認知症キャンペーン「これが認知症を防ぐチョイスだ!」 2015.04.27


今日本で認知症になる人が急増中。
その数なんと推定460万人を超えています。
認知症にならない道があれば進みたいですよね。
そこで今日は認知症を予防するための「認知症キャンペーン」特別番組。
Eテレ「チョイス@病気になったとき」から認知症予防の最新情報をお届けします。
実は認知症になるのを食い止める選択肢チョイスがあるんです。
こちらの男性は認知症になる可能性が高いと診断されました。
ところがあるチョイスをした事で今も仕事を続け認知症になるのを防いでいます
その秘密は?
誰でも簡単!日常生活の過ごし方と深〜い関係がありました。
必見です。
更に新潟県のある町では認知症のリスクを下げるすごいプロジェクトが進んでいるんです。
そのおかげでこちらの方は7年間認知機能の低下を食い止めるのに成功!
チョイス。
そしてなんと記憶力を若返らせる運動。
そのポイントもばっちりご紹介します
あ〜いいコーヒーだこりゃね。
よいしょ〜…。
いらっしゃいませ。
認知症カフェ「どーも」です。
認知症についての悩みや疑問にお答え致します。
カフェマスターの山本哲也と申します。
今日はEテレで毎週土曜日の夜放送しています「チョイス@病気になったとき」とコラボ致しまして認知症の予防について考えます。
まずはコーヒーを…。
頂きます〜。
入れたてでございます。
ありがとうございます。
いい香り。
ほっしゃん。
浜島さん本当にこの認知症の予防ってどうやってすればいいか教えて下さい。
いやこれねマスターお元気ですけど本人がならないと思ってるでしょ?でもふとした時になるんです。
まずこれ僕らまだコーヒー注文してないですからね。
(山本アナウンサー)これは思いやりです。
あっこれサービスなんすか。
あ〜なるほど…。
私にもいずれ頂けるんでしょうか…。
(山本アナウンサー)ああはい!私チョイスアドバイザーの徳田章と申します。
皆さん認知症の予防にも今ご覧頂いたようにチョイス選択肢があるんですね。
その認知症予防のチョイスどんなものがあるのか小山アナウンサーに伝えてもらいましょう。
小山さんお願いしま〜す。
人生の分かれ道そして選択このブロックでご説明します。
縦軸は認知機能。
これ記憶したりそして判断したりする能力です。
横軸は年齢です。
認知機能というのはこの緑のライン。
どうしても年を重ねるとともに下がっていきます。
これ老化ですよね。
例えば「あ〜あの人の名前何だったっけな〜」なんて事ありませんか?ありますあります。
これはもの忘れ程度。
老化による年相応のものです。
ところが認知症の場合というのは赤い線。
老化よりも速いスピードで認知機能が下がっていってしまうんです。
やがて単なるもの忘れとは違い明らかに生活に支障が出ます。
この生活に支障が出るという赤いライン。
こここそが…認知症発症です。
じゃあこの生活に支障が出るというのは一体どういう事なのか例えばカフェにいる皆さん。
昨日の夜食べたごはんの中身覚えてますか?覚えてます。
覚えてますよ。
おむすびだったかな?「だったかな?」ですか…。
じゃあ中身の具は?入ってなかったかな…。
(浜島)うそだうそだ!これはねセーフです。
大丈夫。
食べたかどうかが思い出せないってなるとこれはもう生活に支障が出てくる。
これは要注意なんですよね。
例えばほかにもいつもの帰り道が思い出せなくなったとかいつも作っている料理が途中でどうやって作るか分かんなくなっちゃった。
そういうのもあるんだ。
カレー作ろうと作ったのに途中で芋とかやってるうちに分からなくなる。
そうです。
これは明らかに生活に支障が出る。
この認知症発症のラインを一度越えてしまうと残念ながらここから戻っていくっていう事はできないんです。
なかなか難しい事。
最近の研究で認知症へのこの赤い線。
道をたどっていたとしてもあるチョイス選択をしますと認知症を発症するのを防ぐ事ができるのが分かってきたんです。
それ知りたい。
そこよ。
その選択で実際に認知症を食い止めている男性のケースご覧下さい。
認知症を予防するためのチョイスをした…
山本さんは週刊誌の記者として編集を担当しています。
これまでに作家の司馬太郎さんや大江健三郎さんイラストレーターの山藤章二さんを担当。
60歳で定年退職。
その後も1年ごとの契約で記者を続けています。
ところが61歳を過ぎた頃気がかりな事がありました
これまでとは違うもの忘れが増えてきたのです
僕は…
しかしついにもの忘れが原因で決定的な失敗をしてしまいます。
同じ時間に2つの約束をしてしまったのです
30年間記者をしてて…
単なる年のせいか?それとも何かの病気なのか?悩んだ末山本さんはあるチョイスをしました
山本さんのチョイスは…?
