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【大リーグ】

イチローも風の誤り…

2015年4月25日 紙面から

◇マーリンズ9−1フィリーズ

 弘法も筆の誤り−。マーリンズのイチロー外野手(41)は、フィリーズ戦に6番・左翼で3試合連続の先発出場。守備で珍しく風を読み違える場面があった。バットは5打数1安打で今季初の3試合連続安打をマークしたが、生還はならず。王貞治さんが保持する日本記録の1967得点に、日米通算で「M1」のままだった。

 こういうこともある。9−0と大勝ムードの9回、ラフが左翼へ放った飛球を見て、イチローは後ろに一歩下がった。共同電などによれば、「場外ホームラン。どこまで飛んでいくんかな、と思った」という。だが、上空で不規則に舞う強風に押し戻された打球は、ゴールドグラブ賞10度の名手の前にポトリ。記録は左前の二塁打となった。

 「想定外のことはほとんど起きないけど、最後のは想定外。落下地点が(予想位置より)前になるのは、なかなかない」。試合の大勢には影響なく、「あんなのは野球とは認められない。あれが捕れるのは、よほど下手なヤツだ」と、冗談交じりに毒づいた。

 それでも、大事な1勝だった。これで今季2度目のシリーズ勝ち越し。「今回の3連戦の結果次第では、レドモンド監督が解任される危機にある」と報じられていただけに、文字通り首の皮一枚つながる白星となった。

 

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