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【安倍政権考】京大名誉教授に噛みつく菅元首相 党内では孤立、場外で“意気軒高”の痛々しさ

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【安倍政権考】
京大名誉教授に噛みつく菅元首相 党内では孤立、場外で“意気軒高”の痛々しさ

3月10日、衆院予算委員会の分科会で質問する菅直人元首相=衆院第12委員室(酒巻俊介撮影)

 さらに、菅氏が直近の2度の衆院選において選挙区で敗れたことを念頭に「民意に2度もNOを突き付けられ、政治家としてすでに『終わった』人物であるにもかかわらず」とトドメを刺した。

 菅氏は3月12日付のブログで反論した。タイトルは「中西輝政氏の暴論」-。

 「『反原発』を主張することが『反日本』だとすれば、原発ゼロを実現しようとしているドイツのメルケル首相は『反ドイツ』ということになるのか。あまりにも非論理的で、学者の論文とも思えない」

 「いまだに『原発は安全で安価でクリーン』という原発神話を信じているのだろうか」

 中西氏は保守派の論客として知られ、安倍晋三首相と考え方が近い。首相が今年夏に発表する戦後70年談話に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」のメンバーでもある。それだけに菅氏が必要以上に闘争心をかき立てられた可能性はある。

脱原発で国際連携?

 菅氏は最近、海外で脱原発を説くなど、“国際連携”に余念がない。3月19日にはソウルで講演し、「原発を使うのか、別の道を取るのかが世界で問われている」と強調。脱原発を主張する最大野党の新政治民主連合の幹部とも会談した。2月24日には欧州の非政府組織(NGO)の招きを受けてパリで講演し、「原発は原爆と同じように多くの人に被害をもたらす」と不安をあおった。

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