日本国債、1段階格下げ「A」に フィッチ、12年以来
朝日新聞デジタル 4月27日(月)20時55分配信
欧米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは27日、日本国債の格付けを21段階あるうち上から5番目の「Aプラス」から、「A」に1段階引き下げた。安倍政権が昨年11月に消費税率引き上げ延期を決めた後も、2015年度予算に税収の落ち込みを補う措置が含まれなかったことなどを理由に挙げた。
フィッチが日本国債の格付けを引き下げたのは、12年5月以来。格付け「A」は、イスラエルやマルタと同じで、中国やチリより一つ下になる。
フィッチは昨年12月、「引き下げを検討する」と発表。その後、政府の対応を分析していた。27日の発表によると、政府が15年度に続き16年度も法人減税を実施する意向であることや、14年度の税収の上ぶれ分を同年度補正予算の財源に使ってしまった点などを指摘。こうした対応は「財政再建に対する政治的なコミットメント(約束)を巡る不透明感を増大させるもの」とした。
朝日新聞社
最終更新:4月27日(月)20時55分
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