本日の第三試合。野洲vsサンフレッチェ広島の感想です。(ここまでたどり着くのがやたら長かった・・・(^_^;)。
この試合、試合前の監督さん同士の挨拶もちょっと、「おぉっ!」って感じでした。相手は元Jリーガー(イメージ的にはサンフレッチェの生え抜きって感じだけれど、他のチームの選手経験もあり。実はジュビロにも・・・)で、指導者となってからはサンフレッチェ広島ユースを何度も日本一に導いている監督さんですから。結構にこやかな感じで二人で話されてました。
さて、この試合のメンバーですが、次の通りです。
65 坂本 28 池田
67 潮入
38 木村 35 藤野
51 内久保 46 上田
32 西口 40 青木 37 濱口
56 横江
[交代]
後半0分 35番 藤野→74番 松永
この試合は、言葉では言い表せないほどの凄まじい立ち上がりでした。
開始1分、サンフレッチェ広島が先制。野洲のゴール前での競り合いで野洲の選手が広島のボールホルダーにチェックに行くものの、競ったボールは再び広島の選手の足元に。2度3度とそれが続くとだんだんと守備ラインにひずみができてしまうんですよね。修正を図る前にズドンと思い切りのいいシュートを決められてしまいました。これで1-0。
その4分後にDFの裏のスペースに斜め方向からパスを入れられ、きれいに崩され2-0。(斜めからパスを入れられると対応がすごく難しくなりますね。)そのまた4分後にきれいに中央にスルーパスを通され3-0。どれも美しすぎるくらい美しいゴールです。その異次元の強さに目が点々・・・。このまま為すすべなくサンドバック状態になるのではないかと心配になってきました。
ただ、15分を過ぎたあたりから試合は少し落ち着いてきました。23分には坂本くんへのチャージで相手にイエローカードが出ます。(サンフレッチェの選手は結構イエローカードをもらってました。)
また、26分には坂本くんのシュートがポストを叩く場面もありました。まぁ、その2倍は相手のシュートもポストを叩いたんだけど(>_<)。
試合の方は前半は3-0のまま終了。
後半は・・・前半よりもいい場面が増えました。動き出しがよくなり、前半は後手後手だった守備が、攻めの守備になり、相手に自由にプレーさせる時間を与えない流れができてきました。
ただ、得点は後半だけでも2-0です。1点はすばらしいミドルシュートを決められ、もう1点はPKを献上して。5-0で終了。
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スコアだけ見れば大敗です。でも、実際に見ていると、なかなか意義深いゲームだと思いました。勝負事ですから勝つのは嬉しいし、勝つにこしたことはない。でも、何だかわからないけれど、どうにか勝ったという試合よりも、はっきり理由がわかって負ける方がいいことだってあると思います。特にチームが始動して間がない今だから・・・今後のことを考えるとそう思います。
サンフレッチェ広島は強いチームでした。流石に全国から選手を選りすぐって指導しているだけあります。不用意なプレーをしたり、判断ミスをすると、しっかりそこを突いてくるし、しかもフィニッシュの精度も高い。してはいけないミスが直接失点につながるというのが、めちゃめちゃわかりやすかったです。
ただ、試合全体を見て、かなりやられたのは確かだけれど、通用した部分もあったように思います。
それぞれの選手の成長を促すという点、チームを作っていくという点では、何ができて何ができなかったのかを知ることができたのは良かったのではないかと思います。
立ち上がりの3失点の時には、あまりの力の違いに向こうの選手が異次元の生き物のように感じたのですが、70分通して見ると、彼らも決してバケモノなんかじゃなく、同じ高校生なんだな・・・と感じるところがありました。相手に先に走られると彼らであっても後手に回るし、挟み込まれたらミスもする。正しい判断が常にできているわけではない。だから、決して越せない壁ではないと思います。当面の目標にするにはいいレベルかもしれない・・・と、大胆にもそんなことを感じました。
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その他、試合を見て思ったことを羅列してみます。
☆フィジカル
野洲と広島の選手。まずどこが違うかと言えば、体つきが違います。野洲の新チームは昨年のチームよりも5cmくらい平均身長が高くなったと思うのですが、それでも身体の大きさの違いはあきらか。身長だけでなくみんなガッシリした感じだし。これから進む方向としては・・・当たり負けしない身体を作るという方向もあるだろうし、当たられてもボールを失わない持ち方ができる技術を磨くという方向もあるだろうし、まともに当たられないように相手よりも判断を早くするという方向もあり。一番いいのは、そのどれもがバランスよく高いレベルで身についてることだと思いますが。
☆こぼれ球
「こぼれ球が何故サンフレッチェの選手のところにいってしまうんだろう?」と、私の席の近くの方が不思議がってました。1度や2度なら運で片付けられますが、あそこまで一方的だと、運の問題ではないことは明らか。多分それはサンフレッチェの選手の方が次のプレーへの予測をする余裕があるためでしょう。反対に野洲にはそこまでの余裕がないことが多かったです。「一対一で勝つ・・・それを続けることで、相手はついてこられなくなり、自分たちの思うとおりの流れをピッチ上に描き出せるようになる」・・・今日のサンフレッチェ広島がそれをうまく表現してくれました。野洲らしく言えば、「技術で相手の裏を取る・・・それをつなげていくことで・・・」ということかもしれません。
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