呼んでいる》《ホテルから誘い出したのもA…誰だAは?》
(記者たち)岡田さん!お父さんの死についてどうお考えですか?お話だけお願いします!根本さんとの関係についてはご存じでしたか?
(西沢)すみません!ちょっとすみません!
(西沢)美加さん!
(記者)一言だけでいいんですけど。
(西沢)何も話すことありません!
(記者)お父さんの愛人関係については?
(記者たち)岡田さん!表ロックして。
(家政婦)はい。
勝手口や窓も閉めてインターホンも切ってください。
あすみません。
何か飲みますか?あ大丈夫です。
西沢さんどうして?会社にいらしたこと聞いて…。
会社の態度とかも聞いてすごく腹がたって何かお役にたてないかなと。
ありがとう。
私もう何も…誰も信じられなくて。
わかります。
私社長からは引き立てていただいてご恩を感じています。
でも率直に言って「お嬢さんの婿さん候補だ」とかそんな社内の目がいやでなるべくお嬢さんに近付かないようにしていたんです。
でもこうなるともう…。
本当にお気の毒で。
婿候補とかそんなこと抜きでできる限りあなたをサポートして社長のスキャンダルとかも払いのけたいんです。
ありがとうございます。
お気持ちだけでうれしいです。
今日も早引けしてきたんです。
対策を立てて行動しましょう。
社長が残したメッセージかもしれないですね。
「オガワラムツミに聞くこと」あとその何だかわからない数字。
あとは花の名前なのよ釧路湿原の。
それがきっとキーよ。
父は釧路湿原で殺されたらしいの。
別々に殺されたのよ根本麻紀子さんと父は。
父は毒殺されてそのまま湿原に隠されてた。
根本麻紀子さん関係の摩周湖捜査が終わるまで…。
そして捜査の終わった摩周湖へ埋め直された。
発見されず行方不明にしておくために。
根本麻紀子さんは父にじゃなく犯人に呼ばれて釧路へ来て睡眠薬で殺されたのよ。
父とのスキャンダルを撒くために。
でもね…。
こんな植物ないし。
この謎っぽい数字。
こんな植物学者いないのよね…。
(ため息)ああ…ニラザキアシワニラザキアシワニラザキ…。
あっ!「ニシザワアキラニシザワアキラニシザワアキラ」…。
私の名前です。
私西沢明です。
あぁ!アナグラムなのよ。
ほら文字の並べ替え。
これあなたへのメッセージだったんだ。
ねぇこの「890406」って何だかわかります?わかりません考えてみないと。
じゃこの「オガワラムツミに聞くこと」って?さあそれも…。
じゃあこれもアナグラムかもしれない。
「オガワラムツミ」…「ガワムラミツオ」…。
「カワムラミツオ」!あっ…。
釧路支社の川村…確かあいつ川村光夫です。
(携帯電話の音)ごめんなさい。
はい。
あなたこの前の人ね?あなたいったい誰?
(男)「不正経理は釧路支社で確実に行われています」僕は黙っていられなくて二重帳簿のコピーを社長に送った。
でも社長は殺されコピーは奪われた。
ねえあなた川村さんね?待って切らないで。
あなたこの前の電話じゃ私に「用心しろ」って言ったわ。
今度は二重帳簿のこと教えてくれた。
なぜ?どういうことなの?
(川村)私女性問題で釧路へ飛ばされたんです。
社長が激怒されたのはあなたの結婚相手に私を考えておられたからだとそんな噂を耳にしました。
私そんなことで社長に反感を持ってだから経理の不正も黙って見過ごしたんですがもう耐えられない。
私実は二重帳簿そのもの…。
もしもし?もしもし!