もの忘れが最近ひどくて…本当に漢字が書けなくなったり…。
もの忘れ外来では山本さんの認知機能や脳の状態などが詳しく調べられました。
そして診断の結果山本さんに意外な言葉が告げられたのです
軽度認知障害MCIとは正常と認知症の中間の段階。
認知症に至るほどには認知機能は落ちていません。
しかしそのまま放っておくと1年で12パーセントの割合で認知症へと移行するいわば認知症の予備群です
そりゃ塞ぎましたね〜。
しかしMCIには重要なポイントがあります。
それは…?
でも実際はまだ入りっぱなの…
そう!MCIの段階であれば正常な状態に戻れるチャンスがあるのです
よくご自身で病院に行かれましたよね。
すぐよく行ったっすよ。
そう。
なかなかそこがプライドが邪魔してというか…。
ご自身もこの緑の方。
単なる老化だと思ってた訳なんですよ。
ところが実はこの赤い線認知症への道を進んでいたという事で発症の一歩手前ここに予備群ってゾーンがあるんですね。
この予備群のMCI軽度認知障害だという事が分かったという事なんです。
…でこの軽度認知障害というのを最初のチョイスとして…気付く。
MCIであるという事に気付くっていう事がとっても大事なんです。
もしこれ気付かなかったらこのまま認知症の発症の方につながっていく。
でもMCIに気付いてちゃんと対処をすればそこで悪化を食い止めてしかも今ありましたね。
更に正常の方へ戻していけるかもしれないという事なんですね。
そこでやっぱり気付けない現状があるって事ですね。
現実としてはそこを気付けなくって認知症の方へ進んでいってしまう人も多い訳なんですがこの予備群の時間というのが大体5年くらいといわれています。
それぐらいの長さはあるんだ?5年くらい前にはこのMCI軽度認知障害が始まっている。
その時に気付ければこの認知症発症というのを食い止める事ができるという訳です。
そこで今日はそのご本人に山本さんにおいで頂いております。
山本朋史さんそして専門医で鳥取大学医学部教授の浦上克哉さんにもお越し頂いております。
どうぞお入り下さい。
山本さんどうぞこちらへ。
よろしくお願い致します。
いらっしゃいませ〜。
山本さんよくすぐパッと「病院行こう」って思いはりましたよね?そうですね。
私の場合記者という仕事をしてるもんですからインタビューなんかをする機会がとても多かったんですがインタビューをしてメモをとるのがとれなくなったんですね。
ある時から。
それはインタビューして相手の言ってる事は全然理解できて…。
理解できるんですけど…。
文字に残せない。
ええ。
漢字が書けないしだからほとんど平仮名になったりほとんどカタカナになったり。
だからメモとして成立しないような状況になってこのままだと仕事が本当にちゃんとやっていけるかどうかすごい心配になりましてそれにあとはダブルブッキングの事もありましたしそういうミスがいくつか重なったもんですからこれはとにかく早く先生に診て頂こうと…。
ご家族とか会社の…例えば部下さん同僚さんっていうのは「ちょっと山本さんおかしいっすよ」みたいな雰囲気はあったんすか?いやそれはなかったです。
天然ボケみたいなところはあるかもしれないですけど…。
もともとのキャラクターとしてね。
でもおかしいから診てもらった方がいいんじゃないかって具体的に言われた事はなかったです。
そこってそんだけ気付きにくいんやね軽度の…。
先生やっぱりそういうものですか?そうですね。
だからやはり山本さんの選択というのは大変すばらしい選択であったと思います。
先ほども言われましたけどなかなかご本人で気が付かれてもやはり病院受診いうとハードルが高いですしなかなか思い切って行こうという決断がつきにくいとこありますので本当によく早い段階で行かれたと思います。
軽度認知障害と認知症の明らかな違いというかそのボーダーラインはどういう部分なんですか?決定的な診断の違いは明らかに日常生活や社会生活に大きな支障が出てくるいうのが認知症でまだそういった支障があっても僅かであるというのが軽度認知障害ですね。
山本さんやっぱりそこで病院受診されてっていうのは今となってはほっといたらとんでもない事になってたなっていう事はぞっとするとこはある…?それはぞっとしますね。
行ってよかったって思います。
とにかく人生の一つの岐路である訳ですよね。
MCIであるかどうか…。
その期間5年の…。
これが分かるかどうかという事でじゃあどうやってそのMCIを調べるのか実際に私が行って体験してきました。
ご覧下さい。
徳田アナウンサーが訪れたのは都内にあるもの忘れ外来。
実はもの忘れ外来を行っているのは…
