ドラマ24 不便な便利屋 第3話 2015.04.27


あなたは東京から来たイケメンに恋をしてしまった!
(桃野)おはよう。
(竹山)ええっ!?裸だ!なんで!?よく眠れた?えっあのどうして僕はここに?どうしてってえっ何も覚えてないの?はい。
全然?全然…。
まったく?まったく。
あああれだけ酔っ払ってたら覚えてもないわな。
何これ?あそれ俺のだ。
えっもう!なによ。
「私はあなたが好きです」?
(くしゃみ)誰がこんな手紙を?ラブレターだな。
覚えてないです。
隅に置けないな。
まったくもって…。
そもそもどうして僕がここにいる…。
のかもわからない。
いや店を閉めようと片づけてたらさソファーの間に純君が挟まってたんだよ。
ソファーに挟まってた?うん。
みんなてっきり先に帰ったと思い込んでたんだけどねソファーの透き間に。
(シャッタ−音)ほら。
ほら。
それで何度起こしても起きなくておんぶして連れて帰ってきたのさ。
おんぶですか?おう雪道で大変だったよ。
ご迷惑かけてすみません。
うんなんもなんも。
うん?うん?どうした?いえ。
うん?うん?うん?うん?大丈夫だ大丈夫!そんなことがあるはずがないそんなことがあるはずがない!大丈夫だ俺は大丈夫だ俺は大丈夫。
あのすみません僕行きますね。
お世話になりました。
いいえいつでもどうぞ。
あれあ純君。
はい。
忘れ物。
それとこれも。
もうなんだよこの寒さ。
耳がもげそうだ。
(梅本)こんな寒いなか歩いてると耳もげるぞ。
そんなバカな。
(松井)ひと冬で3人はもげて病院に行くぞ。
えっマジな話ですか?マジだ。
どこ行ってたんだ?朝起きたらいないから心配したんだぞ。
どこに泊まってた?この町にはホテルも旅館もないぞ。
桃野さんの家です。
桃ちゃんところ?まずかったですか?いやまあいろいろあんだよ。
眠り込んだみたいで…ちゃんと連れて帰ってくださいよ。
先に帰ったと思ってたよ。
帰ってませんよ。
早く乗れ仕事だ。
仕事って僕便利屋じゃないでしょ。
ギャラ払うから頼む。
ギャラって500円でしょう。
小学生じゃないんだから。
お前見習いの分際で生意気言ってんじゃないよ。
見習いって僕違うでしょうが!うわっあっもう。
約束は8時だったでしょう。
もう9時よ9時!すみませんギリギリになっちゃって。
いやギリギリじゃないでしょう遅れた分安くしてもらうわよ。
遅れてもやることは同じですから。
うちはどこよりも安くこれでやらせてもらってますんで。
〜またまっちゃんのアタック始まったよ。
えアタック?いつもああやってんだ。
でも桃ちゃんのガードが固くてな。
えあの2人…えどういうこと?
(桜田)息子さん飲んでる?息子ってだから違いますよ。
僕はバツさんとは縁もゆかりもないんですから。
この町にいるのも吹雪でバスが動かなかったからです。
何度も言いましたよね。
20年以上も離ればなれでいたんだべ。
もういいってその話。
本人も否定してんだからさ。
バツさんさこっちも懸命に捜したよ。
感謝してるって。
だけどよほらまだこいつ自分のなかで現実を受け入れられてねえんだよ。
まあそのうち自分から言ってくれるって。
そうだべか。
俺はよこいつが自分の口でお父さんって言ってくれるのを待ってるよ。
そっか。
桂沢さん誰か来るんですか?
(桂沢)えっなんでさ?さっきから入り口見てますから。
ば…誰も待ってねえよバカバカ言ってんじゃねえよバカ!なんだそのリアクション。
どうしたのさ?なんか最近桂さん変だよ。
なんでさなんでさどしたのさ?飲む飲むべ。