(電話が切れた音)変ね…切ったみたい。
川村か…釧路の経理の責任者です。
「川村を問い詰めろ」。
社長はそうメッセージを残したのかもしれない。
やりますよ。
まかせてください。
でもあなたにしゃべるかどうか。
今だって何も言わずに切ってしまって。
おびえてるのよ。
しかしあなたには会社の内情がわからないしそれに危険だ。
この不正事件おそらく何億っていう金の業務上横領…。
私の仕事してるところよ。
ハイエナが襲ってくる感じ。
寄ってたかって…。
誰かを信用しなきゃ。
一人じゃ何もできないですよ。
そうね。
そうだわ…。
会社の調査はあなたにお願いします。
うちの持ち株の委任状も書いときます。
川村さんには私が接触します。
私にかかってきた電話だから。
狩矢警部の意見も聞いときます。
わかりました。
西沢さん信じていいよね?お父さんが信じた人だからね。
(岡田の声)「決心が鈍らないように録っておく」「美加と本気で話し合わねばならない」「美加に婿をとって会社を継がせたいがいやがっている」「押しつけがましいと思ってる。
もう一度だけ話し合う」「そうしないと私は休めない」「君が死んでもう14年経つんだよ。
カヨコ…」「美加とはこのごろ一緒に食事することもない」「よく2人でピクニックに行ったもんだがそんなことも今はない」〔コンサートだって言ったでしょう?〕〔たまには飯ぐらい付き合えよ〕〔取材で仕事なの!そりゃお父さんから見たらしがない稼ぎかもしれないけどね私にとっては大事な仕事なの!〕〔お前近ごろお父さん避けてるな〕〔そうじゃないけど…すぐに「結婚どうするんだ」とか「誰に会社継がせるんだ」とか言うから…〕〔辛いの。
率直に言って〕〔心配してるんでしょう。
一生アルバイトみたいなことしてるのか?〕〔もう!とにかく私は会社経営はできないしそれができる人とも結婚できないと思う〕〔お父さんはお父さんの思うとおりにしてください〕〔あ〜あ〕〔お父さん〕〔お父さんのほうこそ結婚したほうがいいんじゃないの?〕〔お前をちゃんと育てる。
お母さんにそう約束したんだよ〕〔お父さんそれまで独りでいるって〕〔もう…育ったよちゃんと〕〔もういいよ!〕・
(電話の音)はい捜査一課。
狩矢警部はまだ帰ってきてませんけど。
ファクス?どうぞ。
渡しときますよ。
お願いします。
下鴨西署ですね?捜査一課お願いします。
まだなんですよ狩矢さん。
は?「空席待ちがあったら釧路へ飛ぶ。
先発する」と言っておくんですか?はい。
お願いします。
川村さんいらっしゃいますか。
出社してない?無断欠勤?
(チャイム)川村さん。
川村さん?あの川村さん岡田美加で…。
川村さん?
(刑事たち)お疲れさまです。
(携帯電話の着信音)もしもし。
狩矢さん?読んでくれた?大変なのよ!川村さんが殺されたの!私が発見したの。
えっ?どういうこと?手短に言いなさい。
うん。
うん。
それじゃあね君はすぐ警察に行きなさい。
私もそっちへ向かうから。
あなたどうしてこんなところにいるの?支社の社員の人が殺されたのよ。
川村って人。
私もたった今事情聴取よ。
あなた知ってるの?ねぇちょっと一緒にいらっしゃい。
(雪子)そう…そういうことだったの。
でも危険だわ。
釧路に来るなんてとっても危険よ。
現に川村さんだって殺されたわ。
おそらく二重帳簿を持ち出したせいだと思うの。
信じられない。
お金のために人を殺すなんて。
殺すわよ。
人は生きるためだったら殺すのよ!地位お金恋…相手か自分かどっちかしか生き残らないってそういう羽目に陥ったら殺すのよ。
私だってあなたを殺したいと思ったことがある。
あなたが結婚して会社を継ぐまで独りでいる…ってお父さんにそう言われた時…。
それは父と私の問題だわ。
人から言われたくありません。
それに…こんな時にあなたから。
わかってるわよ!あなたのことが心配なのよごめんなさい!だけどね…あなたにもしものことがあったら私お父さんに申し訳が立たないのよ。
ねえ…警察に行く前に相談しましょう。
弁護士が要るかもしれないわね。
そうだ…部屋を取るから少し話をしましょう。
ね?すぐだから待っててね!出よう。
あの女と行っちゃいけない。
早く。
彼女社長の信頼を利用して川村とつるんで会社の金を流用していた疑いがあるんです。
あまり近付かないほうがいいです。
危険ですから。
すぐに警察に行くわ。
でも西沢さんどうして釧路へ?あなたを追いかけてきたんです。
いや…何か気になってお宅へお電話してみたんです。
そしたら急に釧路へ発たれたってことですごく心配になって飛んできたんです。
