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【ゴルフ】

一ノ瀬優希がスキなし単独首位

2015年4月26日 紙面から

第2日、15番でティーショットを放つ一ノ瀬優希=静岡県伊東市の川奈ホテルGCで(岩本旭人撮影)

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◇フジサンケイレディス<第2日>

▽25日、静岡県伊東市・川奈ホテルGC富士C(6367ヤード、パー72)▽晴れ、気温21度、風速3・2メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽106選手(うちアマ4人)▽観衆3450人

 首位と3打差7位から出た一ノ瀬優希(26)が5バーディー、ノーボギーの67をマーク。通算7アンダーとして単独首位に立った。左肩の故障で昨シーズンの3分の2を棒に振り、今季開幕からツアー復帰。復活Vが目の前にぶら下がった。2打差の5アンダー2位に金ナリ(韓国)、4アンダー3位に前日首位の松森彩夏(20)=スターツ、表純子(41)=中部衛生検査センター、原江里菜(27)=NEC=ら5選手が続いている。

 戻ったら、けがする前よりももっと強くなる−。一ノ瀬が東京都北区のJISS(国立スポーツ科学センター)のリハビリ仲間と誓い合った言葉を現実のものにしようとしている。

 2番で3メートルのチャンスを決めたのを皮切りに4、5番で連続バーディー。10番では10メートルのパットも沈め、最終18番もバーディー締め。隙のないノーボギー、67で単独首位を奪った。「100点って言ったら、これ以上がないことになる」とテレビ中継のインタビューでは「70点」と超辛口の自己採点。共同会見の席に着くと「70点は言いすぎたかも。80点ぐらいかな」と肩をすくめた。

 その肩が悩みの種だった。昨年は3月のヨコハマタイヤPRGRレディス、5月のサイバーエージェント・レディスと順調に2勝した。だが、左肩甲骨付近の痛みで5月の中京テレビ・ブリヂストン・レディスを最後に2カ月間欠場。7月下旬のセンチュリー21レディスで復帰も途中棄権。左胸郭出口症候群の診断を受け、トーナメント特別保障制度(公傷)適用で残り試合を全休した。

 9月からリハビリのためJISSに通うようになり、モーグル・伊藤みきら他競技のアスリートたちと出会ったことが転機に。「命がけの競技もある。体の中にボルトが入ってるようなけがをしてるのに、みんな前しか向いてない」。刺激を受け、目標設定や自身の体を知る努力も始めた。「トレーニングのおかげで飛距離も伸びちゃいました」という。

 13年大会の最終日にはコースレコードの64で回った相性のいいコース。優勝へ「準備はできているはずです」と言い切った。 (月橋文美)

 

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