JINS MEME ハッカソン優勝にみるハッカソンでいい線いくためのコツ5つ

先日、4月25〜26日に開催された、JINS MEME ハッカソンに出てきました。

過去数回別のハッカソンは出たりお手伝いしたりしていますが、僕個人としてては初めて賞を頂けました。超うれしいです。もういちど言います、超うれしいです。でもなんでもらえたんだろう…と未だによくわかってないので、何がよかったのかを振り返りつつ、ハッカソンで共通して使えそうなコツのようなものをご紹介できればと思います。

優勝時の記念写真

via @otogaiwakkyさん

1. チームのファシリテーターを決める

意外に見落としがちかもしれないですが、結構重要に思います。 このファシリテーターの役が実質存在せず、要所々々で意見が分裂し話し合いだけでかなりの時間を使ってしまった…なんてことは良くあるのではないでしょうか。

ファシリテーターとは

wikipedia先生に聞くと、

グループ・プロセスを適切に観察し、介入と促進を行う者をファシリテーターと呼ぶようになった。

ということです。

ファシリテーター != チームリーダー

仮にチームリーダーが企画発案者で指示を出す司令塔のような人だとすると、ファシリテーターは要所でのオペレーションで道を踏み外さないようそっと手を差し伸べてくれる影の水先案内人みたいな人のことです。

今回のハッカソンにおいては、メンターの方に実質その役割をになっていただきました。結果として、チームメンバー各自の作業に集中しやすく、且つ的をはずさずに作業を進めることができたように思います。

なので、必ずしもファシリテータ = アイディアホルダーでなくてもいいかなと。この辺はメンバーの特性次第かと思います。

2. アイディアを絞る

ハッカソンで必ず通る関門なのですが、結構ここで時間をかけてしまいがちです。

チームメンバー全員が共感をもてる案に取り組む

例えば、チーム内でアイディアをもつ人が少なく、1名の強い思いを持った方が強引にそのアイディアで進めても、2~3日のハッカソン中を走り切るのにモチベーションを維持できなければ、チーム崩壊したり、結局ピボットして想定していたプロダクトとは違い、最終プレゼンでは本意じゃないけどとりあえず気合で走り抜ける…とかは良くあることなんじゃないかなーと思います。

なので、メンバーそれぞれが出した案で全員が共感できない場合は、そこで新しく案を出しあうことをオススメします。いわゆるアイディアソンをするっていうことになるかと思います。

アイディアソンをしてみる

JINS MEMEハッカソンでは、アイディアソンもハッカソンの一部として設計されていて、きちんと運営の方がこうやってやりますよーって説明してくれましたし、チームに1名メンターさんがいたので、そのヘルプもあり、かなりスムーズに進みました。

今回利用したのは、アイディアマトリクスというものです。

利用の流れとしては、

  • いつ(When)、誰が(Who) をひたすらメンバーで出し合う
  • それぞれの上位x個を決めて
  • アイディアマトリクスにプロット
  • マトリクスをみながら、いつ/誰の問題を解決するものかを考える
  • 最終的にでたアイディアを相談しあって1つに絞る

という感じで非常に建設的にアイディアを絞っていくことができました。ここは、チームメンバーにクセモノがいる場合はもしかしたらこんなスムーズにいかなかったのかもしれません。今回はみんな素直だったんで(笑)。

ただ、最後のプロセス“相談しあって絞る”というのが、結構難しいんですよね…じゃあここで、何を基準にしぼったかというと、、◯◯でしかできないことをチョイスするというもの。

◯◯でしかできないことを

今回は、JINS MEMEを使って面白いプロダクトを作るのが大テーマとしてあったので、JINS MEMEでしかできないことを基準に最終的に出た案を絞っていきました。

恐らくここでメンバーが最初からやりたかった案もあったと思いますが、みんなの本音が"JINS MEMEでしかできないこと"というもっともな理由で弾かれていきます。

他のチームがやってないことを

上記でも絞れない場合は、他のチームを偵察に行きます。これもまた運営の方で設計されていたみたいですが(すごい!)、各チームの作業部屋を自由に覗いてねっていうポリシーだったので、それをうまく活かして、各チームがどんな案になっているのかを聞いてまわりました。

