【線の引き方】生きた線を引こう!
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萌え絵の基礎
上の二本の線を見てみましょう。
左が生きた線、右が死んだ線です。
違いがわかりますか?
生きた線は入りと抜きがある線です。
形も美しいです。
死んだ線はずっと線の太さが同じです。
線もブレブレでよれています。
このように生きた線と死んだ線の違いは一目瞭然です。
でも、初心者は死んだ線で絵を描いている人がほとんどです。
なぜなら初心者は生きた線を引く方法を知らないからです。
もしかしたら死んだ線を生きた線に変えるだけで、
絵が劇的に変わるかもしれません。
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●生きた線はスピードが命
生きた線を引くには思いきりが必要です。
思いきりよく、シャッと線を引きます。
さらに、力を入れて線を引くのではなく、
紙もしくはタブレットの上をペン先で撫でるように引きます。
このとき、入りと抜きのできる美しい線が引けると思います。
手首を固定して指だけで
前腕を固定して手首だけで
ひじを固定して前腕だけで
肩を固定して腕全体を使って
それぞれ線を引く練習をしてみましょう。
●まずは短い線からはじめよう
アニメーターのように狙った場所に長い線を綺麗に引くことは
初心者にとって至難の業です。
まずは1cmくらいの短い距離から始めましょう。
手首を固定し、人指し指を動かすだけで簡単に線が引けます。
長い線を引きたいときは、短い線をいくつもつなげます。
入り抜き部分を重ねれば、一本の長い線のように見せることができます。
線の繋ぎ目が増えるデメリットはあります。
でも、死んだ線で長い距離の線を引くよりも、
生きた線をたくさんつなげた線のほうが全然マシです。
どちらにしても生きた線を引こうと常に意識して練習すれば、
次第にすこしずつ長い距離の線を引くことができるようになるでしょう。
●生きた線を引こうと強く意識しよう
生きた線を引こうと心の中で強く決めてください。
一回線を引くたびに、
その線が生きた線か死んだ線か自分に問いかけます。
死んだ線を引いてしまったと思ったら、UNDOボタンを押すか、消します。
生きた線を引くことができたら続けます。
絵を描くとき、死んだ線がキャンパスの中に一本もないようにしてください。
●自分で描きやすい腕や手の使い方を見つけよう
例えば私の場合、横の線を引くときはワキをしめると
きれいな横線を引くことができます。
逆に、縦の線を引くときはワキを開いてペンを少し立てると
きれいな縦線が引けます。
自分にとって描きやすいベストな腕や手の使い方を見つけましょう。
●最後に
きれいな一本の線を引くことは神経を使います。
今まで筋肉痛になったことのない場所が痛くなったりします。
でもその苦労に見合う成果が、生きた線を引くことにはあります。
単純に線の引き方を変えるだけで絵の見栄えが変わるので、
上達の実感を感じやすいと思います。
そのためにもまずは生きた線を引こうと意識すること、ここからがスタートです。
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Comment
参考になりました
「生きた線」 とても分かりやすい表現でした。参考になりました
どうもはじめまして。
このサイトを最初から最近の記事まで読みましたが
非常に参考になりました、どうもありがとうございます。
さて、自分の場合は今のところは抜きは問題ないけど入りがどうも下手で…
それで死んでる入りの部分を繋げて擬似的に生きてる線にしてますが…
ってやっぱり入りもちゃんと上手くなる様にこれからも練習し続けます。
100記事くらいあるのにほぼ全部読んでくれたなんて嬉しい限りです^^
入りの場合はペン先を紙にベタッとつけず、
ペン先が紙に軽く触れた瞬間にペンを動かすと上手く入りが作れるように思います。
ぜひ何度かトライしてみてください。