2つの45日ルール
5月15日、という日が今年も近づいてきた。この5月15日、という日が近づくと、投資家は落ち着かない。それは、二つの45日ルールが気になるからだ。
一つ目は、3月決算銘柄の決算発表。今では、上場企業は、決算日から数えて45日以内に決算短信を発表するよう、義務付けられている。したがって、3月末決算の企業は5月15日までに決算発表を行う必要がある。多くの企業は、5月11日から15日の間に発表をする。
ここが、投資家にとっては、短期売買、あるいは益出し、損切りのタイミングとなりやすい。
もう一つの45日ルールは、ヘッジファンドの解約に関するものだ。ヘッジファンドは、投資家からの解約を、四半期ごとに受け付けるのがほとんど。しかも、投資家側は、四半期末の45日前までに解約を申し出なくてはならない。
ヘッジファンドの多くは12月決算なので、6月は半期の決算に当たり、その解約は5月15日まで、となる。しかし、ヘッジファンドも多様なポジションを持っているので、解約が来たら15日近辺が必ず相場が下がる、というわけではない。ただ、問題は、これが怖くて売ってくる、という投資家が存在することだ。ここ3年間、5月の月間上昇率は、年間で最低の-2.87%。10年間で見ても-1.38%だ。海外では「Sell in May」と言われ、5月には一旦逃げろ、という諺がある。
決算発表時は儲け時!
しかし、私は個人的に5月11日からの決算ラッシュは、儲けどころだ、と思っている。決算発表翌日の相場は、よく見ると、デイトレやスウィングに非常に適している。なぜなら、株価は、必ずオーバーシュートして戻ってくるからだ。
たとえば、業績が悪いであろう銘柄があるとする。この銘柄は、今期もさることながら、翌期の業績予想もわからないので、決算発表までは空売りがかさみ、株価は下落してきている。実際に決算発表日、予想通り、あまり良くない決算が発表される。
この場合、翌日の株価は、やはり下がって始まるかもしれない。しかし、決算発表日までの間、ある程度の期間と幅で下落してきている銘柄は、ほとんどの場合、それで決算の悪さは織り込んでしまっているはずだ。であれば、どれだけ実際の決算や予想が悪かったとしても、株価は、決算発表翌日に、反転することが多い。いわゆる「悪材料の出尽くし」というやつだ。
上がってきた銘柄はその逆だ。空売りの対象にする。この投資法も、勝率は高い。変動率が高くなるので、ロスカットには注意が必要だが、面白く儲けることが出来るチャンスだ。
注意点は、決算の内容よりも、決算発表までに十分下落してきているか、という点と、過去の決算発表時の実績だ。毎度決算発表時には同じような動きをしている銘柄は、意外に多い。
こういった戦略の下で、私は決算発表日のチェックと、今まで下落してきている銘柄を探す。できれば信用の取り組みがあまり悪くない方が良い。連休明けから5月15日まで、この投資法で銘柄を探し、しばらく楽しむつもりでいる。
5月の作戦!
連休が近いので、無理をする必要もないが、日経平均の下値が2万円近辺だ、という認識が、この連休中に生まれる可能性がある。だとすると、相場はまだ強いままだろう。ただし、5月中盤を超えたあたりからは、売りを考えてながら進むべきだ。もし上がれば、連休明けには一度売り、15日までの1週間はデイトレやスウィングトレードに徹する。そうしておいて、5月末までのどこかで下がるのを待つ。6月には様々な材料が出てくる可能性があるので、マーケットは再び期待感を持つだろう。そんなアウトラインを考えている。