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【大リーグ】

イチ、感激 記念のホームベース 授与式

2015年4月28日 紙面から

 【マイアミ穐村賢】イチ、お祝いにホームベースもらっちゃった−。大リーグは26日、各地で行われ、マーリンズのイチロー外野手(41)はマイアミでのナショナルズ戦に7番・左翼で出場し、6試合連続安打となる4打数2安打1打点、さらに、1得点で日米通算1969得点とした。複数安打は今季3度目で2試合連続は初。チームは6−2で勝ち、5連勝とした。

 試合前のイチローに、連日のサプライズが用意されていた。通算得点記録を更新した前日には地元ファンからのスタンディングオベーション。そしてこの日は、チームメートたちからイチローへの“記念品の授与式”だ。レドモンド監督の呼び掛けによって、試合前のクラブハウスにチームメートたちが集合。前日の試合で使用され、イチローが1968得点目となる生還を果たしたホームプレートが“主役”に贈られた。

 「感激しますね。すごいうれしかった。これも王監督の記録だったから。僕の得点がどうとかではなく、監督の偉大さがあらためてわかった出来事ということ」。ホームプレートを手渡されると同僚たちに囲まれて記念撮影を行うなど、偉業を祝福されたイチローは顔を紅潮させながら振り返った。

 監督やチームメートたちの粋な計らいに応えるようにプレーでも躍動した。第2打席に二塁への内野安打を放って6戦連続安打とすると、6回無死三塁で迎えた第3打席では今季初の適時打となるダメ押しの右前打。2戦連続のマルチ安打で打率も3割台に乗せ、チームの5連勝にしっかりと貢献した。

 シーズン開幕直後は低迷が続き、地元メディアには監督の解任報道も噴出したが、「それぞれ(の選手)が、それなりのことをすればゲームになる。勝ちが近づく。守備がいいですから、それは強みとして絶対にある」とイチローも連勝中のチームの勢いを実感する。正左翼手のイエリチが離脱する中、あまりある活躍でその穴を埋める41歳。チームにおける“レジェンド”イチローの存在価値はますます上昇している。

 

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