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【プロ野球】

石川 無四球初完封

2015年4月26日 紙面から

巨人に完封勝利しファンとタッチして引き揚げるヤクルトの石川=神宮球場で

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◇ヤクルト5−0巨人

 ヤクルトの『小さな巨人』が巨人をひねりつぶした。石川は、9安打を許すも、わずか2時間17分、109球で無四球完封勝ち。完封は昨年6月11日、楽天戦(コボスタ宮城)以来自身8度目で、完投もチーム一番乗り。「昨日ホントにいい勝ち方をした流れを止めたくなくて、いつも以上に気持ちが入ってた」と、満面の笑みだ。

 「調子がいい橋本の前に走者を出したくない」と、前の打者・片岡は4打数無安打と封じた。圧巻は8回。1死三塁のピンチに、片岡には3球連続シンカーの後、膝元への130キロストレート、橋本には内角へのシンカー攻めで、2者連続見逃し三振。高津投手コーチは「球の質、切れ、制球を含め去年より明らかに状態がいい」と、プロ14年目の充実ぶりに太鼓判を押した。

 昨年のチーム防御率4・62は12球団最下位。チーム打率がリーグトップだっただけに「今年は投手で勝とう」を合言葉に投手陣が奮起した。石川は、テニスの錦織圭やフェンシングの太田雄貴ら多くのトップアスリートが集まるウイダートレーニングラボに週4日、3カ月間みっちり通い詰めた。「太田君の動きやトレーニングへの姿勢はすごい。話はしなくてもいろんなアスリートの意識の高さを感じた」と、刺激も受けた。「1年でも長く野球をやりたいから」と笑う35歳から、今年は目が離せない。 (竹村和佳子)

 

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