もの忘れ外来では医師の問診と画像検査臨床心理検査などが行われます。
まず画像検査。
首の超音波検査を行います。
首から脳に走っているけい動脈に動脈硬化がないかを調べます。
動脈硬化になっていると脳の血管も傷み認知症の危険性が高いからです。
そして脳の画像検査が…
脳の断面図。
左が正常右が認知症です。
丸で囲んだ記憶をつかさどる海馬という部分が認知症になると萎縮しています。
しかし認知症予備群のMCIでは萎縮を捉えるのは難しく画像検査のみでの診断は難しいのが現状です。
そこで大切なのが臨床心理士が行う認知機能を調べる臨床心理検査です。
意外な質問で検査が始まりました
次に簡単な10個の言葉を読み上げます
声に出して…。
犬包丁電車…。
覚えている言葉を声に出します
犬鍋包丁電車…。
これを3回繰り返し記憶力を判定します。
臨床心理検査にかかった時間はおよそ40分。
その結果認知機能がどれくらいあるのかが分かります
水泳それからえ〜っと…。
実はここまでの臨床心理検査では認知症予備群のMCIは分かりません
MCIというのを見つける方法っていうのは非常に難しくてですね認知症はそんなに疑われないなっていう方にはリバーミードという方法を積極的に用いて付け加えるという方法でやっております。
MCIを見つける検査方法はいくつかあります。
その一つを受けました。
何をするかというと…?
(ラジカセ)「昨日の朝函館市内の主婦が古新聞に100万円を挟んでおいたのを忘れて廃品回収に出してしまった」。
長さ1分半ほどの物語を聴きます。
そして…?
それでは覚えてらっしゃる事全ておっしゃって下さい。
昨日の朝函館市内の主婦が…。
検査はこれで終わりではありません
(臨床心理士)どうぞ。
20分がたったあと再び物語を説明
昨日の朝函館市内の主婦が…。
こうして認知機能を点数化するのです
それが廃品回収に出されてしまった。
最後に医師から検査結果が伝えられます
全く問題なく健康な脳でいらっしゃいますのでご安心して頂いたらよろしいかと思います。
是非覚えておいて下さい
ほう〜よかったじゃないですか徳田さん。
おかげさまで。
でも結構緊張しました。
あれね〜。
これ覚えてる事言って下さいなんていうの本当に焦れば焦るほど言葉が出てこない。
やっぱり質問項目が大事になってくるんですか?画像検査は正常なんだけどもやはり認知機能が少し低下しているというところが重要です。
やはりもの忘れ外来を受診して頂きたい方というのは大体もの忘れがある訳ですけどそのもの忘れがやはり重要なんですね。
大事な事を忘れると。
先ほど山本さんが言われましたようなダブルブッキングして約束を両方入れてしまうとかこういうのは困りますよね。
こういう困るようなもの忘れがあったら相談をして頂いたらいいという事…。
我々ふだんの会話で気付く方法ってあるんですか?日常生活の中では「おいさっき話したじゃないか」というような事をすっかり忘れていると。
はあ〜…。
割合古い記憶というのは残ってるんですね。
最近の事を忘れてしまうというのが…。
山本さんもやっぱりそれは部下とか「それ山本さんさっき話しましたよ」みたいなんとか…。
本当に昔の記憶はものすごくよく覚えてるんですけど鮮明なんですけど1時間前の記憶とか20分前の記憶とかそれがスポッと忘れてしまう…。
「誰かと会ったはずなのに誰と会ったかな?」みたいな…。
そういう事もありますね。
私も3種類の認知機能テストを受けました。
昔やった問題の方が覚えてたりするんです。
え〜っ!なるほど!3回受けて1回目に受けたテストの問題の方が覚えてる?はあ〜…それとやってる職業であったり生活習慣でっていうのもあるんですかね?徹夜続くような大変な仕事の人は早めに行った方がいいとか…。
やっぱり山本さんも言われましたけど「自分は認知症とは対極にいる人間だ」と「頭もしっかり使ってるしいろんな人とも会ってるし」言われたんですけど私は逆に非常にお忙しい生活をしておられたやはり過度なストレスいうんですかね?そういったものがかえって神経細胞を傷つけてしまったり…。
プレッシャーがかかる仕事であればあるほどやっぱり心配…。
頭使ってるんだと思っても実はストレスかかってるという事で今もの忘れ外来というチョイスをご紹介しましたがでは次のチョイスをよろしくお願いします。
では気付いたら一体どうしたらいいんでしょうか。
ここにまたチョイス選択があります。
認知機能をできるだけ維持して発症を防いでいくというチョイスです。
正常に向かう事もできる。
今日スタジオにお越しの山本さんはでは一体どんな選択をしたんでしょうか?
