畑山敦子
2015年4月29日10時01分
子どもの貧困を解消しようと、民間の支援者らが財団法人「子どもの貧困対策センター(仮称)」を6月に立ち上げる。学生も理事として参加し、子どもの声を直接聞いて政策提言や全国の支援団体のサポートなどをしていく予定だ。
代表に就くあしなが育英会元職員の小河光治さん(50)らが28日会見した。センターでは、学生などが主体となって学校や児童養護施設などで子どもに意見を聞き、政策提言に生かしたいという。学習支援や居場所づくりに取り組む団体にノウハウを伝え、貧困の実態調査や交流イベントも実施する。また入学準備金の支給といった経済的支援もしていくという。
小河さんは「中立的な立場で対策を進めていく民間のセンターが必要。子どもたちの声に耳を傾ける組織でありたい」と話した。あしなが育英会の奨学生で、設立呼びかけ人となった中央大4年の高橋遼平さん(22)は「(貧困にある子を)助けてくれる人、寄り添ってくれる人が1人でも増えてほしい」と語った。(畑山敦子)
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