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【プロ野球】

大谷 開幕5連勝 右ふくらはぎつり5回で降板

2015年4月27日 紙面から

日本ハム−オリックス 5回表2死一塁、右ふくらはぎがつりストレッチする大谷=札幌ドームで

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◇日本ハム3−1オリックス

 日本ハムは1回に中田の適時二塁打で先制し、3回にも中田の適時打などで2点を奪った。大谷は5イニング2安打無失点で、開幕から無傷でリーグ単独トップとなる5勝目を手にした。増井は5セーブ目。オリックスは打線が精彩を欠いた。

     ◇

 開幕のマウンド以来となるお立ち台で、満面の笑みを浮かべ叫ぶ。「おめでとうございます!! 勝ててよかったです」。大谷の視線の先には、この日54歳の誕生日を迎えた栗山監督がいた。

 右ふくらはぎをつり、5回限りで途中降板。不完全燃焼だったが、仲間の助けを得て開幕戦から無傷の5連勝を達成した。その二刀流は、スタンドに向かって「登板する試合、全部勝つつもりでいるので応援してください」と、何とも力強い全勝宣言だ。

 課題の立ち上がりはクリアした。初回、先頭の西野、安達を連続三振。その後も二塁すら踏ませない安定した投球を続けた。最速は158キロ止まりだったが、オリックス打線を圧倒。「(去年よりも)真っすぐがよくなっている。スピード(表示)じゃなくて」。理想とする質の高い直球を投げられる手応えを感じ取っていた。

 最高の投球を演じていたが、アクシデントに見舞われた。5回2死一塁、駿太へ3球目を投げた時だった。右ふくらはぎに異変を訴え、ベンチ裏へ。応急処置をして復帰し、何とか5回を投げきったが、次の回はマウンドに姿を現さなかった。ただ表情は暗くない。これまでふくらはぎ強化のためのスクワットなど防止策を練ってきた。それだけに「やることをやってるし、それでなったらなったですよ」と特に気にする様子はない。

 開幕投手の初登板からの5連勝は、球団では89年西崎幸広以来26年ぶり3人目。連続無失点イニングも「27」に伸ばした。防御率は0・80で、自身初の月間MVPもほぼ当確だ。

 普段は褒めない栗山監督も「成長はしている」と断言。大谷はその指揮官に試合後ウイニングボールをそっと渡した。次回登板は中7日で5月4日の楽天戦が有力。「自分がもっと(チームを)引っ張っていければ…」。自覚十分の二刀流の連勝街道はいったい、どこまで続くのだろうか。 (水足丈夫)

 

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