気になるのは、能年とともに同社の取締役に名を連ねる滝沢充子氏の存在だ。同氏は「魅力開発トレーナー」の肩書で活動し、デビュー間もないころから能年を指導。“育ての親”を自任し、ネット上の紹介ページには「それまで多くの新人の中に埋もれていた一女性タレントを2013年『NHK朝ドラヒロイン』へと変身させ、流行語大賞を獲るほどのムーブメントを起こすまでに彼女の魅力を開花させた」と明記している。
著書「あなたのままで女優のように魅力的になる方法」によると、同氏は「欠点=魅力」という考えで、教え子には鏡に映る自分を褒めるクセをつけることや、手足に対して「手さん、頑張ってるね」「足さん、動いてくれてありがとう」と感謝の気持ちを持つ大切さを説いている。
能年もそんな滝沢氏に全幅の信頼を置いており、過去に「あなたは女優をやらないと生ゴミね」と叱責されたことから、同氏を「生ゴミ先生」と表現。テレビ番組でも再三親交をアピールし、昨年2月には写真週刊誌「フライデー」で“手つなぎデート現場”も激写された。
「師弟の関係を完全に超えている。滝沢氏を信頼する能年さんは、所属事務所よりも彼女の言うことに従っている。映画やドラマのオファーがあっても、まずは滝沢氏に相談。そこで難色を示されれば、仕事は受けないこともある。滝沢氏の存在はレプロ側にとっても目の上のたんこぶ。新規の仕事オファーが届いても、こんな状況では二の足を踏んでしまうだろう」(同)
能年の心酔ぶりはすさまじく、プライベートでは滝沢氏といつも一緒。住まいも同氏の活動拠点に合わせて東京・新宿区の商業ビルに引っ越した。そこで2人が同居しているとの情報もある。
住人の一人は「ここはオフィスとして利用する人がほとんどなので、最初に能年さんを見た時は『何でこんなところに!?』とビックリしました。隣にはいつもオバサン(滝沢氏)がいて、エレベーターで一緒になった時は能年さんから『こんにちは』と声を掛けてもらいました。感じは良かったですよ」と証言する。
もう一つ気になることがある。能年の個人事務所「三毛――」の登記上の本店住所は世田谷区内の某所で、全く同じ場所に「株式会社インクアンク ザ・ミスフィッツ」なるプロダクションが存在するのだ。
「同プロダクションにはキーマンの滝沢氏が文化人として在籍。はたから見れば、能年さんの個人事務所はレプロではなく『インクアンク』の関連会社に見えてしまう。将来的に能年さんの独立を画策しているのではないか」とは前出テレビ関係者。
本紙は4月下旬の某日夜、渦中の滝沢氏を直撃。能年との関係や個人事務所設立の経緯について質問したが、マスク姿の同氏はひと言も答えず。代わりに同行女性が「不愉快です。お帰りください。しゃべることはありません!」と声を荒らげた。
“洗脳騒動”の行く末は――。
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