母さん相変わらず僕は北海道の名もない町にいます。
ここを出ようにも財布や携帯電話が入ったリュックをなくしてしまいどうすることもできません。
ここの人たちは毎晩飲んだくれ陽気に毎日を締めくくります。
ほとんどが記憶を失うまで飲むのです。
なんて適当な人たちなのだろうと思っていましたがもしかしたらこうして現実を忘れないとこの町の人々は生きていけないのかもしれません
うわ〜青い部屋!お〜い!もうなんだよ俺の部屋だよ。
なによ。
なんだこの状況は。
どうして僕はまたここにいるの!?「私はいつもあなたを見ています。
あなたは私のことを気づいてくれているでしょうか?」。
ふふん熱い思いだね。
なんだろうってこんな手の込んだことをされても僕は違いますから!だからあなたが…。
イタッ!あなたが手紙を書い…手紙を書いたんでしょう。
だからあなたが…僕をその手ごめにしようと。
えなに?僕は無理ですそういうんじゃないんで!なにを言ってるの?第一桃野さんは松井さんと。
まっちゃん?昨日2人で親密そうに話してたじゃないですか。
ああその話ならもう終わったよ。
終わった?うん。
まっちゃんとは決着ついたから安心して。
終わったからってすぐに僕に乗り換えですか?いや違う待て。
なんで少し嫉妬したんだ?あれ?あ〜とにかく僕は無理ですから!もう話が全然わかんないなにを興奮してるの?うわ〜。
力ずくですか?力ずくで落とす気ですか?あっごめんごめん。
僕そんな安っぽい男じゃないですから。
うわ〜。
また店長んとこに厄介になったのか?はい。
あんまりさあの人に迷惑かけないでくれよな。
どうしてですか?ずいぶんとさよくしてもらってるからさ。
なんですか焼きもちですか?焼きもち?迷惑してるのはこっちですよ。
僕はこの町では被害者なんだ。
おいおいマジギレじゃん。
キレたくもなるでしょ。
いつまで経っても僕のなくなったリュック探してくれないし。
いろいろ忙しいからさ。
忙しいって毎日たかだか除雪でしょう。
僕はもう早くこの町から出たいんだよ。
バカ野郎!たかだか除雪だお前?殴ったね。
父さんにもぶたれたことないのに。
お前除雪バカにしてんじゃねえぞ。
この辺りはひと晩でお前雪に覆われて身動き取れなくなるんだ。
お前ら東京モンはこんな数センチこんなんでお前もう大騒ぎしちゃって。
電車が止まっちゃあ通行止めだの特別警戒ってすんげえ騒いじゃってるけどよここお前ひと晩で30センチこんなだお前。
身動き取れねえぞお前。
全部ライフライン止まっちゃうぞお前。
全然動けねえんだお前。
それをお前解消するのよお前。
バカ野郎お前それが除雪なのよ!お前除雪ってのはよ除雪ってのはなお前除雪ってお前よ…。
ほら!そこ決めでしょう。
そこ「ほら」ダメだ。
ちょっといいですか?なんだよ?なによ。
連れ込まれたってそれ桃ちゃんの親切だろう。
そういう言い方どうよ。
これはどう説明します?「私はいつもあなたを見ています。
あなたは私に気づいてくれているでしょうか?」。
これはどう見てもラブレターでしょう。
ラブレターだなヒューヒューハハハ。
僕のポケットに入ってました見つけたのはいずれも桃野さんの家です桃野さんが入れたんですよ。
なんでこんな回りくどいことする?それは直接言う勇気がないからですよ。
だって美男と野獣でしょう。
桃ちゃんじゃないと思うぞ。
どうしてそう言えるんです?桃野さんの家にはぬいぐるみがたくさんあって筋肉モリモリのカレンダーが貼ってあるんです。
あの人見た目が怖いから想像できないかもしれないけど。
見た目とか今関係ねえだろうがよ。
あっちょ…。
じゃあ事の真相を解明してください。
なんで俺がやんだよ?便利屋でしょう。
お前何でもかんでも便利屋頼むなよお前よ。
何でもやりますって看板に書いてあるでしょう。
話それだけか?寒いとこに呼び出してバカたれホントに。
海苔ばっか食いやがって。
なに?あっ…。
冷てえ。
ざまあみろ。
ざまあみろじゃねえわ。
もう…。
(榊)こっち戻ってもう何年だい?もう5年になるかな。
あらもうそんなになるかい。
ずっと札幌だったんでしょ?うん札幌で板前やってたんだよ。
そうだそうだそう聞いてた。
あっ今こっちで店やってるからおばちゃんも退院したら寄ってよね。
偉いねホントに偉いよ。
じゃあ母ちゃん店の準備あるから行くね。
わかんなくなっちゃったね。
病気だから。
そうそうこっちへ戻ってきてもう何年だい?え?もう5年かな。
あらもうそんなになるかい。
じゃあ。
やっぱり怪しいですよ。
お前もしつこいねぇ。
誰に似たんだ?あなたではないことは確かですよ。
もう関係は終わったって言ってたのに…何だあの2人。
この前も言ったっしょいいって。
お金がど〜んと入ったときに払ってちょうだいよ。
頼むよもう今日だけは取っといてよ。
少しだけね取っといて。
ん〜便利屋って言ったってほら除雪ばっかりで大変なんでしょう?バツさんだけならまだしももう1人増えちゃってその給料とかさ。
給料なんて500円しかやってないよこっちのツケのほうが優先だよ。
いいっていいって!もう…余裕ができてからでいいんだから。
でもあれだねぇ500円ってそれバイト代じゃなくてお駄賃だよね。
(2人)アッハハハハ…。
それくらいしか出せないんだよ。
この間も除雪でさちょっと遅れたら値切られちゃって。
そりゃあ大変だぁ。
寝床貸して飯食わせてるから当面はそれだけで我慢してもらわないとさぁ。
なくしたリュックも真剣に探さなきゃって思うんだけど時間がなくてさぁ。
昔から面倒見がいいというかお人よしなところがあるよね。
僕が?そういうところあるよ〜。
そ…ちょ…そうかなぁ?あっまっちゃんが中学のときだっけ?俺がお盆で帰ってきたらさ映画撮ってたでしょ。
映画って…そんなもんじゃないよ。
あのときは映画って言ってたぞ。
子供の遊びだよ。
ほらみんなで畑仕事のバイトしてお金貯めて中古の8ミリカメラ買ったって散々苦労話してたじゃない。