そこで、アイディアがかぶっていたり、◯◯系なアイディアが多そうだ、と分かれば、自分のチームではそれらと違うアイディアで勝負できます。

アイディア絞りで重要だなと思った点をまとめると、

  • チームメンバー全員が共感をもてる案
  • アイディアソンをしてみる
  • ◯◯でしかできないことを
  • 他のチームがやってないことを

ということになります。

(過去やられていないもの、とか、デモの実装がエンジニアの身の丈にあったもの、とか他にも絞る要素はあると思いますので適宜追加していけばいいかなと思います)

アイディアマトリクス

今回のアイディアマトリクス

アイディアスケッチを絞る

今回のアイディア案いっぱい

最終的なアイディアスケッチ

最終的なアイディアスケッチ

3. 常に最小限を心がける

ハッカソンって基本やる気のある人たちばかりなので、高機能なものをつくろうとしてしまいがちだと思うんです。

が、作る上で大事なのは、何が大事かを見極めることだと思いました。コンセプトはいいんだけども、そのコンセプトを表すのに最小限のものはなにかということ考えつつ作る。これができていれば、プレゼンのスライドにしても、デモにしても、早く良いものが見せられるんじゃないかなと思います。

(偉そうにいっていますが、今回のハッカソンではいくつかハマりどころがあり、プレゼン時間の10分前までずっと作ってたので、結構危なかったです…)

4. 時間を常に意識する

よく考えなくても、ハッカソンは時間との勝負です。1秒1秒が無駄にできないので、スケジュールを意識して進めることが重要だと思いました。

今回はその点ファシリの方任せだったので、超絶楽でした。他のハッカソンはそこも各チームメンバーに任せる場合が多かったので、結局時間管理できず徹夜するのは当たり前…みたいなところがあったのが、今回はなんとか帰れました。夜更かしはしたけど…。

あと、こういうものを使って時間を意識すると、100%ソワソワします。そんななかで作業していると、自然とスピードが上がります。且つ、いらんもんはいらん、って割り切りも早くなります。

ただ、焦りすぎて判断が鈍った時は人に頼りましょう。もしくは、遠くをみるなどして気持ちを強制的に落ち着けるといいと思います。

5. 色んな人を頼る

基本的に自分よりすごい人/面白い人が集まっているので、何か詰まることがあれば、他のチームメンバーとかチームとかに探しにいくと割りと解決します。

例えば、今回のJINS MEMEでは、僕らのチームは合コンなどで使えるちゃらいグッズを作っていたのですが、メンバーはあんまり合コン行きそうにない大真面目な人たちが多かった…(願望の現れでしょうか)。なので、デモの時に自分らでやるのはなんか違うな…ということでコンセプトにマッチしそうな他チームのメンバーにお願いし、デモしてもらいました。

その他にも、合コンしている様子の写真も必要だったので、紅一点の女子大生の方の友人がちょうどやってたので、写真を送ってもらいました。

まとめ

箇条書きでまとめると、

  1. チームのファシリテーターを決める
  2. アイディアを絞る
  3. 常に最小限を心がける
  4. 時間を常に意識する
  5. 色んな人を頼る

という感じです。当たり前っぽいことばかりですが、大事だなーと思いました。あとは楽しみつつ精一杯やって、結果は運に任せる!ぐらいでいいと思います。

で、少しだけJINS_MEMEを使ってみての感想ですが、色んなデータがとれるのでうまく組み合わせれば結構面白いことできそうだなーとワクワクしました。

今回は目線の上下左右移動しか利用しなかったのですが、今後はもらったJINS MEMEを色々いじってみて、記事にしていきたいと思ってます(てかまだβ版のAPIに関してポストしていって大丈夫なんかな…)。

ではでは みなさまもEnjoy Happy Hacking! :)

P.S. 全然写真とってなくてあんまり当日の様子伝えられず超後悔…

各種まとめ

JINS MEMEハッカソンに興味を持たれた方はこちらもどうぞ!

公式イベントページ

JINS MEMEハッカソンに参加してきました

JINS_MEME ハッカソンまとめ(togetter)

JINS MEME 開発者向けサイト



# Back

blog comments powered by Disqus