ピオリアのメーン球場。パドレスとマリナーズが共有している【拡大】
大谷にとっての米国初上陸が、争奪戦のゴングだ。日本ハムは、来年2月にアリゾナ州ピオリアでキャンプを実施することを正式発表。現時点でも、メジャー球団は日本駐在スカウトらが大谷の登板をチェックしている。来春には、日本から約9300キロ離れたアリゾナで全30球団の“大谷詣で”が可能になる。
「キャンプをやる環境、気候は最適かなと思う。国外キャンプは初めてなので、すごく楽しみです。想像? つかないですね。どうなるかわからないけれど、勉強になることはあるのかなと思います」
この日、札幌市南区の石山南小学校を訪問し、児童とふれ合った大谷は、新たなキャンプ地に思いをはせた。
球団は、1977年からキャンプ(1年目は投手のみ)を実施してきた沖縄・名護市に、老朽化が進む球場の改善を申し入れていた。早期の実現が見込めないことから、業務提携するパドレスの施設を利用することを模索。昨年かぎりで現役引退した金子誠特命コーチをパ軍のキャンプに参加させたのも、調査の一環だったようだ。