きょうの健康「じんましん 治療のポイント」 2015.04.28


最新の健康情報を分かりやすくお伝えする「きょうの健康」。
今日は「じんましん治療のポイント」です。
じんましんが出てかゆいという経験をされた方多いかと思います。
今日は毎日のようにじんましんに悩まされるという方必見です。
正しく知っておきたいじんましんの対処法をお伝え致します。
お話し頂きますのは広島大学大学院教授の秀道広さんです。
皮膚科特にじんましんの治療がご専門です。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
今春盛りですけれども季節的にはじんましんどうなんでしょうか?そうですね季節の変わり目になってじんましん起きやすいという方おられますね。
それから環境が変わってストレスとか疲労がたまって出やすくなる人もおられますね。
そこで今日のポイントをずばり言って頂きますと…。
今日お伝えしたいのはじんましんの見方を変えようという事です。
はいお願い致します。
じんましんの患者さんは皆さんどうしてじんましんが起きるのか原因を知りたいという方多いです。
それから原因さえ分かればじんましんを治せるのではないかというふうに原因にこだわる方というのは多いんですね。
これはほかの病気では大切な事なんですけれどもじんましんの治療においては必ずしも必要ではないんです。
仮に原因が分からなくても多くのじんましんは治す事ができます。
長年じんましんに悩まされている人こそ一旦原因という犯人捜しから離れて治療を続けて頂きたいと思います。
私も子どもの頃にさばを食べてじんましんになって父親の背中に負われて病院に行ったという記憶があるんですけれども本当かゆかったです。
さばを食べてじんましんが出てさばアレルギーじゃないかという人多いですね。
じゃあまずはじんましんの典型的な症状から見ていきましょう。
多くはこういうふうに「蚊にかまれたような」って表現される事が多いんですけどプクッと白く膨れて周りが赤くなってかゆくて。
かきむしりたくなるような感じなんでしょうねこうなると。
そうですね。
それでかきむしってるとあちこちに出てくるっていう人多いですね。
それで症状がひどくなるとこんなふうに体の広い範囲にじんましんが出るっていう方もおられます。
いずれにしてもじんましんというのは多くは数時間それから長くても24時間以内に一旦跡形なく消えるという事が特徴なんですね。
それから一日中じゃなくて夕方から夜にかけて出てそれで午前中とか朝には消えてるという人が多いと思います。
私も夕方ケロリと治って学校に行ったという記憶があるんですけれども一方でしばらくの間我慢すればいいという事で放っておく方もいらっしゃるんじゃないですか。
多いと思いますね。
それで実際90%ぐらいの人っていうのは「23日出てもそのうち出なくなる」と言うようですね。
でもそういう人たちの中の一部にはそのまま何週間とか何か月とか何年にもわたってずっとじんましんが出るという人もおられますので注意が必要ですね。
特に23日たってもじんましん治まらないという人は一度早めに病院に行って頂きたいと思います。
特にさっきみたいに広い範囲に出たような人ですねこの場合には早めに病院に行って頂きたいと思います。
その原因探しは必ずしも必要ないとおっしゃったんですがそれでもやっぱりどういうきっかけで起こるのか教えて頂けますか?そうですね。
それじゃまずじんましんの原因のグラフを見てみたいと思います。
これはじんましんの原因別の頻度で見たものなんですけど72%と一番多いところこれ何だと思われますか?当然青魚とか食べ物でなるんではないでしょうか?残念ながらそうではないんですね。
この約7割の人というのは原因不明のじんましんなんです。
何がきっかけで起きるかが分からないという意味ですね。
で最初に申し上げましたじんましんの見方を変えるという言葉を思い出して頂きたいんです。
実はこのじんましんの原因が分からないタイプこそ薬は最も効きやすいんです。
じゃあ原因が特定できないからといって悲観する事はないですね。
先ほどのグラフで3割はどういう事なんですか?それじゃこの3割の原因が特定できるじんましんについてですけど一番多いのは物理的な刺激で起きる物理性じんましんというタイプなんですね。
この物理的な刺激の中でも特に皮膚がこすれるという機械的なこする刺激ですね。
それから寒さとか日光とかっていう刺激が一番多いです。
次に多いのはこの発汗刺激ですね。
発汗刺激っていうのはお風呂入ったりとか運動したりとか体が温まって汗をかくような状態になると出てくるじんましんです。
