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2013年1月 1日 (火)

選手権1回戦【野洲×青森山田】

昨日駒沢陸上競技場に行ってきました。

全国高校サッカー選手権1回戦【青森山田×野洲】。

大注目のカード、しかも1試合目には東京代表が登場するということもあって、相当な人の入りになるのではないかと思って開場前から並びました。

結果的にはこれは正解。

1試合目で会場の7割近く入っていたかなぁと思うのですが、1試合目が終わってもメインスタンドのお客さんはほとんど席を立つ様子はなし。

あっという間にメインスタンドには立ち見のお客さんの人垣ができ、バックスタンドやゴール裏に流れていく観客が続々。

2試合目の試合開始時にはほぼ満員になっていたと思います。

(15,000人入っていたそうですね)

 

Dscf4728


 

さて、この試合の野洲のメンバーはこちら。

11(大本) 6(玉置) 13(関口)
   10(望月) 8(高野)
9(大園)        7(武田)
       5(松田)
   3(飯田)  4(水野)
       17(尾本)

交代:

後半11分 13(関口)→23(西村)

Dscf4735


試合の立ち上がりは、やや青森山田ペース。

野洲は持ち味のショートパスをつなぎにいきますが、細かくつないで相手を密集にくぎ付けにした後のスルーパスやサイドのフリーの選手へのパスなどは青森山田の選手に阻止されていました。

そしてシンプルに縦につながれることが数回。

前半途中に青森山田のエリア内で交錯プレーがあり、GKが傷んで試合は中断。
大けがになっていないといいのですが。。。

駒沢競技場の芝がゆるくなっていて、滑りやすい、スピードが出た時に踏みとどまれないといった場面が結構見られました。

これは両チームにとって残念でしたね。

話を試合に戻すと…

やや山田ペースで試合が進んだ前半でしたが、30分過ぎくらいからは野洲のボールがつながりだします。

流れは野洲に傾いたかに見えた前半終了間際。
前半40分+8分。

中盤でボールを失うと山田の選手に上がってこられて、スーパーミドルを決められて失点。
これで0-1。

攻め込まれていてもチャンスとみるとちゃんとゴールまで決めてしまうあたりが強いチームということなんでしょうね。

試合は0-1のまま前半を終了。

Dscf4750

 

 

後半は圧倒的に野洲のペースで試合が進みます。

後半8分には望月くんのスルーパスに高野くんが抜け出しチャンスを作ります。が、これはPエリア内でつぶされてシュートまでいけず。

そしてやっと野洲に同点弾が生まれます。
後半13分。
武田くんがねばってマイボールにすると、そこから望月くんを経由して大園くんがグランダーのシュート。
山田の選手の足に当たってコースが変わると、そのボールを武田くんがひろってゴールラインぎりぎりのところからグランダーのクロス。
ここに後ろから走り込んできた大本くんが合わせてゴール。
これで1-1。

その後も野洲の時間帯は続きますが、ゴールは生まれず。

大きな流れがあったのは、後半21分。
青森山田のCKから相手のヘッド。
めちゃくちゃ高さのあるシュートでした。
これは左サイドのポストの下の方に跳ね返って、その跳ね返りを何とかクリア。
めちゃくちゃ危ないシーンでした。

同じく後半21分に野洲にもチャンスが。
青森山田のGKのキックに玉置くんが詰めて…ボールは玉置くんに当たってルーズボールに。
ボールを取りに行く、山田のGKとDFと野洲の大本くん。
ギリギリのところで大本くんが先に触ってマイボールにすると、GK不在のゴールマウスにシュート。
ただ、これは力なく、カバーに入った山田のDFにクリアされて決まらず。

