無念の準優勝
全得点動画
試合終了後、応援団に挨拶する野洲高校イレブン。11番山口選手が一番最初に応援団に駆け寄り。。。。
−−−以下は、Yasu Football club Supporters(facebook Page)に投稿したものの転載です。
予想通り「凄い試合」になって、無念の準優勝orz ボールが水で急ブレーキがかかるので野洲のパスワークの要であるグラウンダーのパスや密集でのちょん蹴り、そして細かいドリブルがまったく機能しないピッチコンディションでした。 今まで見てきた中でこれほどボールが止まるのは記憶にありません。
そんなピッチコンディションなので、野洲高校も最初から浮きだま+ロングボールでパスを繋ぐという戦い方を選択、それでも、身に染み付いた野洲サッカーが逆に災いして中途半端なボールが多くなってしまいます。
守山北は、キック&ラッシュが特徴のチームで、思いっきりの良いボールの蹴り込みとここぞという時の迫力ある飛び込みで試合を優位に進めていました。
それでも先制は野洲高校、浮き球でのきれいなパスから最後は布施選手が豪快に蹴り込みました。 前半は、守山北のシュートミスが何度もあって1:0で終わりましたが、微妙な雰囲気がスタジアムに流れます。
後半も、一進一退を繰り返し、大きな水溜りの中での密集戦いが続きます。 何度も裏にロングボールを蹴り込まれ、野洲のDFもなんとかギリギリで凌いでいましたが、なにせこのコンディションです。普通ならDF間でパスを回してラッシュの圧力をすり抜けられるのですが、今日はボールコントロールがうまくいかずにバイタルエリアでボールを失う回数がだんだんと増えていきました。
そして、同点−逆転−追加点 と、同じパターンでの失点。これは、前ががりで攻めた結果なので仕方ないでしょう。 このグランドコンディションでは野洲サッカーは機能しないので、大量得点は望めません。 急遽選択した擬似キック&ラッシュ戦術でしたが、守山北に一日の長がありましたね。これは仕方のないことだと思います。 もし、野洲サッカーにこだわっていたらもっと失点していたと思います。
野洲にとっては一番やりたくないコンディションで一番やりたくない対戦相手との試合となってしまい選手のみなさんの無念さは計り知れないものがあると思います。 普通のコンディションで試合をさせてあげたかったというのが関係者の思いなのではないでしょうか。リーグ戦での一試合ならともかく、トーナメントのしかも決勝戦で。。。。
いつもとまったく違うピッチコンディションで、パスがパスとして機能せず、ドリブルも出来ない状態での「決勝戦」。 こんなのサッカーじゃない!という思いが湧き起りますが、「これもまたサッカー」というのが正しいのでしょう。
いろいろなスタイルのチームがあり、いろいろなコンディションがあり、それぞれの得手不得手の組み合わせで勝敗が決まるというのはサッカーファンならば誰でもわかっていること。 6連覇中は運が良かったのかも知れません(悪くはなかった)。 6年分の運を全てこの試合で精算したような感じかな。
もっと野洲の「人をあっと思わせる」素敵なサッカーが見たかったと残念で仕方ありません。 関東にもたくさんいらっしゃる野洲ファンの皆さんも同じ思いだと思います。
とにかく、選手は頑張ってくれました。 恐らく、試合中、物凄くストレスがたまったと思います。しかも敗戦。。。 選手の皆さんの喪失感みたいなものはとても大きいのではないかと思いますが、極悪コンディションで、両手両足を縛られた状態でもパスを繋いでいこうというサッカーを貫き通した姿は感動的でした。 この試合で死闘を演じた選手のみなさんを誇りに思います。そして、この敗戦もまた、後々まで語り継がれることでしょう。
「これもまたサッカー」と申し上げましたが、この試合に勝ってこそ、本物の強さなのかも知れません。 1年生、2年生は、この経験を来年に必ずつなげてくれると思います。そして最強の野洲サッカーを完成させてください。
3年生は本当にお疲れ様でした。 3年生のお気持ちを考えるといてもたってもいられなくなります。 苦しい一年間だったと思いますが、一人ひとりの選手の巧さ、強さは例年と変わらない素晴らしい学年だったと思います。
もちろんこれで全てが終わったわけではありません、というか、これから一人ひとりの人生が始まるようなものですから、サッカーを続ける、続けないにかかわらず、この経験は物凄い財産になって今後に生きてくると思います。 しばらくは心の整理がつかないとは思いますが、前を向いて新たな目標に向かってチャレンジしていってくれると信じています。
サッカーの奥深さ、怖さを味わった決勝戦でしたが、勝ったモリキタは素晴らしいパフォーマンスでした。 あのキック&ラッシュは一朝一夕で出来るものではありません。 自分たちの戦い方を信じて苦しい練習にも耐えてモリキタサッカーを極めてきた結果だと思います。守山北高校の歴史に新たなページを作られたことを素直に祝福したいと思います。 おめでとうございます守山北高校! 全国でもモリキタサッカーを貫いて頑張ってください!
−−−以上転載終わり