札幌市内の小学校訪問で、学校関係者とハイタッチで会場を後にする日本ハム・大谷＝札幌市・石山南小学校（撮影・高橋茂夫）【拡大】

　チームが滞在するのは２月中旬までだが、同時期には韓国球団などもキャンプを行っており、実戦も可能。日本ハムにとっても、米球団に“生きた情報”を提供できるメリットがある。大谷だけでなく、主砲の中田、Ｄ１位・有原（早大）らもメジャーでのプレーを希望している。１７年のＷＢＣより１年早く、ピオリアが“公開見本市”の場になりそうだ。

　パドレスのプレラー・ゼネラルマネジャー　「ファイターズは、非常に洗練されたチーム。意義深く、実り多きキャンプとなるよう、パドレスが全面協力することを約束する」

★天才打者もこの地から

　イチローも、ピオリアからメジャーへの道を歩んだ。オリックス入団８年目の１９９９年、提携していたマリナーズの春季キャンプに星野伸之、戎信行とともに２週間招待された。初日の練習を終えると「１日にして帰りたくなくなった」。マ軍のピネラ監督、グリフィーらに絶賛され、オープン戦にも出場。２年後の２００１年、マ軍に入団して正式にピオリアキャンプに参加し、メジャーを代表する外野手への階段を駆け上がった。

（紙面から）