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ネパール政府「完全に混乱」=各国救助隊、空港で立ち往生

時事通信 4月27日(月)20時48分配信

 【カトマンズ時事】「ネパール政府は完全に混乱状態に陥っている」―。フランスから16時間かけて27日、ネパールの首都カトマンズに到着した援助隊員十数人は「まだどこに向かってほしいのか連絡を受けていない」と空港で立ち往生していた。到着後、1時間以上も空港内で待ちぼうけになっていると途方に暮れていた。
 未曽有の被害は世界に伝えられている。27日には中国やドイツからも救助隊が到着した。各国の救助隊やNGOは続々とカトマンズ入りしている。
 しかし、いずれも作業開始に手間取っている。地震発生から2日以上、生き埋めになった被災者の生死の分岐点とされる72時間のタイムリミットが迫る中、住民も援助隊も焦りは募る一方だ。
 遅れの原因は、ネパールの政府機能がまひしていることにあるとみられている。それぞれの救助隊の活動場所の割り当てを決められていない。 

最終更新:4月27日(月)21時28分

時事通信