MCIと診断された山本さん。
すぐに考えたのはその後の仕事の事でした
そこで山本さんが選んだチョイスとは?
認知機能の低下を隠さない。
すぐに編集長に打ち明けました
「え〜っそうだったんだ」という感じでしたね。
仕事のペースをすごくそれで落とされたという訳でもなかったので特に配慮する必要もなくというか…
MCIについて職場の理解を得た山本さん
引き続き週刊誌の連載にも関わっています
この日はイラストレーターの山藤章二さんとの打ち合わせ。
山本さんは自分がMCIである事を職場以外の人にも打ち明けています
(取材者)山本さんと先生の関係というのは特に変化はない?ないです。
認知症って今社会的な関心が盛り上がってきて言葉に出しても何の抵抗もないしむしろみんなが聞きたがってる。
どの程度症状が進行していても僕はある程度…
(山本)やっぱりまだまだ認知症に対する偏見ってあるだろうと思うんですけど…そういう意味ではその先鞭をつけたいなとは思ってるんですけどね。
立派につけてますよ。
山本さんは認知機能を維持するためにもう一つチョイスをしました。
それは…?
病院が行う…
週に1回午前10時から午後3時半まで芸術運動クイズなどさまざまなプログラムをこなします
この日の課題は草木染め。
染め上がりの完成形をイメージしながら段取りを考え作業する訓練です。
参加者は山本さんと同じ認知症の予備群MCI。
同じ悩みを抱える者同士相談し合う事で前向きに取り組む事ができるのです
最初来られた時はやっぱり心配があったみたいでちょっと静かだったんですけど今は積極的で全てやる事ナンバーワン。
山本さんが休んだ時でないと上へ行けない。
ハハハハハハ。
やっぱり同じ悩みを持ってるから…
2つのチョイスを1年以上続け認知機能は維持できているのでしょうか?
