「青年食口・石橋正人兄弟」を見捨てようとしている日本統一の人びと 

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拉致監禁リアル情報(45)

 大勢の読者からカンパをいただき、心が温かくなっていたのだが、それが一転した。
 憤懣やる方なく、どこにもぶつけることのできない怒りをアルコールで麻痺させるような日々だった。
「沈黙は腹ふくるる技なり」「沈黙はアルコール腹になるばかり」
 
 この1カ月あまりのことを振り返ってみる。
 投稿者koyomiさんが石橋さん救出のための署名活動を提案した。
「教団本部は石橋君を第2の後藤徹にする気なのか!」 (3月17日)のコメント欄「石橋君救出のために」を参照のこと。
【関連記事】「拉致監禁対策委のヘチマ脳トリオ(梶栗・横田・鴨野) 」(3月24日)

 提案を受けて、教団は署名活動を開始した。3月21日のことである。
 石橋さんが監禁されてから1年3カ月後のこと。それも統一批判派の元シックからの提案を受けて。
 情けなくて涙が出そうだが、是は是。評価すべきであろう。
 署名活動の輪を韓国、アメリカにも拡大した。拍手を送りたい。

 署名者数は日ごとに増えていった。
 最近、署名者数のサイトを久しぶりに覗いたが、3000名を突破し、4000近くになっていた。
 すごい!と感嘆したが、同時に不安になった。
 署名簿をどこかに提出したといったアナウンスがいっこうにないからだ。

 日本の統一教会だけのことかもしれないが、情報集め(インプット)は得意だが、情報発信(アウトプット)をしない体質になっている。
 一例をあげれば、数年前、本部は拉致監禁体験者に手記を書くように指示したことがある。
 体験者は<拉致監禁のことはもう思い出したくない>という人が圧倒的に多い。それでも執拗にプッシュされるので、不快な記憶を蘇られせながら、韓国を含め300人以上のシックたちが体験記を提出した。
 ところが、それを生かそうとしないのだ。ただ集めただけ。貴重な体験記はいま松濤本部の棚の片隅に眠っている。

 急に不安になり、思い余って、本部に問い合わせた。
「署名簿はどこかに提出したのか」
「署名が5000通になれば、提出しようと考えています。そのために再度、署名活動のてこ入れをしようかと」

 署名は4月28日現在、3761名になっている。主だったシックはもう署名をしている。てこ入れしても5000達成なんて先の先の話である。

 しかもである。「てこ入れする」と聞いてから、もう2週間が経過するが、いっこうにその気配がない。
 要するに、やる気がないのである。
 5000近くになったら、目標を1万人に引き上げるのではないかと邪推してしまう。

 やる気がないのは、署名簿をどこに提出するかいまだにはっきりしていないことでも明らかである。
「どこに提出するのか」(小生)
「法務省の人権擁護局と国会議員に」(教団)
「どの国会議員に出すのか」(小生)
「まだ決まっていません」(教団)
 こんなレベルなのだ。
 人権擁護局と国会議員に提出するといっても、「石橋正人さんの救出を求めます!」の文章を読めばわかる通り、要望事項がはっきりと書かれていない。
 署名活動を行なう場合、署名欄の前には必ず「宛て先・要望事項・説明文」がある。これまで路上で呼びかけられ署名された方は少なくないだろう。思い起こしていただければ、署名用紙には「宛て先・要望事項」が書かれていたはずだ。
 それなのに、今回のネット署名用紙にはそれがないのである。

 そもそも、受け取る人権擁護局にとっては5000だろうが1万だろうが関係ない。「署名した人の99%以上は教会員」と推測するだろうから。(街頭で署名活動をしていないのだから、全くもって正しい)
 やる気があるのだったら、1000人集まった段階で提出すべきだろう。
「おそらく、要望事項は何ですか」と質問されるだろうけど(笑)、それはともかくいったん提出し、さらに署名が集まれば、第2、、第3の陳情活動をやればいいだけのことだ。
 優秀なシックが教会から去り、ややカスばかりになりつつある本部とて(失礼)、高校の生徒会役員でもわかるようなことがわからないはずがない。要するに、やる気がないのだ。

 統一教会の重大な欠陥の1つは、継続する力が限りなくゼロに近いという点にある。
 企画段階では大いに盛り上がる。が、しばらくすると健忘してしまう。組織としては致命的な欠陥と言っていいだろう。
 私の推測では、署名簿はネット上に眠ったままで終わる。