そんなこと桃ちゃんに話してたんだ。
うん俺が監督だって自慢げに話してたの覚えてるよ。
その夢話はもう壊れたよ。
昔はみんな輝いてたよ。
決裂ですよ。
松井さんはもう一度よりを戻そうとかけ合ったがノーだった。
だからお前考えすぎだと思うぞ。
おっ…あら?酔ったのか?酔ってませんよだってウーロン茶だもん。
えこれウーロン茶なのか?そうですよ。
俺ウーロンハイだと思ってずっと焼酎入れてたぞ。
今日は事の真相を突き止めようと酔わないと決めてたのに!何だお前急にこうなんのかお前。
一緒していいか?おう…桂沢さんどうした?なんかふさぎこんでて元気がねえんだよ。
なしてよ?わかんねえ。
フフッ…フハハハ…アハハ…。
こんばんは。
フフフ…。
結局何もわからずじまいじゃないですか。
酔っ払っちまったんだからしかたねえべ…いただきます。
だから飲んじゃダメなんですよ。
酒があったら手がのびる。
それが普通だ。
だからみんな酔うんだ。
あっ!どうした?酔っ払ってない人がいます!え?1人だけ酔ってない人です!誰だよ?やっぱり桃野さんです!そういえば桃ちゃん母ちゃんが入院してるって言ってたな。
何かわかるかもしれないな。
あっ駐在さんだ。
あいつが絡むとグチャグチャになってほどけなくなる。
(鐘の音)
(小森)今日も町は平和だ!本官がしっかりと守ってるからな〜!うっ…自分が誰なのかわかってないんです。
んで息子さんは?ええ…。
よくお見えにはなります…うっ。
ただわかっていないです。
息子さんだってこと…あっ。
「私はいつもあなたを見ています。
あなたに知って欲しい。
本当の私を」。
えっえ?ああいえ。
おかげさまでねみんなが毎晩来てくれるから嬉しいよ。
でもそれで儲かってるかって言われたら…みんな苦しいけど。
あの手紙差出人は桃野さんですよね?え?手紙?あああれ?違うって言ったでしょう。
状況からして僕に手紙を渡せるのは桃野さんしかいない。
そんなことないっしょ。
ここに来てる人だったら誰だってチャンスはあるよ。
そうでしょうか?飲んでるときは誰か彼か一緒です。
こっそり手紙を忍ばせようにも誰かには見られるしかもみんな泥酔です。
でも桃野さんはみんなが帰って僕が1人店内に残されたとき更には僕と2人しかいないアパートでは何の苦労もなく僕に手紙を忍ばせることができる。
なぁ桃ちゃん。
ほんとにそんなことしたの?なんでトレンチ着んの。
ここからはあくまでも僕の推測です。
現実離れした突拍子もないことを言って気分を害されるかもしれませんがいいですか?なによ〜。
「私はいつもあなたを見ています。
あなたに知って欲しい。
本当の私を」。
これは本当の自分を見て欲しいというメッセージだと思います。
今目の前にいるいかついあなたは本当のあなたではない。
違いますか?本当の自分?桃野さんの家にあったカレンダー。
筋肉質の男黄色いビキニパンツ手編み道具…。
それが本当の姿なんじゃないですか?はあ?僕を連日連れ込んで手紙を忍ばせその真実を明らかにしたいと考えた!何それ?こういう小さな町だとなかなか言いづらい。
あなたは東京から来たイケメンに恋をしてしまった!自分でイケメンって…。
違いますか?違うよ!えっ?だべ?違うべ?チッ。
何度も説明してやってんのにこいつの妄想の暴走が止めらんないんだわ。
もう…違うって!これ!うわすっげ。
ボディビルのトロフィーさ。
ボディビル?うんもうずいぶん前になるけどずっとやっててそんときのもんさ。
あ…黄色いパンツもボディビルのさ。
筋肉質のカレンダーだってあれは通ってたジムのさ。
もうすっかり筋肉も落ちちゃったけどね。
それから手編みは母ちゃんのためさ。
母さん?今入院してて温まってほしくて…。
そりゃあ既製品買えばどうにかなるけど自分でも何かできねえかなと思って通信教育で勉強したのさ。
ボディビルダーだったんですか?母ちゃんが病気になって諦めたけど。
そのころは札幌で真剣にやってたんだ。
ごめんなさい。
ご…反省してます。
なんでトレンチ着てんだよお前。
脱ぎます。
純君さ勘違いも甚だしいよ。
どうして僕と店長がさそういう関係になるわけ?僕はさこの店に溜まったさツケの話をしてたんだよ!店長いい人だからさいつでもいいよって言ってくれるけどさいやいやそういうわけにもいかないからって少しばかり用立てて払おうとしても受け取らない。
そういうものですよ!もう言いたくないけどさ。
言いたくないなら言わなくてもいいじゃん。
こいつだって悪気があってやったわけじゃないんだからさ…。
いや言う言うよ言わせてくださいよ。
毎晩毎晩この宴会誰が払ってると思ってんですか!まっちゃんです!そうでしょ!?みんな安いギャラで働いてもらってるからさせめてもと思ってさこうして飲んでもらってるわけでさ。
でもさ冬場は除雪の仕事しかないでしょ?うちは専門業者じゃないからさ少しでも料金を安くしないとさ仕事がもらえないわけさ!それわかるでしょ!?わかる。
わかってない!すみませんでしたほんとに僕の早とちりでした。
でもそもそもは桃野さんが悪いんですよ!あんなかわいらしい部屋で手編みなんかして。
柄じゃないでしょ!柄じゃなくてもそりゃあぼ僕の自由でしょ!あぁもうみんな飲もうよ。
飲まない!とりあえず生3つちょうだい。
あいよ!でも手紙は誰だったんだろ?あの…マッチはいかがですか?暗闇を消してくれる一抹の灯火。
儚く微かでも温もりが得られます。
火をつけてみません…か…。
あっ!あ…。
えぇっ?ん〜もうっ…。
おはよう。
あらおはよう。
今日は早いね。
こっちへ来てもう何年だい?ん〜もう5年になるかな。
あらもうそんなになるかい?〜はっ。
えぇ!?えっ?
母さん相変わらず僕は北の町にいます。
毎日毎日よくわからない出来事に巻き込まれる日々を送っています…
お〜!なんで〜!ええっ!?2015/04/27(月) 23:58〜00:40
テレビ大阪1
ドラマ24 不便な便利屋 第3話[字]