鳥にんじんギター…。
最新の検査では認知機能を維持するどころか改善している事が分かりました
これが山本さんのチョイスです
(浜島)すばらしい。
見事です。
まさに山本さんは今先生言うたらUターン街道まっしぐら。
ねえ。
やっぱりそれは山本さん自体も自覚はありはりますか?1年前と比べて…。
(山本)あります。
1年前と比べると格段の違い自分でも感じますね。
前は頭の中に雲がず〜っとあるような日にちが多かったんですけどそういう事がほとんどなくなりましたし…。
(浜島)わ〜すばらしい。
まさに山本さんの選択っていうのは非常に大きい効果を生み出してらっしゃるんですよね。
それまでどおりに仕事を続けるために自ら環境を整えていかれたという事。
そして認知症予防のための教室にも新たに通い始めた。
これ言ってみれば社会参加を続けたという事なんですよね。
これによって山本さんは認知機能というのを維持。
そしてそれどころか回復していったという事でした。
これでもとっても大きな分かれ道でしてここで社会参加ではなくてちょっと恥ずかしいなとか認知機能が低下していて失敗したくないなっていう事になりますと家に籠もりがちになって孤立を深めていく事になる。
そうしますとこれは結果的には認知機能を悪くしていくのを早めてしまうんです。
私の場合はやっぱり仕事をとにかく続けたいという事が第一だったのでそのためにはどんな事でもしたい。
それで打ち明けた事によってもう逆に言うと恥ずかしいとかそういうふうに思う事が全くなくなりましたね。
打ち明けた事によって。
なるほど。
ただ自分がじゃあ言えるかっていったら例えばこの仕事やってて僕が言いますよ。
じゃあチョイスのMCは替えないですかっていう事も問いたい訳よ。
僕が言った時にね。
「どうなの?」っていうとこやんか。
そこをまず考えるから僕は自分のプライドっていうよりやっぱりこの社会としてどこに自分を持っていかれるのかよけられるのかそこにおらしてくれんのかって事を考えたらやっぱり家族もいたらなかなか言えない…。
ですからやはり今日のテーマの「MCI」というものを正しく理解して頂くいう事が重要ですね。
この病態の場合には本当に記憶障害があるいう事がメインでほかの機能は決して悪くありませんからそういった記憶の面を周囲の方がサポートしてあげて頂ければ十分立派なお仕事ができる訳ですから…。
山本さんのもう一つのポイントは予防教室でしたよね。
一生懸命草木染めされたり随分さっきもちょっと伺ったんですがあのほかにもいろんな事をなさってるんですね。
絵を描いたり音楽をしたりあと社交ダンスをしたり。
昔より全然活動的に…。
本当に。
昔だったら恥ずかしくて社交ダンスなんかできなかったんですけど今は社交ダンスでも何でも。
いいって言われれば「あっそうか」って言って…。
やっぱり女性の手を握ったりするとドキドキするし。
そっちですか?
(笑い声)そっちも大事…。
大事な事だと思う。
軽度認知障害MCIは認知症の予備群。
記憶力が僅かに低下している以外社会生活に全く問題はありません。
車の運転もできます。
軽度認知障害MCIをみんなで理解しましょう
もう一つ大切な認知症の予防対策をご紹介します。
認知症つながっているのはふだんの生活です。
そしてその生活から続く生活習慣病も関わっているんですね。
そうなんです。
認知症の危険度を上げるのが…
一方危険度を下げる生活習慣は…
今注目されているのが危険度を上げる病気。
糖尿病と高血糖です。
糖尿病は認知症の大半を占めるアルツハイマー病の危険度を上げます。
なんと2倍に上がってしまうのです
そこでです。
ある地域でとにかくやっかいな糖尿病の対策を徹底しようというプロジェクトに取り組んでいます。
そこではMCIから認知症への進行もちゃんと食い止めているって方がいらっしゃいました。
一体どんな方法なのか訪ねてきました。
ここに認知症への進行を食い止めている人がいます
7年前80歳の時認知症の予備群MCIと分かりました。
現在は月に1度掛かりつけ医へ通っています
田中さんは7年間認知機能を維持。
認知症に進行する事を食い止めています。
実は田中さんは糖尿病も患っています
キヨさんここに来た時が…どんどんよくなって…
糖尿病の状態を表すヘモグロビンA1cの数値も改善。
実は田中さんは地元魚沼市が行う糖尿病対策をちゃんと実行してきたのです。
その結果認知症への進行も防げたのです。
魚沼市は町を挙げて糖尿病対策を進めています。
どんな対策なのでしょうか?
その秘密を探るため田中さんの自宅を訪ねました
田中さんのご自宅は4代続く豆腐屋さん。
娘夫婦と一緒に暮らしています
田中さんは認知症と糖尿病2つの病気に立ち向かうと決心しています
田中さんの糖尿病対策の1つ目。
田中さんが週に2回欠かさず通うのがこちら
糖尿病対策として開かれている運動教室。
ストレッチ筋トレ自転車こぎの有酸素運動。
87歳で運動を続けるのは大変そうですが…
運動が楽しい?小山アナウンサーも参加してみると…?
できない!
(一同)じゃんけんぽい。
あ〜私負けた。
じゃあ行ってきま〜す。
運動教室は堅苦しいものではなく仲間と一緒に楽しく運動を継続できるようにしています
田中さんの糖尿病対策の2つ目は…?
ごはんの量を毎食100グラムに制限するように指導されました。
血糖値を上げないようにするためです
頂きま〜す。
頂きま〜す。
もう一つのポイントが…?