その後も試合は野洲が押しながらも、山田がセットプレーでチャンスを作るという展開のまま進み、80分を終了。

Dscf4763

1-1の同点のため、PK戦に突入。

このPK戦は…4-2となり青森山田の勝利。

************************

野洲…負けてしまいました。

自分としては負けたら大泣きするんじゃないかと思っていたのですが、不思議と涙は出ませんでした。

不思議なのですが、負けたという悔しさが湧いてこないのです。

選手たちが自分たちのサッカーを最後までやり遂げる姿を見せてくれたためかもしれません。(全体的にはやや硬いかな?とは思いましたが)

山田相手にショートパスをつないで自分たちのサッカーをする。
相手は手ぐすねひいてショートカウンターを狙っているのです。
怖くないはずがない。
それでもやり遂げた勇気に拍手を送りたいです。

青森山田は…思っていたのとは違う感じのチームでしたが、野洲にセカンドボールを拾いまくられパスをつながれても、最後の決定的なパスやシュートまでは許してくれませんでした。
それが山田の強さなのでしょう。

 

今は、もうこのチームのサッカーが見られないのだという喪失感にさいなまれています。
本当に大好きでしたからね。

自分が見られないというのも淋しいし、もっと多くの人に見てもらいたかったという残念な思いも強いし…
1回戦にして15,000人もの観客を集めて、会場を満員にはしましたが、もっと上まで上がって(国立まで勝ち進んで)もっと多くの人に見てもらいたかったという…

やっぱり、この対戦、1回戦にしてはもったいなすぎましたね(>_<)。

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コメント

むぅさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
正直、まだ悔しい思いでいっぱいです。
きっと、私と同じ気持ちでおられると思います。
けれど、スポーツ紙、ツイッタ―、掲示板のコメなどで、私が見かけた今回の「野洲スタイル」の評価は高く、会場だけでなく、テレビで見た人たちにも、インパクトと感動をを与えたゲームであったことは確かです。
でも、やはり、対戦が早すぎましたね。
1試合でおしまいは、もったいなさすぎるチームでした。
準決勝以降での対戦なら、延長もあり、それで勝負がつけられたのですがね。
正直、私の目には、選手のみなさんにとって、今日の試合が今季の初の全国大会であったことや相手が青森山田ということがあったことの影響もあってか、前半はいつもと違う、堅さが見えました。
やはり、山本監督が試合前に、何試合かやってエンジンをかけてから対戦したかったとの発言があったそうですが、私も同感でした。
たらればは、勝負事では言ってはいけないことでしょうが、選手権の舞台で2試合ぐらいこなしてからなら、このスタイルの真価をもっと発揮できていたと思います。
でも、選手のみなさんには言いたい。
80分で負けてない。確かに相手を翻弄していたし(山田の年代別代表の室屋君は、「ビデオで何度も野洲の試合を見たが、野洲がこんなにうまいとは思ってもみなかった」との発言をしているのをスポーツ紙で読みました)、内容は野洲のゲームでした。サッカーに判定があるなら、誰の目にも3-0の判定勝ちだったと思います。
胸を張って今後のサッカーのステージを進んでいってほしいと思います。
今シーズン、夏以降このスタイルのサッカーには本当にいい気持ちにさせてくれました。
選手のみなさん、今日まで感動と夢をありがとう。
後輩に、また、野洲スタイルでの活躍を託すことにしましょう。

むぅみぃさま
 あけましておめでとうございます。
 いつも心のこもった暖かい記事を拝見させていただき、本当にありがとうございます。私も陰ながら野洲高サッカー部を応援させていただいております。
 平成5年度の選手権優勝以後、毎年期待半分、不安半分でTVにかじりついて見ていた私は、これまで野洲高が負ける度に極度の虚脱感に襲われていましたが、むぅみぃさまも書いておられるように、今回は悔しさが余りなく、むしろ何となく満足感?があるように感じています。(当然この先に進めないことは非常に残念ではあるのですが・・・)
 それは野洲高サッカー部が自分たちのサッカーをやり遂げたから、ということもあるのですが、今改めて考えてみると、これまで見たことのない超パスサッカーを世の中に知らしめることができたからではないかと思っています。
 平成5年の選手権優勝までが野洲スタイルの第1幕だったとすると、今年の選手権は初戦負という結果ではありますが、サッカーの中身からすると、今回で第2幕が終わったような感じがしています。
 それぐらい驚愕のサッカーを見せてもらったと思っています。特に後半は圧倒的なポゼッションであの青森山田がひたすら耐え凌ぐしかなかったのですから。本当に素晴らしいサッカーを見せていただき、野洲高サッカー部の選手・監督・コーチ・関係者の皆さんに感謝感謝です。