で支社へ行ったら川村が死んだって騒ぎでしょう。
ますます心配になって…でも会えてほっとしました。
ありがとう。
あ…警察ってこっちのほうだった?いや…警察へ行く前に現場で目撃したことをきちんと整理しておいたほうがいいでしょう。
あなたは第一発見者だから厳しく訊かれると思うんです。
その…川村二重帳簿持ってました?いいえ。
探さなかったんですか?すぐに飛び出したから…。
どこかに隠してあるんだな…。
そういえば…。
えっ?何か川村さんの感じ変だった。
目を開いたまま手をこう伸ばして…。
右手をですか?指さして目もそっちのほう見てた。
何見てたんだろう…何かを教えようとしたみたい…。
しかし警察は「右手でカーペットに何か書きかけてたみたいだ」って。
ひらがなで「こ」とも読めるけど心当たりないか?って。
支社の連中も私も訊かれたけどわからなくて…。
あっ!えっ?川村さん書きかけて書ききれずに死んだのよ!何か教える形で。
教えたって何を?川村さんの目はトイレ見てて指もそっちのほうをさしてた。
トイレの水洗の水槽を!水槽?水槽の中に何か隠してあるんじゃない?そうよ二重帳簿!これひらがなじゃないのよ。
「こ」じゃなくて数字の「二」!二重帳簿の二!そのAという人物ね名字のイニシャルだと思って社員名簿当たってみたんだ。
そしたら「あ」で始まる名字が大勢いるんだ。
だから岡田社長に近い人物を洗ってみたらこれまた1人もいないんだ。
ところが名字じゃなくて名前で当たってみたら1人いたよ。
「あきら」。
西沢明。
そう。
彼が根本麻紀子のオトコ。
釧路と摩周湖でのあの夜のアリバイもう一度洗い直して。
その西沢ですがさっき支社の連中と事情聴取に来ました。
ええこっちに来てるんです。
岡田美加も来てるとなるとこれは危険ですね。
いえ岡田美加の所在はわかりません。
はい。
わかりました。
どっちも探します。
よろしくね。
警察へは行かないの?ああ…いや考えたんだけど…。
あなたの推察は当たってる気がするんだけどあくまでも推察だから確認したほうがいいんじゃないかな。
それはそうかもしれないけど…。
夜が明けたら川村のマンションへ行って見てみよう。
警察がいたら訳を話して確認してもらおう。
そうね…。
西沢以外に…。
ちょっと眠気覚ましに風に吹かれてきます。
シート倒れますからよかったら休んでください。
(警察官)わかりました。
どうぞ自由に探してください。
もう検証は終わりましたから。
(雪子)〔殺すわよ。
人は生きるためだったら殺すのよ!〕どこかでコーヒーでも飲んでから出かけましょうか。
そうね。
ああそうだ。
あれ書いといてくれました?社長の持ち株の委任状。
いやこうなるとそれを使って会社の経理を緊急に調べる必要が出ると思うんです。
私が預かっていたほうがいいでしょう。
それだったらもう書いてある。
そうですか。
はい。
確かに受け取りました。
この夢を見ていたわ。
アナグラムがなかなか解けなくてね数字を打って何度も組み替えて苦労してる夢…。
文字と数字…その組み合わせじゃないかって思うんだけど…。
もしかして…!何か書くものあります?すみません。
1…2…3…4…5…6…7。
「890406」。
これ1から7ね。
でこのアナグラムの「ニラザキアシワ」に使われている数字だけ残すと4と6で…その4と6に1から7までの4と6にあたるかたかなを入れると…。
キ…シ…。
キシって…キシって岸専務のことじゃない?そうよ。
でこの「ニラザキアシワ」が西沢さんあなたよ!でその上に矢印があって矢印の先が…岸さん…。
西沢さんあなたのあの晩のアリバイって岸さんの証言なのよね?大林麗子さん…富田支社長…あなた…。
みんな…岸さんにつながったアリバイがあるのよね。
もし岸さんが黒幕だったらアリバイは…なくなる…。
あなたたちみんなで組んでたのね!?困ったなぁ…そこまでわかってしまったのなら…はっ!死んでもらうしかないよ。
すまない!あなただけは殺したくなかった!だんだんあなたのことが好きになってた!あなた父からかわいがられててよくそんな…!麻紀子さんもあなたでしょう!?なりゆきですよ!どうにもならないなりゆきってあるんだ!〔なあ…飲み直そう。
さ行こ〕〔火遊びしまひょ。
社長さんかて他に女の人いてはるんやし〕〔見返してやる。
あんたかてお供ばっかりやつまらへんやろ?〕〔男として…〕〔社長が娘とあんたをくっつけようとしてるんやて?〕〔許しまへんえ!〕〔そんなことしたらばらしまっせ。
社長に…〕俺は…麻紀子とは切れたかった。
ただそれだけだった…。
それが…。