冷や汗って書いてありますけど緊張して冷や汗が出る事がありますけどこの時もやっぱりじんましん起きる。
じんましんできるんですか。
そうですね。
それからその次はアレルギー性のじんましんでこれは食品とか薬とかを飲んだり食べたりすると出るじんましんですけど頻度としては3.4%であまり多くはないんですね。
そのほかに青魚とか豚肉とかたけのことかを食べて起きるじんましんもあります。
いずれにしてもこういう特定の刺激があって起きるじんましんの患者さんの場合はこれらを避けるようにする事が大切です。
意外とアレルギー性のじんましんが多くないというのが分かったんですけれどもアレルギーとじんましんの関係ですね。
それはどう考えたらいいんでしょう?アレルギーという病気では多くの場合じんましんが出るんですね。
でもじんましんというのはいろんな事で起きてじんましんの原因というとアレルギーで起きるじんましんは一部しかないんですね。
アレルギーとじんましん何が違うかというとアレルギーというのはえびだったりかにだったり卵だったり特定の刺激物あるいは特定のものを食べたりあるいは注射したりとかすると必ず症状が起きるんですね。
でもじんましんの場合はさば食べたりとか疲れたりとかストレスがたまったりするとじんましん出る事があるんですが必ずしもいつも出る訳じゃないんですね。
だからじんましんの場合はアレルギーと一部は関係はしてますが多くはそうじゃなくてそれでじんましんの原因と思えるものも必ずしも症状を起こさない。
だから1対1の関係にはないというのがじんましんの特徴ですね。
そうしますと私の場合にはとにかく小さい頃じんましん出ましたけど今は全く出ませんしいつも出る訳じゃない訳ですからじんましんという事なんですね?はいそのとおりだと思いますね。
だから昔さばを食べてじんましんが出たから自分はさばアレルギーだと思っているけど実はもう一回食べてみると起きないという人多いんです。
特にさばとか青魚といわれている魚は鮮度が落ちるとその中にヒスタミンという物質が増えてそれでじんましんが起きるという事が分かってます。
これはアレルギーとはちょっと違うんですね。
たけのことか豚肉とかそれも同じ事です。
先ほどのお話で原因が分からないじんましんほど薬が効くという事でしたよね。
これは治療の方はそうしますとどういうふうになってくるんでしょう?まず原因が特定できるタイプのじんましんですね。
このタイプはじんましんを起こす原因とか刺激を取り除くあるいは避けるという事が重要です。
この抗ヒスタミン薬による治療も使うんですけどこちらの方がより重要という事ですね。
でも多くのじんましんは原因特定できない訳です。
こういうタイプは原因を探す事も大切ですしそれが分かった場合は取り除く事も必要なんですけどもより大切な事は抗ヒスタミン薬という薬をはじめとしてお薬によって治療を続けるという事が大切です。
それでこういう状態を続けてまずはじんましんが現れない状態を作るという事が大切です。
原因を取り除く…ちょっと戻りますけれどもそれは例えばどういう原因を取り除いていく訳ですか?こういう中で多いのはお薬とか食べ物を食べたら症状が起きる。
そういう場合は食べ物とか薬を避ける。
それから物理的な刺激で皮膚がこすれるとじんましんが起きるという人がいますね。
そういう場合はあまり体を締めつけるような服は着ないようにするとか女性だったらスカートの裾で擦れてじんましん出やすいという事もあるのでそういう人はスラックスにして頂くとかですねそういうふうな生活上というか服装などの工夫も大切だと思います。
なるほど。
それは取り除く。
そして一方では薬ですね特定できない場合薬。
薬で本当に出ない状態になるという事なんですか?そうです。
薬でじんましんが出なくなるというのは実は2段階あってまず第1段階は抗ヒスタミン薬を使ってお薬をのんでいれば症状が現れない状態です。
これは第1目標ですね。
そしてこの状態を長く続けていると最終的には治療しなくても症状が現れない状態になります。
これがじんましんの最終目標ですね。
そしてこのお薬を使っているとほとんどの人は治療しなくても症状が現れない状態に持っていく事ができます。
目標というのが非常に…こう見ると大事って事になりますかしらね。
そうですね。
途中の目標でくじけてしまって最終的なところまでいけないで長年苦しんでいるという方もおられますので最終目標をしっかり持って途中で諦めないで治療を続けて頂きたいと思います。
薬で治す場合抗ヒスタミン薬ですねこれはどういう薬なのかちょっと教えて頂く事できますかしらね?読んで字のごとくですねヒスタミンという物質の作用を止めるブロックする薬なんですね。
それでじゃあその抗ヒスタミン薬がどういうふうに働くかという事を図を使って説明したいと思います。
