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発声練習

2015-04-27

[] LINE使いのためのPCメール入門(案)

以前に携帯メール世代とPCメール世代が仲良く生きていくためにというエントリーを書いたけど、あれから6年。既に「携帯メール」は過去のものとなりつつある。最近、ちょっとだけLINEをやってみたので、そんな小さな経験を元にちょっと違いをまとめてみる。

まとめ

PCメール、携帯メール、LINE、Twitter、Facebook

このエントリーでいう「PCメール」は、パソコン上のメール読み書きソフトウェア(メーラー。代表的なものはWindows Mailなど)やGmailActive! MailのようなWebメールサービス上で読み書きされるメールのこと。

「携帯メール」は、主にフィーチャーフォン(ガラパゴス携帯、ガラケー)でやりとりされていたメールのこと。

実のところ携帯メール世代とPCメール世代が仲良く生きていくためにを書いたころと比べて、GmailやActive! MailなどのWebメールサービスの普及、そして、iPhoneやAndroid端末などのスマートフォンの普及、そして、Wifiの普及により、「PCメール」と「携帯メール」の境目は上のような機能的なものでなく、文化的なものになってしまっている。スマートフォンでGmail経由でやりとりするメールは「PCメール」なのか?「携帯メール」なのか?正直、書き方と取扱い次第でどちらなのか変わる。

このエントリーでいう「LINE」はもちろんLINEのことなのだけど、類似のカカオトークなどのメッセンジャーサービスも合わせて考える。

「Twitter」はTwitterなどのオープンマイクロブログ、「Facebook」はFacebookなどのクローズドなメッセンジャー機能付きのSNSを考える。

もっと、若い人向けのサービスもあるんだろうけど、30代後半たる私はそこまでのアンテナはない。

昔語り:PCメール vs 携帯メール

PCメールは「手紙」の発展、携帯メールは「電話」発展としてそれぞれの利用者に認識されていた。初期の携帯メールでは文字数制限が厳しい(パケット制限もある)かったため、字数を省略することが美徳とされていた。

考え方 PCメールから始めた人 携帯電話メールから始めた人
メールをどうとらえているか? 手紙(ハガキ)の発展形 電話の発展形
メールの受け方 受取りに行く 送られてくる 
メールを送る時間 いつでもよい 受け手が起きている時間
メールの返信はどのくらいの間隔で? 任意(日単位) できる限り早く(分単位、時間単位)
文中での名乗りは する(文頭 or 署名) しない

このため、携帯メール世代とPCメール世代が仲良く生きていくためにのエントリーの冒頭にあるようなトラブルが発生していた。

比較

思いついた観点で比較

違い PCメール文化 携帯メール文化 LINE Twitter Facebookのメッセージ
何に似ているか 手紙・ハガキ 電話 チャット・おしゃべり 掲示板・おしゃべり メール・掲示板
同期・非同期 非同期 同期  同期  同期  同期 
相手の既読状況の確認 できない できない できる できない できる
メッセージを送る時間 いつでもよい 受け手が起きている時間 受け手が起きている時間 いつでもよい いつでもよい
誰が見るか メールの受信者 メールの受信者 グループのメンバー 全世界の人 メッセージの受信者
対話の特徴 相手が明確・基本1対1 相手が明確・基本1対1 相手が不明確・基本グループ 基本、相手はいない 相手が明確・基本1対1
返信の間隔 任意(日単位) 早く(分単位、時間単位) できる限り早く(分単位、秒単位) 任意(日単位) 早く(分単位、時間単位)
送信者の名前 受信者がメール読んで認識 システムが提示 システムが提示 システムが提示 システムが提示
文字数制限 なし なし なし 140字 なし
絵文字・スタンプ 普通使わない 使う すごく使う 使わない 基本使わない
文章の構造化 望まれる 望まれない 嫌われる 無理(文字数制限のため) 用途による
主な利用機器 パソコン 携帯電話・スマートフォン スマートフォン スマートフォン・パソコン スマートフォン・パソコン
主な入力デバイス キーボード 番号入力・フリック入力 番号入力・フリック入力 番号入力・フリック入力 番号入力・フリック入力・キーボード
主たる利用状況 ビジネス プライベート プライベート プライベート ビジネス・プライベート
インターフェース 送信者と件名の一覧が並ぶ 同左 吹き出しで発言を時系列に並ぶ 発言が時系列で並ぶ メッセージが時系列で入れ子に並ぶ

私の認識では、Facebookメッセージは電子メール(PCメール、携帯メール)の代替であり、用途によってPCメール文化寄り、携帯メール文化寄りの使い方になる。LINE、Twitterは電子メールとはまったく異なる用途、作法がある。

メッセージの発信コスト

基本的に以下のことを考慮するとメッセージの発信コストが高くなると思う。

  • 読み手のことを想定する
  • 自分が言いたいことを明確にする
  • やりとりは最小にする

なので、以下のような発信コストがあるとおもう。SNS系に比べて電子メールはメールアドレスの入力、件名の入力などの手順が多いのもコストUPの原因。

「PCメール」>「携帯メール」>「Facebookメッセージ」>「Twitter」=「LINE」

正式な連絡手段・補完的な連絡手段

どこぞで、「普段の連絡はLINEだけど、重要なことは携帯メールで送る」という記事を読んだ記憶がある。正式な連絡手段と補完的な連絡手段は以前書いたとおりの関係だと認識している。

常識は時代とともに変わるものですが、こと「正式の連絡手段に何を使うか」はこの数十年の間に何回か変遷しており、それぞれの常識で躾けられた人間が日本の社会には共存しています。それを理解しなければ、みんなと仲良くやっていけません。

私が理解する限り、「正式の連絡手段に何を使うか?」は新しい技術の登場ごとにちょっとずつ変わってきました。補足的な連絡手段に比べて正式な連絡手段の方が連絡するコストが高いという点がポイントです。

携帯メール世代とPCメール世代が仲良く生きていくためにより)

詳しくは携帯メール世代とPCメール世代が仲良く生きていくためにを読んでいただくとして、正式な連絡手段・補完的な連絡手段の変遷に関する私の認識は以下のとおり。

年代 正式な連絡手段 補完的な連絡手段 備考
1980年代~今でも 直接会って口頭 電話 直接会うのが正式なのは変わらない
1980年代~2000年代 電話 FAX
1990年代末 ~ 今でも 電話 電子メール(PCメール)
2000年代 電話 携帯メール ほんの一時期・一部の人たち
2010年代 電子メール LINE・Twitter まだ、受け入れられていない

PCメールや携帯メールよりもコストが低い通信手段ができたため、電子メールが正式連絡手段となる可能性がでてきたのがここ数年の動き。

LINEとPCメールの違い

LINEは基本的に複数人で、短いやりとりを頻繁に、短時間で繰り返すことを意識したインターフェース(見栄え)になっている。なので、一人が長々と、言いっぱなしで使うのはあんまり良い使い方とされない。また、初回に会話相手を指定すると(グループを作ったり、話相手を選ぶ)、会話が開始した後は会話相手を再度選ぶ必要はない。

PCメールは基本的に1対1で、明確な要件について、できるかぎりやりとりの回数を少なくして、相互に伝達することを目的として発展してきた。このため、ある要件に関して1つのメールで完結した内容になっていることがよしとされる。何度もメールのやりとりしなければ分からないようなメールは、悪いメールの書き方とされる。また、返信をしないかぎり

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