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【大リーグ】

イチ、1966得点「世界の王」にあとイチ

2015年4月24日 紙面から

◇マーリンズ6−1フィリーズ

 イチロー、王さんの通算得点に王手! 大リーグは22日、各地で行われ、フィリーズ戦に7番・左翼で出場したマーリンズのイチロー外野手(41)は8回に二塁内野安打で出塁して生還し、今季5得点目。王貞治(当時巨人)が持つ日本プロ野球最多の通算1967得点に日米通算であと1に迫った。チームは6−1で勝ち、連敗を5で止めた。ジャイアンツの青木宣親外野手(33)はドジャース戦に1番・左翼で出場し、昨季リーグMVP&サイ・ヤング賞左腕カーショーらから4打数1安打1打点で4試合連続安打。チームは3−2でサヨナラ勝ちした。

 勝利も引き寄せる生還で「世界の王」に肉薄した。2−1の8回2死。イチローは内角低めの97マイル(約156キロ)直球をゴルフスイングのようにはじき返す高度な技術の二塁内野安打で出塁。マ軍はこれを足掛かりに満塁とすると、フィリーズ中堅ヘレラの拙守もあり、イチローが3点目のホームを踏むなどダメ押しの4点を追加。1−1の7回には相手投手のボークで決勝点をもらうなど“棚ぼた”にも助けられ、連敗を5で止めた。

 「こんな状態だから、勝ちゃ何でもいい。とりあえず、勝てばいまは何でもいい」。共同電によれば、イチローは久しぶりに笑顔で語った。プロ24年目で日米通算1966得点は、当時巨人の王貞治が1959〜80年の22年間でマークした日本記録へあと「1」とした。

 この日は“恩師”とも再会した。試合前、フィ軍のパット・ギリック球団社長(77)がマ軍のクラブハウスを訪問し、イチローと約20分間談笑。2000年当時のマリナーズGMで、オリックスからポスティング(入札)制度によるメジャー挑戦を決意したイチローの獲得を強力プッシュした人物だ。41歳が第一線でプレーを続けることについて、同社長は「毎日しっかり準備をし、体の手入れを怠らなかった。驚かないね」と語り、イチローも「優秀だし、気持ちがある。彼のことを嫌いな人はいないでしょう」と笑顔だった。

 

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