鈴井貴之初の脚本・監督ドラマ!岡田将生主演&全編北海道ロケでお送りするハートフルコメディー。極寒の田舎町を舞台にズレた男3人が予測不可能なストーリーを展開する!!

詳細情報
◇番組内容
泥酔した竹山純(岡田将生)は居酒屋の店主・桃野太郎(田中要次)の家で目を覚ますが、なぜか全裸だった。部屋を見渡すと筋肉男のカレンダーにぬいぐるみ、さらにポケットからラブレターを発見する。怪しさを感じつつこの日も居酒屋へ行くと、松井英夫(鈴木浩介)と桃野が手を取り合っていた。疑惑の目を向ける中、翌朝も桃野の家で目を覚ましポケットにはまたもラブレターが。竹山は、自分を狙う桃野の仕業ではと思い始める。
◇出演者
 竹山純…岡田将生
 松井英夫…鈴木浩介
 桜田俊太郎…森山栄治
 マッチ売りの少女…トリンドル玲奈
 小森巡査…森崎博之
 常連客…さくまみお
 桃野太郎…田中要次
 桂沢照男…井之上隆志
 梅本聡一…遠藤憲一
◇≪ゲスト≫
 大下宗吾
 川上貴史

◇脚本・監督
 鈴井貴之

◇音楽情報
【音楽】吉俣良
【オープニングテーマ】
ストレイテナー
「The Place Has No Name」(ユニバーサル ミュージック/Virgin Records)
【エンディングテーマ】
スピッツ
「雪風」(ユニバーサル ミュージック/UNIVERSAL J)
◇関連情報
【番組公式ホームページ】

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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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