これは皮膚の断面図なんですね。
この真皮というのは皮膚の深い所にある組織なんですけどこの中に肥満細胞という細胞があるんです。
名前が肥満細胞なんでこれがあると体が太るんじゃないかと思われる人多いんですけどそうじゃなくてこの細胞の中にヒスタミンなどの物質が含まれている顆粒がたくさん詰まってるんですね。
だから細胞が太って見えるのでこういう名前が付いています。
この肥満細胞に外から何らかの刺激が加わるとこの中からヒスタミンが外に出てくる訳です。
このヒスタミンが血管に働きますと血管が膨れて赤くなります。
で血しょうといわれている血液の中の水のような成分が血管の外に出ると皮膚が膨らんでそれでじんましんが起きる訳ですね。
このヒスタミンという物質は神経にも働きます。
知覚神経が刺激されるとかゆみの感覚が出てきます。
それで抗ヒスタミン薬ですけども抗ヒスタミン薬はヒスタミンが血管や神経に働くのをブロックするという働きをします。
そして更にこの抗ヒスタミン薬を使っていると刺激された肥満細胞も沈静化されてじんましん自体が起きなくなるというふうに考えられています。
その原因が分からないのはちょっと不安なんですけど治まるという事ですね薬で。
そうです。
だから外から刺激がある場合はそれを取り除かないといけないですが特定の刺激がなくて肥満細胞が活性化されてる場合って多いんですね。
そういう場合は抗ヒスタミン薬をはじめとするお薬を使ってるとだんだんこの細胞が活性化されなくなりますので病気が治っていくという事です。
効果はどれぐらいで出るんですか?薬をのみ始めてから数日から1週間程度で効果は出てくると思います。
早い人の場合にはのんだその日とか23日のうちに出てくるという人もおられますね。
じんましんがそうすると出た時だけそれはのめばいいという事ですか?じんましんのタイプによりますね。
時々ポッと出るという人は出た時だけのめばいいと思うんですけどほとんど毎日のように出るタイプの人は続けてのんだ方がいいです。
よく問題になるのは症状が出てお薬をのむと程なく症状治まるんですね。
そこでもういいかなと思ってお薬をやめてしまう人が多いんですね。
でもそうじゃなくて毎日出るようなじんましんのタイプはお薬をしばらくのんでそれで出ない状態を一定期間作るという事が大切。
しばらくという事?特にですねじんましんになってから2か月以上たったような長い人ですねそういう人はお薬をのみ続けて症状が出ない状態を2か月作ります。
でお薬のんでても症状がまた出る事がありますね。
症状出たらまたそこを出発にして2か月間症状が出ない状態を作ります。
それで症状出なければ少しずつお薬を減らしていく訳ですね。
そうする事によってじんましんそのものが出なくなりますしそしてその状態が早く達成できた人つまりじんましんになってからまだ日が浅い人ほど早く治りやすいという事が分かってます。
中には1年とか2年とか続く人も多いんですけどもポイントはお薬をきちんと使って症状が出ない状態を作ってじんましんの勢いそのものを止めるという事が大切です。
今日いろいろお話を伺ってとにかく薬の治療が可能だと。
そういう見方っていうか考え方がガラッと変わりましたけれどもね。
そうですねじんましんというと何か薬を使ったり原因を探ったりしたらすぐ治ると思われる方多いんですけどもそうじゃなくてきちんと向き合ってお薬を使って根治を目指して頂きたいと思います。
諦めないでとにかく続けるという事がポイントになってきますね。
はいそうですね。
ありがとうございました。
今日はじんましんの治療のポイントお伝え致しました。
2015/04/28(火) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康「じんましん 治療のポイント」[解][字]

かゆみと発疹を伴うじんましん。多くは原因不明で、あきらめている人も多い。だが適切に薬を使えば完治も可能。ぜひ知っておきたい治療のポイントを紹介する。

詳細情報
番組内容
かゆみと発疹を伴い、原因がわからない場合が多いじんましん。実は原因がわからなくても正しく治療すれば完治させることも可能。治療の中心は「抗アレルギー薬」。ただし、薬を処方されても適切な使い方をせずに、完治に至らないままぶり返すことが多い。じんましんの正しい治療方法について紹介する。
出演者
【講師】広島大学大学院教授…秀道広,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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