2015-04-27

大人になると大変だって言うけど

子供のころの方が、圧倒的につらかった。

教室に閉じ込められて、面白くもない話を延々と聞かされる。

勉強をするだけなら自分教科書を読んだほうが早いのに、それを許してもらえない。

社会性を身に付けるために学校へ行くんだって言うけど、腕力の弱い人は一方的に虐げられるのが社会っていうものなんだろうか。

殴られたり、持ち物を捨てられたり、ひどい言葉を浴びせられたりしても、大人はもっと大変なんだと思って耐えてた。

きっといつか私のこころ限界が来て、耐えられなくなるから、そのときが来たら幕を閉じてしまえばいいと思っていた。

でも案外、私のこころは早いうちに麻痺してしまって、その程度の痛みには何とも思わないようになった。

高校大学大学院と進学するにつれて、私を攻撃する人は誰も居なくなった。

就職後のことはとても不安だったけど、実際就職してみれば何事もなくて拍子抜けした。

「私の考え」を批判する人は居ても、「私」を攻撃する人はもう居ない。

毎日が忙しいけれど、これは充実してることの裏返しだ。

もし、いまの居場所が嫌になったら、すぐに辞めて逃げ出すことだって出来る。

子供は楽でいいけど、大人になると大変だ」なんて戯言、うっかり信じて幕を閉じなかった自分を褒めたい。

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