心臓疾患のため意識を失い、瀕死の状態にあった韓国軍兵士が、30分余りにわたる軍医官の心肺蘇生術によって奇跡的に一命を取り留めた。
陸軍によると、大邱市の第2作戦司令部情報通信隊の軍医官、キム・テユン大尉(35)は今月17日、生活館(宿舎)の廊下で意識を失って倒れていたチェ・ウクイル一等兵(22)に人工呼吸器を装着し、心肺蘇生術を行った。キム大尉はチェ一等兵を部隊から最も近い病院に搬送した際、救急車の中でも30分以上にわたって心肺蘇生術を続けた。
陸軍は「キム大尉は応急措置を行っている最中にも、患者の状態を病院に説明し、医師たちに待機するよう要請した。チェ一等兵は病院に到着するや否や、集中治療室に移送され治療を受け、倒れてから6時間後に意識を取り戻した。
チェ一等兵を診察し全北大学のキム・ジョンホン教授(39)は「心臓の異常で倒れてから30分たっても生存していたというのは奇跡的なことだ」と話した。チェ一等兵には先天的な心臓疾患があったが、これまで自分が病気を抱えていることを知らなかったという。