【武蔵野市議選】作家の志茂田景樹氏(75)の息子で東京都武蔵野市議選に当選した無所属の下田大気氏(38)がノースキャンダル宣言をした。26日深夜、同市内の自宅で家族やスタッフらと投開票を見守った大気氏は、「7日間、父が手伝ってくれた。父子鷹の結果です」と喜んだ。
1363票を獲得したことに大気氏は感慨深げ。「今年1月に活動を始めたときは、泡沫組でした。罵声も浴びたし、ネットでは『しょせん2世』とか書かれたし。どら息子と思われていたけど、選挙活動をやるにつれ、変わっていったのだと思います」(大気氏)。同市内の児童館存続を公約に掲げたことで、子供たちから人気だったという。
一方、景樹氏は「喜びは1秒でいい。イバラの道のスタートです。なぜなら勉強不足だから。下田大気の未知数な部分にかける温情があったと思う。これから研さんしていってほしい」と父としてエール。
最近は兵庫県議会議員だった野々村竜太郎氏をはじめ、国政だけでなく地方議員のスキャンダルにも厳しい視線が注がれている。
「問題あることは女もギャンブルも10代、20代でやりつくしたんで。そういう人間が同じ失敗したら、それこそバカになってしまう。本当にひと通り悪いことはやったと思っているので大丈夫です」(大気氏)
力強く本紙に宣言をした。公約の筆頭に掲げた児童館存続はもちろんのこと、大気氏は「エンタメをからめた、ワクワクする政治をしたい」と意気込む。
西でも父子鷹だ。大阪府吹田市長選では、お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平(31)の父親で新人の後藤圭二氏(57)が当選した。
吹田市役所に35年間勤めた後藤氏。現職市長、前市長らと争った激戦区で辛勝した。喜びムードいっぱいの選挙事務所には、長男のジャルジャル後藤が姿を現した。後藤は「父には『おめでとう、これからも一層頑張ってください』と声を掛けたい。芸人の親父から市長の息子に立場が逆転するかもしれないけど、父に負けないように芸を磨きたいですね」と父親を祝福した。
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