 署名した3761名の同志たち、憤れ!
【本部への抗議先】koho@uc-japan.org
 

(嗚呼、憤懣やる方なし)

 質問するのがだんだん馬鹿馬鹿しくなってきたのだが、さらに本部に問いただした。
「<所在不明になってからもう1年以上が経過する。行方不明届けを受理してくれ>という、千葉県警宛の署名活動はやらないのか」
 その回答である。

「やらないことになりました。やっても逆効果になるだけだという判断になりました」

 逆効果?逆効果?
 この言葉が私の酩酊した頭の中でこだました。
 石橋さんが監禁された直後に、統一教会は千葉県警に行方不明届けを受理するように要望した。(結果、不受理)。
 では、今回、署名簿をもって再度、「行方不明届けを受理するように」と要望することが、今度はどうして逆効果(そもそも意味不明)になるのか???
 
 これまでを読まれれば、聡明な読者は松濤本部の構造が透けて見えてきたと思う。

 まず、逆効果の意味についてである。
 少人数の教会員が千葉県警に要望するのはOK。署名簿をもって教会あげて要望するのは逆効果。
 2つの違いは、少数の有志教会員の要望か、教会組織が一丸となってやる要望かの違いである。
 逆効果とはこういうことなのだ。
 警察官とて人の子。職務怠慢を詰られれば、むかつく。
 <ならば、統一教会とやらを本庁、警視庁と連携して徹底的に調べてやろうか>ということになる。
 
 献金集めのための家庭内泥棒、献金するまで自宅に戻さないソフト監禁、篤志家に対する集中プッシュプッシュなど、違法まがいのことをやっている今日、千葉県警、警視庁公安、警察庁公安が本気で動けば、統一教会は徹底的にやられるだろう。
 そのことを予測して「逆効果」になると判断したのである。
 違うかぁ~~ 反論があれば、どうぞ。

 逆効果と判断したのは、岡村信男氏をヘッドとする法務局の面々と、公安と「細々パイプ」がある勝共連合事務総長の横田浩一氏(拉致監禁対策メンバー)だと推測する。
 彼ら宗教官僚の特性は、事を荒立てず、穏便に穏便にである。

 ではなぜ署名活動をすることになったのか。
 それは、官僚としての無策を詰られたくなかったのだろう。日本の中央官僚と同じ特性である。
「君らは何もしなかったのか」
「いえ、署名を集める活動はしました」
(拙速だったゆえ、署名簿の体裁をなさなかった)


 後藤裁判の被告側弁護士また「やや日刊カルト新聞」のエイトこと田中清史氏らが、教団の拉致監禁反対活動を「拉致監禁キャンペーン」と歪曲して主張するほどに、数年前までは活発に活動(集会・デモ・ビラ撒き)していた。
 それがどうしてこんな体たらくになってしまったのか。
 それは、拉致監禁対策の予算がゼロとなり、それと軸を逸にして拉致監禁対策委員会を事実上解散したことにある。
 300億円近くの献金を集めているのに、予算ゼロ円とは!
 石橋兄弟がいまだ監禁されているというのに、チーム解散とは!


(憤懣やる方なし)
 
 チームが解散したため、チームの元のメンバーが「石橋兄弟を救出しなければならない」「拉致監禁を根絶しなければならならい」といった当事者意識をなくしてしまった。梶栗正義然り、横田然り、鴨野守然り、澤田一誠然り、田中君敏然りである(敬称略)。少しばかり残っていた信頼は限りなくゼロになりつつある。

 ある仕事が与えられれば真面目に仕事をやる。その担当から外れると、関心がなくなってしまう。これも官僚の特性である。
 この一文に反発するような気概があれば、マックスウェーバーとまでいかなくても、官僚の特性・習性に関する論文を読んでからにしてもらいたい。

 かくして、石橋正人兄弟は見捨てられつつあるのである。
 後藤徹さんの例からいえば、脱会屋の宮村峻はもう訪問説得していない。あとは、家族に「絶対に外に出すな」と言っているだけだろう。
 そうすると、石橋正人さんはどうなるのか。

人生その1・脱会届けを出して解放される。(教団の本音は、脱会してくれて良かった。これで「救出せよ圧力」から解放される)
人生その2・自力で脱出する。(教団は、後藤さんと同じように石橋さんを英雄視して、内向きのキャンペーンをやる)
人生その3・精神が崩壊する。(教団はスルー。というより隠す)
人生その4・宮村が死んで、「もう先生が訴えられることはなくなった」と、両親が解放する。(その頃には統一教会は自壊して存在しない)

