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中国が「F35戦闘機」の機密情報を“サイバースパイ”で盗み取り 豪紙報道

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中国が「F35戦闘機」の機密情報を“サイバースパイ”で盗み取り 豪紙報道

ステルス戦闘機F35(米ロッキード・マーチン社提供、共同)

 【シンガポール=吉村英輝、北京=川越一】オーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)は19日、米国の主導で国際共同開発が進められている最新鋭ステルス戦闘機F35に関する膨大な機密情報が中国のサイバースパイに盗み取られたと報じた。

 機密情報の盗み取りは、ロシアに政治亡命した米中央情報局(CIA)元職員のスノーデン容疑者が、ドイツ誌シュピーゲルに提供した米国家安全保障局(NSA)などの資料で判明した。F35を狙った中国のサイバースパイに関しては米議会などが懸念を示していたが、高度機密情報の漏洩(ろうえい)の実態が資料の形で公になったのは初めてとされる。

 盗まれた情報にはレーダー装置の詳細、エンジンの配線図、敵から探知されるのを避けるためのジェット排気煙の冷却方法などが含まれているという。

 資料によれば、開発国の一つであるオーストラリアに対し、米側から「深刻な被害を受けた」との説明があったとしている。

 中国外務省の洪磊報道官は19日の定例記者会見で、中国がF35に関する機密情報を盗み取ったとする報道について、「まったく根拠がない」と強く否定した。

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