くらし☆解説「国内外に魅力発信!“日本遺産”とは」 2015.04.28


生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは10時5分です。
「くらしきらり解説」きょうは国内外に魅力発信日本遺産とは、というテーマでお伝えします。
担当は柳澤伊佐男解説委員です。
柳澤さん、新たに設けられた日本遺産ですが世界遺産とは何か違うんでしょうか?柳澤⇒日本遺産というのは文化財を積極的に活用して地域の振興を図ろうという事業です。
地域を活性化するような目的ですか。
そうです。
それに対し、世界遺産は人類共通の大切な宝を守り後世に伝えていこうという目的で明らかに目的が異なります。
日本遺産というのは文化遺産そのものの価値ではなく文化財を通じて地域の魅力や特色を伝えるストーリー、物語性が重視されています。
日本遺産のロゴマークです。
日の丸の下にあるのは何ですか?バーコードのようにも見えます。
ジャパンヘリテージと書かれています。
アルファベットを長くしたものですね。
ヘリテージというのは、遺産の意味です。
このロゴマークですが今後、日本遺産を紹介するパンフレットなどで使われる予定です。
このマークがあれば日本遺産だということが分かりますね。
どういったものが選ばれたのかまずはこの映像をご覧ください。
お遍路さんですね。
四国遍路は徳島、高知、愛媛香川の四国4県にある弘法大師ゆかりの霊場88か所を巡る宗教的な行いです。
巡礼路は全長1400kmにも及ぶ壮大なもので霊場が開かれて1200年の歴史があるといわれています。
そんなに昔からあるんですね。
はい。
遍路姿の人たちが険しい山道や波静かな海岸を行き交う光景は四国の風物詩ともいわれています。
国籍や宗教、宗派を問わず誰もがお遍路さんとなりお接待という地域の人たちの温かいもてなしを受けながら札所を巡礼する文化は世界からも注目されています。
まさに日本の文化伝統ですね。
はい。
今回、日本遺産に認定されたのは四国遍路を含めこちらの18件です。
ユニークなタイトルが並んでいますね。
先ほど紹介した四国遍路もありますね。
気になるのは10番のデカンショ節ですね。
デカンショ節というのは兵庫県篠山市に伝わる民謡ですがまず、さわりの部分をお聴きください。
♪〜デカンショデカンショ岩渕さん、この民謡、聴いたことありますか。
岩渕⇒ちょっと初めてです、にぎやかな民謡ですね。
民謡の歌詞には、町の特産品などが盛り込まれていまして地域の歴史、文化を紹介する格好の素材になっています。
この歌自体も市の無形民俗文化財に指定されています。
12番の日本一危ない国宝鑑賞というのはどういうことですか。
鳥取県三朝町が提案したものです。
日本一危ない国宝というのはこちらです。
修験道の場として知られる三徳山の投入堂。
危ないですね。
この道ですが、崖のくぼみに建てられた建物でして修験道を開いた人物が建物ごと投げ入れたという現象からこの名前がつけられたと言われています。
どうやって建てられたんだろう投げ入れたということですね。
ここに参拝するためには険しい山道を登る必要があります。
厳しい修行で心と体を極め清め歴史ある温泉に入り体の感覚を癒やし研ぎ澄ますという意味があります。
だから危険なんですね。
はい。
さまざまなものがある日本遺産ですが、全国40の都府県238の市町村から合わせて83件の提案がありました。
今回選ばれたこちらの18件の中には先ほど四国遍路のように複数の県地域にまたがるものや1つの地域にある、有形無形の文化財にストーリー性を持たせ日本遺産に認定されたものもあります。
ほかにはどういったものがありますか?いくつか紹介したいと思います。
趣のある建物ですね。
徳川幕府の御三家水戸藩の藩校だった水戸市の弘道館です。
江戸時代後期に水戸藩の藩主徳川斉昭によって建てられました。
学問や武道を学ぶ今の総合大学のような学校です。
弘道館をはじめ国内で現存する最古の学校とされる栃木県足利市の足利学校跡です。
それから江戸時代最大の私塾とされる大分県日田市の咸宜園。
そして岡山藩が庶民教育のために建てた学問所で岡山県備前市にある閑谷学校。
こちらの4つの施設と関連する文化遺産が1つの協力遺産として日本遺産に認定されました。
これらはいずれも江戸時代近世に建てられた教育施設です。
この学校が日本人の高い教育水準を支え、日本の近代化の原動力になったという内容です。
地域が離れていても共通のテーマがあれば認められるんですね。
はい。
そういったことがある一方1つの町の風景が日本遺産として認められたところもあります。
広島県尾道市です。
瀬戸内海に面し古くから海上貿易の拠点として栄えました。
町の中心を通る尾道水道と山に囲まれた市街地には中世の寺や江戸時代の庭園大正時代の建物などの有形の文化財や祭りなど無形の文化財が数多く残されています。
迷路のような路地を歩くことで中世から近代までの、町の歴史を体感することができると提案し今回選ばれました。
町歩きが楽しめそうですね。
そういったもののほかに昔の町の様子を描いた絵図にガイドブックとしての機能を持たせた提案もありました。
絵図ですか。
はい。
島根県津和野町です。
山陰の小京都と言われる県内有数の観光地です。
この町に「津和野百景図」という絵図が残されています。
この映像なんですが津和野藩の藩士だった男性が幕末にスケッチした町の風景などを描いたものでして当時の城下町の姿や伝統芸能などが100枚の絵と解説文にまとめられています。
その中で描かれた風景などが今も多く残されています。
絵図と今の風景を比較すると非常に楽しいですね。
はい。
町ではこの絵図をもとに、ガイドブックを作り町歩きのイベントなどを開いておととしの豪雨災害以来落ち込んでいる観光客を増やしたいとしています。
日本遺産さまざまなものがありますが今後どうやって生かそうとしてるんですか。
18件あるんですがそれぞれの情報をホームページに掲載しその魅力を国内外に発信することにしています。
また、関係する自治体に対しガイドの育成や外国語のパンフレットの作成などに費用を補助する方針です。
東京オリンピックパラリンピックが開かれる2020年までに100件程度認定する予定です。
結構増やすんですね。
それを通じて、海外からの観光客を増やすことにつなげたいとしています。
日本遺産ですが国の地方創生の政策の1つとして高く評価されていますがそうした声がある一方文化庁お墨付きの観光宣伝という厳しい声もあります。
文化財の活用を進めるのも大切ですが、文化庁は、貴重な歴史遺産や伝統文化を守り伝えるという本来の仕事もおろそかにすることがないよう、しっかりと取り組んでほしいと思います。
柳澤伊佐男解説委員でした。
次回は今井純子解説委員とともにお伝えします。
ぜひ、ご覧ください。
2015/04/28(火) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「国内外に魅力発信!“日本遺産”とは」[字]

NHK解説委員…柳澤伊佐男,【司会】岩渕梢

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【出演】NHK解説委員…柳澤伊佐男,【司会】岩渕梢

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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療

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