スマホの川流れ
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【研究結果】Twitterは「第三者目線」でツイートした方がウケることが判明
スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第142回は、本当にTwitterは「第三者目線」でツイートした方がウケるのかセルフパクツイで調査します。
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こんにちは、セブ山です。
突然ですが、先日、僕が投稿したこちらのツイートをご覧ください。
小5の息子が「無地の招き猫」を欲しがるので、変なもの欲しがるなと思いながら買ってあげたら、色を塗って「ジバニャンの招き猫」を作ってた。なるほどなぁ。 pic.twitter.com/yFmnWhDsx8
— セブ山 (@sebuyama) 2015, 4月 23
「小学5年生の息子が、人気キャラクターを模した招き猫を作った」というこちらのツイート。
現在で約6000RTされており、今なお、拡散され続けています。
「息子さん天才!」「センスを感じる^^」といった称賛のリプライをたくさんいただきました。
ただ、言ってしまいますが……、
僕に小5の息子などおりません。
この招き猫も自分で塗って作りました。
では、なぜこのような投稿したのでしょうか?
事の発端は、ある1つのツイートから始まります。
それが、こちらのツイート。
僕が過去に書いた「【暖房いらず】たった一枚のセーターで極寒の冬を乗り切る方法」(外部リサイト)という記事の一部を無断で使用したツイートです。
引用元のURLも一切、貼られていませんでした。
※パクった人をさらすのが目的ではないため、モザイク加工しております。
ちょうど胸元が大きく空いたタートルネックセーターがはやっていたタイミングだったので、このツイートは約5000RT、約3000Favを稼いでいました。
胸元の大きく空いたタートルネックセーターが話題ですが、ここでセーター1枚で冬を越す画期的な着こなしをご覧下さい pic.twitter.com/Jzwp3qnT0D
— セブ山 (@sebuyama) 2014, 12月 8
そこで僕も、まったく同じ内容でパクツイしてやりました。
自分の書いた記事から、画像をパクったやつのツイートを、自分でパクる。
SF小説なら、このまま無限ループの輪の中に閉じ込められてしまいそうですが、現実はもっとシビアでした。
悲しいことに、僕のツイートは約260RT、約170Favしか稼げなかったのです。
正直、ムカつきましたが、最近、このようにどこからかパクってきたような画像に「ちょwwwなんぞコレwwww」「これ考えたやつ天才」「ここで〇〇をご覧ください」といったキャプションをつけて投稿しているツイートをよく見かけます。
場合によっては、本家のツイート以上にRT数を伸ばしているケースすらあります。
なぜ彼らはパクるのか? パクツイ常習犯が語るTwitterの闇
過去に、ツイート文を丸ごとパクる「パクツイ」の残念さについての記事を書きましたが、これもある種のパクツイではあると僕は考えます。
しかし、今回の記事は、それらの「画像だけ拝借おじさん」を糾弾したり、ネットリテラシーの啓発をしたいわけではありません。
僕はこの経験であることに気付いたのです。
それは、パクった画像をツイートしている奴らは、ほとんど「第三者目線」の一言コメントを載せている、ということです。
では、なぜ、第三者目線の投稿が多くなるのでしょうか?