「あんた野菜いっぱい食べてからごはん食べれよ」って…。
野菜から先に食べると血糖値の上昇が緩やかになると栄養士から指導されました
魚沼市では生活の中でできる糖尿病対策を学ぶ地域医療魚沼学校を開いています。
その数年間なんと100コマ以上。
糖尿病だけでなく認知症などについても専門家が詳しく教えています
そして田中さんは糖尿病の薬もしっかりのみ続けました。
その結果糖尿病が改善。
認知症の予備群MCIの段階で7年間もとどまる事に成功。
糖尿病対策が認知症対策につながったのです。
田中さんはいくつになっても病気ときちんと向き合う事が大切だといいます
結局はこの病気で…続くでしょ?ねえ。
チョイス。
う〜んすばらしい。
すばらしいね。
あの意志の強さっていうかよう新潟の魚沼に住んでてお米を減らせるよね。
そうですねおいしい所ですよ。
認知症へのリスクを高める糖尿病ですよね。
魚沼市の対策で改善をしました。
そしてそればかりか同時に認知機能の維持にもつながったという事でまさに一石二鳥。
改めて糖尿病などの生活習慣病対策は大事だという事がお分かりになったと思います。
本当にこの糖尿病と認知症というのが密接な関連があるんだと。
糖尿病のしっかり治療をしたり予防する事が認知症の治療や予防にもつながるんだいう事は多くの方に知って頂きたいと思いますね。
これは私のあくまで印象ですけどもやはり今認知症はどんどん増えてきてますけどもこれは一つは高齢化が大きく影響してるといわれておりますけど今高齢化だけの増え方ではなくて更にプラスアルファの増え方をして急速に増えてますのでそういう部分はかなり糖尿病が影響してるんじゃないか。
ですのでこういった糖尿病の方に対してこういう対策が打てれば半分に減らす事ができるんじゃないかと私は推測しますけど…。
一番最初に分かるのは自分しかいないんですよね。
その奥さんであったり近くの人であったりそこが分かるのにはやっぱり少し時間がかかる。
自分が一番最初に分かるんである。
だから自分が分かった時点で何らかの行動を起こすって事が大切なんじゃないかなと思いますね。
やっぱり周りの人もちゃんと軽度認知障害とかはじめとしていろいろ知らなきゃ。
本当に理解しない事にはどうしようもないですよね。
その人が踏み出す一歩がすごい楽な一歩にしてくれんと。
そのためには周りっていうのは絶対必要やと思うし…。
マスターの私からも一つチョイスの提案をしたいと思います。
「認知症キャンペーン」で紹介中の特別な運動があるんです。
ご覧下さい。
「認知症キャンペーン」でご紹介している…
ご存じですか?その特徴は…?
運動をしながら…?
だるま!マントヒヒ!
しりとりをしたり計算をするなど脳を使う事がポイントです。
このような運動をする事で脳では新たに神経細胞が活性化され萎縮を食い止められると考えられています。
このプログラムを1年間続けた人たちでは明らかに記憶力が向上していました。
認知症予防に効果的な運動のポイントをスタジオで詳しくご紹介します
プログラムを開発しました国立長寿医療研究センターの島田裕之さんです。
お願いします。
よろしくお願いします。
これ2月の認知症のキャンペーンの番組で放送したんですけど大変反響が大きかったんですよね。
運動は非常に脳に対して良好な影響を持ちまして脳の栄養素が運動する事によってたくさん出るという事が分かっておりますしあるいは運動すると食欲も抑えられますしあるいはよく眠れる。
非常に良好な効果がございます。
この運動の効果をより上げるコツがあるというんです。
効果的なポイントですけれども運動の強度をきちんと確かめながら行って頂く。
これが非常に大事です。
その運動強度の目安が目標心拍数です。
必要なのは安静時の心拍数と年齢。
例えば星田さんの場合207から年齢の43に0.7をかけた数字を引きます。
さらにそこから安静時心拍数100を引きます。
星田さんの場合は77。
最後にこの77に0.6をかけて安静時心拍数を足すと星田さんの目標心拍数146です。
目標が分かったらさあ運動です
では心拍数を上げるために少しややきついなと感じるぐらいの運動をして頂きたいと思うんですがやり方は本当に簡単でその場で足踏みをして頂きます。
普通に?ただ普通にやるとほとんど上がりませんのでももはなるべく高く上げて下さい。
できれば手も振って頂いて更にやりながらしりとりをして…。
難しい〜!これでですか!?すずめ。
「め」でしょメダカ!亀!
