安倍訪米:安倍首相、謝罪はせずに解決努力をアピール

謝罪なしで「胸が痛む」…元慰安婦「日本の謝罪受けるのが望み」
ハーバード大に立った安倍首相と元慰安婦
安倍首相「慰安婦問題解決のため努力してきた」
「性暴力なくすため日本が国際社会リード」
「韓中との関係改善に努力」
「性奴隷なぜ否定するのか」との質問には回りくどく回答

 そして、南シナ海などで起こっている中国と周辺国の確執を意識し、「日本は『力による現状変更を容認しない』と昨年のアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で話した」「国際法に基づき、武力や強制力ではなく平和的努力を通じて問題を解決すべきだ」とした。

 それと同時に、安倍首相は「アジアの国に対してこのような原則を認識させ、いかなる場合でもアジアの海を平和の海、繁栄の海にしたい」「日本は中国や韓国との関係改善にも努力していく」と話した。

■元慰安婦「安倍首相、何も変わっていない」

安倍講演前日に講壇に立つ

「歴史の生き証人がいるのに、日本はうそを言い続けている」

 「満16歳の時に英語も分からないまま日本軍に連行されていったのが台湾にある日本軍の神風部隊だった。そこで、日本軍兵士の部屋に入らないと言って殴られ、電気拷問まで受けた。拷問の後遺症で今も幻聴・幻覚に悩まされ、ろくに眠れない。このように歴史の生き証人がいるのにもかかわらず、日本の安倍首相はうそをつき続けている」

 訪米中の安倍首相が訪れた場所で、元従軍慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(86)がハーバード大学の学生や世界各国のメディアに対し日本の慰安婦犯罪を告発した。李容洙さんは安倍首相がハーバード大学で講演する前日の26日午後、同大学のフォン(Fong)講堂で同大学生70人と1時間半にわたり懇談し、自ら経験した慰安婦の惨状について証言した。

 李容洙さんが同大学を訪れ学生たちと会ったのはこれが2回目だ。李容洙さんは安倍首相が第1次安倍内閣だった2007年4月、ジョージ・W・ブッシュ米大統領と首脳会談をするために訪米した時も「慰安婦の実状」をテーマに同大学の学生たちの前で講演した。8年ぶりにハーバード大学を訪れた李容洙さんは「安倍首相は何一つ変わっていない。むしろ慰安婦が売春婦だったと罵倒(ばとう)する日本の極右勢力の歴史歪曲(わいきょく)を主導している」と言った。

ニューヨーク=羅志弘(ナ・ジホン)特派員
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