 岩谷コーチが辞められるとのことで、少し不安がありますが、今後も野洲スタイルのさらなる進化を信じて応援していきたいと思います。

決勝まで行って、ヤススタイルを十分に披露できれば、大げさに言えば、全国のサッカー指導者達にある程度影響を与えることが出来たのではないか?と思っていました。

むぅみぃ様
いつもこのHPを見させていただいている者です。
あまり偉そうなことは言えませんが、今年度のチームは練習試合やその他の試合観戦を少なからずさせていただいていたので、勝てない時期や昨年の雨の決勝をみてきた者として言葉では言い尽くせない感情を持ちました。
今回の敗戦では元日本代表監督オシムさんが日本の若年層の育成での問題点として挙げておられた『たった一度の敗戦で選手の闘う権利を奪うのはあまりにも残酷すぎる』という、トーナメント式ではなくリーグ式への変更を啓発する言葉を思い出します。
もちろんトーナメントであることは決まっていて、それをわかってあのサッカーで挑むということがどれだけ難しいことかわかっていたんでしょうけど、、、、
むぅみぃさんのお気持ちを完璧に察することはできませんが、野洲というチームを追いかける、いや高校サッカーのチームを追いかけることの気持ちの面でのむずかしさがあったのではないかと思います。
クラブチームとは違い毎年別チームに変わる中、思い入れを持ってしまうことは本当に酷ですよね。
もちろん好きな選手がこれからどんどんステージを変えて羽ばたいていく姿を見れることも高校サッカーファンの醍醐味ではあると思うのですが、野洲の場合は本当にこのチームでこの選手がするサッカーの虜になってしまいますよね。
ただ、こうしてむぅみぃさんが残していくチームの軌跡はただの一ブログにとどまらないような気がしてなりません。
時にチームの低迷を、時にチームの躍進を
時に選手が壁にぶつかる姿を、時に選手が壁を乗り越える姿を
記す足跡であり、その左右に逸れ、時に大きな坂道を上り、時に大きな坂道を下り
残した足跡はいつか選手達の今後の糧になるのではないでしょうか?
むぅみぃさんのブログは本当に意味があると思います。
今年度のチームは解散してしまいますね、それがどれだけ素晴らしいチームであっても、、、、
その残酷さを感じながら、それでも追いかけてしまう
それが野洲高校を、いや高校サッカーを好きになってしまったということなのでしょうかね?
選手にとって期待は大きな重荷であり、大きな糧であると思います。
必ずこれからの選手たちも重荷を抱えるだけの土台を持ち、大きな糧にしてくれると思うので、野洲高校にいっぱい期待しましょうね。
本当にいつもありがとうございます。
今後ともお体に気をつけてください。
長文をかかせていただきありがとうございました。

>うはうはさま

あけましておめでとうございます。
私の中では選手権が終了し、今気持ち的にポッカリ穴の開いた状態です。
負けはしましたが、野洲は十分に見る人にインパクトを与えたとは思います。
ただ、やはり初戦の堅さは残念でしたね。
本当は彼らのサッカーはもっとすごいのに…
という思いが後から湧いてきてしまいます。

そしてインパクトはあったけれど、本当の目的はあのサッカーで勝つことだったわけで…。
判定があれば、、、と言いたいのは山々ですが、サッカーに判定勝ちも判定負けもナシです。
そこは勝てなかったという結果を受け止めるしかないです。

