小渕前経産相:東京地検が任意聴取 関連団体の収支問題で

毎日新聞 2015年04月27日 15時00分(最終更新 04月27日 16時35分)

衆院本会議に臨む小渕優子前経産相=国会内で2015年3月24日、藤井太郎撮影
衆院本会議に臨む小渕優子前経産相=国会内で2015年3月24日、藤井太郎撮影

 小渕優子前経済産業相(41)の関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が、小渕氏から任意で事情を聴いていたことが、関係者への取材で分かった。支援者向けに開いた観劇会の収支のずれなどを巡り、特捜部はこれまでに元秘書で前群馬県中之条町長の折田謙一郎氏(66)らの事情聴取を重ねており、資金の流れを把握していなかったかの説明を小渕氏にも求めた模様だ。小渕氏は関与を否定したとみられる。

 観劇会を巡っては、2009〜13年の5年間で、関連政治団体の政治資金収支報告書の収入が支出より計約5100万円少なく記載されていた。小渕氏は昨年10月に経産相を辞任した際の記者会見で、観劇会には毎年約2000人が参加し、1万2000円の会費を集めていたと説明。政治資金規正法の虚偽記載も疑われることについて、「分からないことが多すぎる」「監督責任が十分でなかった」と弁明していた。

 特捜部は昨年10月以降、群馬県内の小渕氏の地元事務所や折田氏の自宅などを捜索し、会計書類などを押収。解明を進めている。

最新写真特集