「キャンプ座間」狙い金属弾、安倍首相訪米に関連ゲリラか

2015年4月29日6時0分  スポーツ報知
  • 爆発音がした畑の周辺を調べる神奈川県警の捜査員ら

    爆発音がした畑の周辺を調べる神奈川県警の捜査員ら

 神奈川県座間市の在日米陸軍基地「キャンプ座間」の付近で、28日未明に爆発音があった。県警座間署が周辺を調べたところ、野菜畑から飛行弾の発射装置とみられる金属製の筒2本を発見した。市内の別の畑からは飛行弾とみられる物体が見つかっており、同署は過激派がキャンプ座間を狙ったゲリラ事件として捜査。安倍晋三首相(60)の訪米に関連した犯行との見方もある。

 発見場所の近くに住む40代男性から「ボーンという爆発音が3回聞こえた」との110番があったのは28日午前0時45分ごろ。畑の茂みに隠すように約50センチの2本の筒が斜めに埋められていた。いずれも直径約6センチで、地表から一部が突き出ており、先端は約800メートル先にキャンプ座間がある北東方向に向けられていた。

 起爆装置とみられる箱型の物体や電気コードも発見。当初は発火していたが、住民が土を掛けて消火した。爆発音を聞いたという近所の男性は「一瞬、空がオレンジ色に明るくなって驚きました。さすがに花火じゃないと思いました」と話した。

 その後、北東方向に約530メートル離れた畑で飛行弾とみられる物体が発見された。金属製の円筒形で直径約6センチ、長さ約25~30センチ。発射装置から放たれたものである可能性が高い。

 在米陸軍司令部広報室長のケビン・トナー中佐は「けが人はいませんし、敷地内からは何も発見されていません。警察の捜査に協力しています。何を狙ったものかは分かりませんが、市民を危険にさらす行為です」とコメントした。

 キャンプ座間を狙ったゲリラ事件は過去に少なくとも3回発生。敷地内で迫撃弾が見つかった2007年のケースでは、後に「革命軍」を名乗る犯行声明が報道機関に届けられた。

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