(岸)〔西沢くんちょっと気になることがあってね〕〔釧路からの買い付けの際に5000万ほどの現金が紛失していることがわかった〕〔おかしいとは思わないかね?〕〔書類上はちゃんと社長のハンコが押されてる〕〔社長に最も近い人間は君だ。
思い当たることはないかね?〕〔トウモロコシの先物取引でかなり資金繰りに苦労してたらしいね?〕〔京都の料亭の女将から君は借金をしてた〕〔その女将は…社長のオンナだよ!まずいねぇ!〕〔会社の金は使い込んで社長のオンナとは関係を持ってる…〕〔あー…破滅だなー!〕〔でも社長が代われば別だわ〕〔岸専務にね。
社長が事故か何かで死んでくれれば…全て解決するわ〕仕方がなかった。
会社の中で生き延びるためには…。
岸専務と大林は釧路支社の仕入値を水増ししていたんだ。
会社の株を買い占めて乗っ取るつもりで…。
そして…。
(麗子)〔社長は気が付いてる。
釧路支社の不正を…〕
(麗子)〔やるしかないわ。
麻紀子を呼び出して社長と消えたことにするのよ〕
(麗子)〔社長は私がおびき出す〕
(麗子)〔経理の不正のデータがつかめた…そう言えば出てくる〕
(岡田の悲鳴)父は…大林さんを信頼してたわ。
大林さんも好意を持ってくれてると思ってた。
父のためにあんなに泣いてくれたのに…。
大林は社長と結婚まで持って行きたかったんだ。
だけど社長はそれを拒絶した。
だから憎むようになったんだ。
(麗子)社長…。
〔私…社長が好きなんです〕〔ずっと好きだったんです!〕〔ありがとう…だが私は独りでいたいんだ〕〔美加のためにね…〕
(麗子)《敵よ!今から私はあなたの敵よ!!》人ごとみたいに言ってあなた…よく平気ね!麻紀子さん殺して。
川村さんを殺したのもあなたでしょう!?〔どうも〕〔寿司買ってきたんだけど…いいかな?〕〔うぐっ!?〕仕方ないでしょう!!2人とも余計なじゃまするんだから!これは俺の自己防衛ですよ!あなただって殺したくないんだ!岸専務や大林は「委任状さえ取ってしまえば早く始末したほうがいい」と言った。
だけど俺は反対した。
「害がなければそっとしておきたい」って。
だけどあなたは気付いてしまったんだ。
余計なことに!助けて!助けて!どういうこと?どうしてこの子がいるのよ?わかってしまったんだ。
やっぱりあの社長のメモは暗号だった。
岸専務の名前が出ていたんだ。
二重帳簿点検して対策立てなきゃなんないのよね。
しようがないな…あんた始末しなさい。
いやだよ俺…。
株なんて欲しかったらあげる。
会社だってあげるわ!そんなもののために人を殺すの?あなたたち人間じゃないわ!信じられない!岸さん富田さん!出てきなさいよ!!
(麗子)うるさいなあ…西沢ここけっこう観光客が来るのよ。
早く片づけようよ。
やだ!放しなさいよ!何すんのよ!放してよ!
(悲鳴)・
(轟音)えっ?何だ?
(麗子)何?
(轟音)美加ちゃん!
(せき込む音)しっかりしろよ!
(パトカーのサイレン)心配したぞ。
ごめんなさい。
間に合って良かった。
危なかったぞ。
軽率でした。
狩矢さんが来てくれなかったら…私死んでました。
父も…守ってくれたのかもしれない。
もしかしたら…父が好きだった場所かもしれない。
死んだ場所かもしれない。
「美加ー!」
(雪子)よかったわご無事で…。
お聞きしましたの。
美加さんがお父様に花を供えるんだったら私遠慮するわ。
そんなご一緒に…。
でも…。
じゃ私は麻紀子さんに供えるわ。
私ねあの人もお気の毒な方だったと思うの。
そりゃ身勝手ではた迷惑な愛だったかもしれないけどでもお父さんのことそれなりに愛してらっしゃったわ。
私愛にはきっとそういうところもあるんじゃないかって…。
わかります。
今までわからなかったことわかります。
私だって父にとっては身勝手で愚かな娘だったような気がする。
私も。
でも考えると辛くて…たまらなくなるわ。
麻紀子さんも大林麗子さんもお父様を愛してたのにあんなことになってしまうなんて。
そんなふうに考えすぎるのは良くないよ。
いつまでも引きずっているとねかえって死んだ人が浮かばれない。
花を投げてめい福を祈ってそれで…終わろう。
2015/04/28(火) 14:00〜15:51
ABCテレビ1
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◇出演者
水野真紀、竜雷太、田村亮、佳那晃子 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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