【寄稿】性的奴隷、安倍首相は米演説で謝罪すべき

【寄稿】性的奴隷、安倍首相は米演説で謝罪すべき

 今年の8月15日は歴史的に意味深い日だ。日本の降伏と第2次世界大戦の終戦により、韓国が独立してから70年になる日のためだ。この記念日を前に、安倍晋三首相が日本の首相として初めて米議会上下両院合同会議で演説することは、相当に象徴的な意味を持つ。安倍首相が歴史的な演説を通じて歴史を進展させ、特に暗い過去を経験し癒せない傷を負った女性のために正しいことをするよう期待する。

 上下両院合同会議での演説は、かつて英国のチャーチル元首相、フランスのドゴール元大統領、南アフリカのマンデラ元大統領といった世界の偉大な指導者たちが平和を訴える場として活用してきた。29日に行われる安倍首相の演説も、ほかの指導者と同じようにするよいチャンスだ。特に、元慰安婦の苦痛を認めることがその一つだ。呼び方こそ慰安婦だが、彼女たちはクリントン前国務長官が非常に的確に指摘した通り、第2次世界大戦中に日本軍のため「性的奴隷であることを強要された」数十万人の女性たちだ。慰安婦の大半は韓国人だった。

 旧日本軍の元慰安婦たちの苦しみは、米下院が2007年にいわゆる「慰安婦決議案(第121号)」を満場一致で可決したことを機に、人々に知られるようになった。この決議は、日本政府が帝国主義時代から第2次世界大戦終戦にかけアジア諸国と太平洋諸島を占領し、若い女性たちを性的奴隷としたことに対し、歴史的な責任を認めて正式に謝罪することを求めたものだ。私は、この決議を共同提案したことを非常に誇りに思っている。

 しかし、それから8年たった今も日本政府は謝罪をしていない。今では元慰安婦は53人しか生存していない。その一人に、李容洙(イ・ヨンス)さんがいる。慰安婦決議案の通過に向けた議会の公聴会で、勇気ある証言を行った女性だ。李さんと何度か会い、彼女が生きていることそのものに非常に感動した。李さんの苦痛は戦争の恐怖をありのままに映し出しているだけでなく、当時の戦争犯罪の過ちを正すための集団的な行動が必要だということを教えてくれる。

チャールズ・ランゲル米下院議員(当選23回)
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