人生その5・石橋さんはすでに自殺している。(徳野以下教団関係者の魂にサタンが入り込み、死ぬまで不幸続きの人生を過ごすことになる。聖和におなりになってから絶対悪霊と授受関係を結ぶ)

 最後に、口に溜まったウィスキーをぶっかけたい人物に悪罵を投げかけて終わりにする。
 それは、勝共連合事務総長の横田浩一氏に対してである。

 この御仁は、私に何度もこう語っていた。
「私は、絶対に、拉致監禁撲滅のために闘います」
「私は、与党内野党です。外から統一教会批判をやるのは簡単です。内部改革をやるのはものすごく大変です。でも、私は必ず内部改革をします」

 横田よ!君の評判について勝共の先輩に聞いてみた。
「権力志向の強い若造だったな」
 確かに、口はうまい、押し出しの仕方も上手だ。でも口先だけ、実体がともなっていない。

 横田氏は1999年頃に本部(当時渉外局長だった)に辞表を提出している。
 反横田派から、公安との黒い噂を流布されたからだ。
 それから、徳野引責辞任後に梶栗氏が会長になったのを機に、情実人事で、いきなり勝共連合の事務総長に就任した。
 かなり多くのシックたちは、当然、先輩家庭の渡辺芳男さん(人柄は誠実。大きな口は叩かない)が事務総長になると思っていたのだが・・・。

 横田氏よ、君もそろそろ還暦だろう。もう還暦は過ぎたのかもしれない。少しは身の処し方を考えたらいかがか。
 身を引けとは言わない。せめてせめて最後に「俺が石橋兄弟を救出する」という矜持を示してももらいたい。あまり期待していないのだが

【本部への抗議先】koho@uc-japan.org

 この文章を綴るうちに私の腹は少しばかり凹んでいったのだが、拉致監禁に反対する読者には気分が悪くなるような記事だったと思う。
 気分を変えてもらうために、沢田研二の「勝手にしやがれ」を読者に贈りたい。


「勝手にしやがれ」は徳野以下関係者に対する言葉だ。


-次回は、再び亨進の「ラジカル説教」です-

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-お知らせ・その1-

 参照リンクの<重要サイト>に「私がカルトにはまった理由」を加えました。ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

-お知らせ・その2-

「ジプシー・デル・ムンドの来日公演」が5月2日(土)静岡市、5月5日(火)東京で行なわれます。
 ゴールデンウィークです。たまには気分転換にジプシーの音楽を楽しまれたらいかがでしょうか。(チケットは当日券)
 公演者は日本では無名ですが、4月25日にフランスとドイツのテレビ局ARTEで、ジプシー・デル・ムンドとジプシーキングスの特集番組が放送されました。

コメント

『第4イスラエル研究会』と『天一ネット』にご注意

やはり削除されていますね。

http://megalodon.jp/2015-0417-2240-05/yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-573.html

>組織の為にこのみ旨をしてる気は毛頭ないし、統一教会と言う形を守る必要はまったく無いのです。だいたい日本的アベルカインの考え方は間違っているんです。駄目なものは駄目とはっきり言うし、行動できないといけないと思います。

[2015/04/18 01:39]URL |岡山食口[ 編集 ]TOP ▲


>これはただの人間との闘いではありません。ですから女性達は相互に守りあう事がもっとも必要です。
>冷たい心で裁きあったり、無関心で居る事が罪を繁殖させます。
>哀しいことが起きないように暖かい心でお互いを守っていきましょう。そして悪には、はっきりした態度で罪を許さない心で立ち向かいましょう。

[2015/04/18 04:19]URL |take[ 編集 ]TOP ▲

おっしゃるとおりです。
米本さんはプロキシ投稿だからといって内容には見てみぬ振りで、即削除(相当都合が悪いらしい)。
そのうえ、投稿者のことを見ず知らずの女性に擦り付けて、名誉を毀損しているし、
さらに、個人情報をさらすと脅迫しています。

一度のコメントで本来の投稿者と、無関係のIM氏の二人に迷惑をかけていますよ、
いったい、どう責任を取るおつもりなのでしょうか?
報道のためなら何をしてもいいというのなら、それは思い上がりというものです。

http://megalodon.jp/2015-0417-2240-05/yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-573.html

[2015/04/18 07:43]URL |西よりの虱[ 編集 ]TOP ▲

http://megalodon.jp/2015-0418-0744-50/yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-573.html

  • [2015/04/28 11:31]
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  • 【公開質問状】
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