フィナンシャル・タイムズ紙(FT)の分析によると、米ドルの上昇により既に米大企業の第1四半期売上高から200億ドル以上が吹き飛んだ。これはインテル、キャタピラーあるいはゴールドマン・サックスの第1四半期の売上高よりも大きな数値だ。
米国の決算発表シーズンは半ばにさしかかろうとしているが、この数値はさらに膨れあがると予想される。時価総額世界一のアップルの決算発表は27日だが、同社は1月に為替変動で四半期の売上高が20億ドル以上目減りする可能性があると警告した。これまでのところ、今回の決算発表期間中にゼネラル・モーターズ(GM)、IBM、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、アマゾン、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は海外での売上高を米ドル換算した時に売上高が10億ドル余り減少している。
■S&P500企業の55%、予想売上高を上回れず
「(損益計算書の)第1行目に記載される」売上高の伸びは事業の成長速度を反映する。近年、米国の多国籍企業の売上高はドル安と新興国市場全体の堅調な拡大による恩恵を享受してきた。
しかし、昨夏以降のドルの継続的な上昇や、世界中の経済活動の鈍化が多くの米優良企業に重くのしかかっている。
S&PキャピタルIQによると、S&P500種株価指数採用企業の55%は第1四半期の予想売上高を上回ることができなかった。「売上高を成長させるのは信じられないほど難しくなっている。ドル高は皆が考える以上に大きな問題となっている」とBTIGのチーフ・ストラテジスト、ダン・グリーンハウス氏は話す。
だが、米国の指標は再び記録的な領域に達した。アナリストの低めの予測数値を全体的に利益が上回り、投資家を喜ばせている。S&P500の先週の終値は2117.69の最高値となり、一方、ナスダック総合株価指数も2000年のドットコムバブル時を上回った。「利益は大きくないが、予想よりも良かった」とグリーンハウス氏は述べた。
フィナンシャル・タイムズ紙(FT)の分析によると、米ドルの上昇により既に米大企業の第1四半期売上高から200億ドル以上が吹き飛んだ。これはインテル、キャタピラーあるいはゴールドマン・サックスの第1四半期の売上高よりも大きな数値だ。…続き (4/27)
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