アジア歴史問題:各国に決着促す 米「未来志向で」

毎日新聞 2015年04月28日 11時47分(最終更新 04月28日 11時49分)

 【ワシントン和田浩明】米国家安全保障会議(NSC)のメデイロス・アジア上級部長は27日、日本の安倍晋三首相の公式訪米を受けて外国メディアとワシントンで会見し、中国や韓国と日本が対立する歴史問題について「各国は建設的、率直であるとともに、癒やしを進め未来志向で取り組むべきだ、というのが我々の立場だ」と述べ、「最終的な決着」を図るよう関係各国に促した。

 メデイロス氏は安倍首相が29日に米上下両院合同会議で行う演説で旧日本軍の従軍慰安婦問題など歴史問題で謝罪を期待するか、との中国メディアの質問に対して「(日中韓との対話の中で)率直に、しかし未来を見て取り組むよう促している。歴史は歴史とした方が、地域の協力が進むと思う」と述べた。

 また、停滞が続く日韓関係については「協力強化は米国にとり戦略的に欠かせない」と指摘。日韓両国の同盟国として双方に関係改善を改めて求めた。

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