(山本アナウンサー)「め」?え〜…「め」…目黒!うん?目黒!え〜…。
「じ」ですよ「じ。
」え〜…。
(島田)運動のペースは一定にやって下さい。
え〜っと…え〜っと…ああ。
(浜島)あ〜っ!
(笑い声)はいありがとうございました。
はい!ここで時間!
運動後すぐに15秒間脈拍を測って4倍にします。
目標の心拍数に達しているかチェックしましょう。
スタジオの皆さんは目標の心拍数までもう少しでした
こんな…これぐらいしてもまだまだですかね?自覚的にはややきついと感じる程度で運動して頂ければいいと思います。
あとやる頻度なんですけれどもできれば…
(山本アナウンサー)今3分でしたよ。
つらい!3分で…。
それを日に数回…3回くらいやって合計30分くらいやって頂けると非常に大きな効果が期待できると思います。
多分お母様方嫁の悪口やったら30分一気にいけるかもしれないですね。
終わらないみたいな…。
ウォーキングの最中にやって頂くですとか…。
駅まで歩く…。
きれいな景色見ながら2人歩きながら…。
ご夫婦でもお友達でもいいし。
是非生活の中に取り入れて頂けるのがいいと思います。
さて今日は認知症予防のチョイスという事でお伝えしたんですが…。
絶対にMCIっていうとこを通るんだから…そこでやっぱり気付く。
山本さんみたいに気付いてそこで手を打つ。
そこにまた楽しみながらできる事がたくさんあるっていうのが分かったんでやっぱり自分…まずは自分からなんでそのMCIに入った時にどんだけ気付けるかっていうのがやっぱりどんどんこういう番組見て皆さんが理解して自分でも理解してみんなが理解したらそこでパッてUターンできる時代が来るんじゃないかなって思いますよね。
山本さんは最後のしりとりで相当汗をおかきになりましたがどうでしたか今日は?とてもよくなってるなっていう自覚があったんですけど最後のしりとりでまだまだだなと…。
これからもっと頑張るぞというふうに思いました。
ありがとうございました!いい事ですね。
頑張りに火つけました。
3月20日。
山本さんは63歳の誕生日を迎えました。
共に祝うのは20年以上のつきあいになる画家の安野光雅さん。
実は安野さんと山本さんは誕生日が同じ。
一緒に誕生日を祝うのが恒例行事です
では乾杯!
(一同)乾杯!ありがとうございます。
おめでとうございます。
(拍手)僕はいくつかの証拠は知ってる。
先生何年か前から現認されてるから僕最初に先生に相談したんだもん。
でもね相談されてもね…。
(笑い声)
MCIだと告白しても以前と全く変わらないつきあいをしてくれる仲間の存在。
山本さんにとって何よりの励みです
全然変わんないですよね。
山本さんも変わんないもんねでも。
もっと多くの人が気軽に認知症を打ち明けられる社会になってほしい。
山本さんは新たな取り組みを始めました。
カルチャーセンターなどで自分の経験を話し認知症への誤解や偏見がなくなればと考えています。
認知症への偏見をなくすために生きる。
これが山本さんの人生のチョイスです
2015/04/27(月) 22:00〜22:50
NHK総合1・神戸
認知症キャンペーン「これが認知症を防ぐチョイスだ!」[解][字]

認知症キャンペーン特集番組第2弾は「認知症の予防」に迫る。認知症の予備群の段階で発見し対処できれば認知症に進行するのをくい止めることができる。その選択肢とは

詳細情報
番組内容
認知症キャンペーン特集番組第2弾は「認知症の予防」に迫る。認知症の予備群の段階で発見し対処できれば認知症に進行するのをくい止めることができる。Eテレ「チョイス@病気になったとき」とコラボし認知症を予防する選択肢に迫る。【出演】星田英利、浜島直子 ほか
出演者
【ゲスト】山本朋史,佐藤弘道,【解説】鳥取大学医学部教授…浦上克哉,国立長寿医療研究センター室長…島田裕之,【司会】星田英利,浜島直子,山本哲也,【リポーター】徳田章,小山径,【語り】佐藤真由美ほか

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者

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