野洲サッカーについての証明は、今後の彼ら自身と後輩たちがどんなサッカーをし、どんな風に夢に近づいていくかに託されることになります。
活躍を期待したいです。

>のぶたんさま

あけましておめでとうございます。
ブログを見ていただきありがとうございます。

試合が終わった後には、負けたにも関わらず妙な満足感もあったりしたのですが、日が経つにつれて悔しさも沸いてきました。
野洲は負けてしまい野洲の選手権は終わったのに、大会はまだ続いているのです。
テレビで他のチーム同士が対戦するのを見て、ここに野洲が残っていたら…なんて考えてしまうのです。
私にとっては奇跡のチームでした。

1試合で十分にインパクトを与えた野洲サッカーですが、もっと勝ち進めば、前回の優勝の時以上のインパクトを与えたことは確実なので、その点でも残念です。

こういう気持ちの揺れ動きは、初めての経験なので戸惑っています。
気持ちの着地点が見つからないというか…

maeさま

本当に決勝まで行って欲しかったですね。
個人的には指導者層には十分にインパクトは与えていると思います。
育成とか、目指すサッカーとか。

ただ、このサッカーで勝ち進み優勝したら、普段サッカーを見ない層の人にまでもインパクトを与えられたのではないかと思います。
それって、もしかして日本のサッカー文化にまで影響を与えるくらいの衝撃になったかもしれないと。

たむじさま

心のこもったコメント、ありがとうございます。
たむじさまには、私の心の中の淋しさだとか言い表せないモヤモヤした気持ちをすべて見通されている感じですね(-_-;)。

>もちろんトーナメントであることは決まっていて、それをわかってあのサッカーで挑むということがどれだけ難しいことかわかっていたんでしょうけど、、、、

本当にそうです。
負ければ終わってしまうトーナメントであの戦い方を貫こうとする…あえて棘の道を進もうとする指導者さんたちや選手たちの意志の強さというか、覚悟みたいなものにも強烈に惹かれてしまいます。
勝ちたい気持ちがどちらの方が強いか?なんてありきたりな言葉と並べたくないです。
全国にまで駒を進めているチームなんです。
みんな勝ちたいに決まっています。
野洲は、サッカーの質にもこだわった上で勝ちにいったのです。
勝てはしなかったけれど、そのことには敬意を表したいです。

>クラブチームとは違い毎年別チームに変わる中、思い入れを持ってしまうことは本当に酷ですよね。
もちろん好きな選手がこれからどんどんステージを変えて羽ばたいていく姿を見れることも高校サッカーファンの醍醐味ではあると思うのですが、野洲の場合は本当にこのチームでこの選手がするサッカーの虜になってしまいますよね。

そうなんです!
毎年毎年、この時期は旧チームとのお別れの時期で、自分の気持ちと折り合いをつけるのに、相当苦労するのです。
そして今年の場合、例年以上にそれが難しい状態です。
あの選手たちがするあの野洲サッカーの虜になってしまったのですから。
駒沢での1回戦を見て、野洲サッカーのことが頭から離れないというメッセージをくださった方がいます。
私の中でもあのチームは特別でした。
衝撃を与え続けられ、サッカーの面白さにどっぷり浸からせてもらった3年間。
特に今年の秋以降のインパクトは強烈でした。
その分、もう観られないのが淋しくて淋しくて…(;O;)。

自分のブログは完全に自己満足で始めたもので、チームの軌跡を残すとかは考えたこともなかったのですが…
そう言ってもらえるとうれしいです。

秋以降、特に選手権予選で優勝して以降、野洲のサッカーが完成に近づく過程も目撃し、サッカーの面白さを見続けさせてもらいました。
ブログにUPできなかったのが心残りと言えば心残りです。
(気が向いたら遡ってUPするかもしれませんが)

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