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【プロ野球】黒田 2球連続内角攻めに激高2015年4月26日 紙面から
◇広島11−3阪神広島が今季最多の11点で大勝した。2回に失策で勝ち越し、着実に加点。6回には野間、会沢の2点三塁打などで5点を挙げた。黒田は6イニング3失点で3勝目。阪神は3失策と乱れ、今季初の2桁失点で借金は最多の5となった。 ◇ 鬼の形相だった。右手にバットを握った広島・黒田が2、3歩、マウンドの阪神・藤浪に詰め寄った。慌てて帽子を取る藤浪に何かを叫んだ。1−1の2回1死一塁。バントの構えに対し、顔面近くへの投球が続いた。両膝をついて避けた直後に激高した。両軍選手、首脳陣が本塁付近に集まり、不穏な空気に包まれた。 「2球(続けて)やられるとね。自分の体は自分で守らないといけない。それにチームの士気にも関わる。(藤浪の)戦う姿勢は分かるが、それに負けない気持ちを出した」 この内角球が捕逸となり一塁走者が二進。黒田の打った一ゴロは進塁打となった。2死三塁から田中の一ゴロがゴメスの失策を呼び、決勝の勝ち越し点が転がり込んだ。 以降は打線が爆発し、今季初の2桁得点となる11点。緒方監督は「黒田の姿に野手が応えてくれた。明日につながるゲームだ」と、声を弾ませた。5位・阪神にゲーム差なし。連敗が止まり、最下位脱出も見えてきた。 黒田は初回に32球を要し、上本に同点打を許した2回は20球を費やした。「切れも制球もしんどかった。今日はどうにもならなかった」。今季最悪の調子でも、乱闘寸前直後の3回からはテンポがよくなり、粘った。 カット、ツーシームでストライクを先行させ、11日・阪神戦(甲子園)で本塁打を許した福留にはスプリットを活用して無安打に封じた。6回には伊藤隼に2ランを浴びたが、100球を投じ6イニングを9安打3失点。開幕から5試合連続のクオリティー・スタート(QS=6イニング以上を投げ自責点3以内)で、チームトップの3勝目を挙げた。 熱い闘志でナインを鼓舞し、高い修正能力も披露。藤浪には「グラウンドで年齢差は関係ない。バントさせたくない気持ちは分かる。もう終わったこと。引きずりはしない」と、ノーサイドを強調した。次は5月1日・ヤクルト戦(神宮)に先発予定。黒田の姿を前に、奮起しないカープではない。反攻はこれからだ。 (山本鋼平) PR情報
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