僕なりに彼らの目線で考えてみた結果、ある仮説にたどり着きました。
はっきり「僕がやりました」「僕が作りました」と書いてしまうと、明らかなパクツイになってしまいますが、第三者目線でツッコミを入れることにより「たまたまその記事を見た読者」という立場になれて、責任の所在があやふやにできるからです。
先ほどのセーターのツイートの場合を例に考えてみると、「画像だけ拝借おじさん」がはっきり「私(わたす)がやりました」とツイートしていれば、「いや、うそだろ! 勝手に画像を使うな!」と指摘できます。
しかし、善良な読者のフリをして、第三者目線で「ここで○○をご覧ください」とツイートされると、こちらもズバッと「勝手に画像を使わないで!」とは言いづらくなります。
たとえ指摘できたとしても、おそらくネットリテラシーが低い人たちからは「せっかく宣伝してあげてるのに何様だよ!」「インターネット上にある画像を、インターネットで勝手に使ってなにが悪いわけ?」と、めちゃくちゃな理論で逆ギレされる未来が待っています。
そんな相手をその都度したくないので、泣き寝入りするという選択肢しか残されていないことになります。
よくできた仕組みですよね。
このように「パクリの逃げ道」として、画像だけ拝借おじさんたちにより「第三者目線のコメントをつけてツイートする」というテクニックは確立されていきました。
しかし、パクリの逃げ道として考案された第三者目線ですが、思わぬ副産物を生み出すことになります。
今回、僕はその部分に目をつけました。
それが「ハードルが下がる」というメリットです。
「私がこんなおもしろいことしました」というよりも、「たまたま、こんなもの見つけたんだよね」と言った方が、明らかに「おもしろのハードル」は下がり、よりウケやすくなります。
どうやら、この「第三者目線」というのは、Twitterでウケるには重要なポイントのようです。
しかし、ここまではあくまで僕の仮説に過ぎません。
そこで、「Twitterは第三者目線でツイートした方がウケる」という仮説が本当に正しいのか検証してみることにしました。
とは言え、誰かの書いた記事から画像を勝手にパクるわけないはいかないので、過去に自分が投稿したツイートからセルフパクツイして実験してみることにしました。
そこで、用意したのが冒頭にも登場した「無地の招き猫」です。
これに色を塗って、以下の一連のツイートを投稿しました。
できたぁぁぁ! ジバニャンの招き猫! 手元の小判はウィスパーにしました!! #妖怪ウォッチ pic.twitter.com/0tFLwQlrPL
— セブ山 (@sebuyama) 2014, 8月 25
ジバニャン招き猫の後ろ姿! ちゃんとシッポは2本あります! 塗りが甘いのは妖怪のせいなのね! そうなのね! #妖怪ウォッチ pic.twitter.com/RinceqXAtr
— セブ山 (@sebuyama) 2014, 8月 25
ここでは、はっきりと「僕が塗った」と発言して投稿しています。
こちらの本人目線のツイートは、合計で約240RTを記録しました。
こうして、僕は半年以上前に伏線を張っておいたわけです。
そして、ようやく冒頭に登場したうそツイートにつながります。
小5の息子が「無地の招き猫」を欲しがるので、変なもの欲しがるなと思いながら買ってあげたら、色を塗って「ジバニャンの招き猫」を作ってた。なるほどなぁ。 pic.twitter.com/yFmnWhDsx8
— セブ山 (@sebuyama) 2015, 4月 23
いかがでしょうか?
セルフパクツイした結果、「僕が作った」として投稿した時よりも、「小5の息子が作った」という第三者目線の投稿の方が、約24倍もリツイートされました。
このように「自分がやった」というよりも、「たまたま見かけた」「お母さんがこんなことを言っていた」「子どもがやった」「友だちがこんなものを作った」という方が、一気にグンッとハードルが下がり、その分、たくさんウケることがわかりました。
僕が提唱した「Twitterは第三者目線でツイートした方がウケる」という仮説は、どうやら正しかったようです。
【研究結果】
Twitterは「第三者目線」で
ツイートした方がウケる!
でも、そう考えると、Twitterのすべてが怪しく感じられます。
保育士さんをアッと驚かせるような大人びた発言をする幼稚園児は、本当に存在するのでしょうか?
インターネットに疎いはずなのに、急に真理を突くような鋭い指摘をしてくるおばあちゃんは、本当に存在するのでしょうか?
Twitterにあるすべてのツイートがウソだとは言いませんが、リツイートする前に「これは事実なのかどうか」を考えるくらいのネットリテラシーは持っておきたいものです。
「本当にこの人が撮影した写真なのかな?」「この情報は正しいのかな?」と、確認する心を持つことが、パクツイを蔓延(まんえん)させたり、デマを拡散させることを防止する第一歩なのではないでしょうか。
「その都度、そんなことをしていたらインターネットがおもしろくなくなる」という意見を目にしますが、これはまったく正反対で、インターネットをもっとおもしろく楽しい場所にするために必要なことだと僕は思います。
というわけで、存在しない小学5年生のことを褒めてくださったみなさま、すみませんでした!
どうか許してください!
僕に子どもが生まれたら、ちょうど小学5年生の時に、本当に無地の招き猫を買い与えて、塗らせますので! うそツイートを時間をかけて、本当にします!
それでは、その時にまたお会いしましょう!
さようなら。
撮影日:2015年4月23日
(セブ山@sebuyama/ノオト)
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2015年4月28日
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