相手方の先生が行政法の先生であり、また、公務員制度などを研究テーマとなさっておられる先生だったので、私がなんとなく、「そういえば、佐賀県の武雄市図書館がツタヤにより民営化したことがネット上で話題になっていまして・・・」と話したところ、
先生は先刻ご承知のようで、「指定管理制度のやつだね、失敗例の代表的な。」と一刀両断でした。
また、「地方の政治家達が『町おこし』を目的として、図書館を指定管理制度により民間企業により民営化するのも趣旨が違う。町おこしならもっと別のものでやるべきであろう。」とのコメントもいただきました。
また、辺野古の基地移転をめぐって、沖縄と政府・与党の緊張が高まっている昨今ですが、この点については、沖縄の弁護士の方々が、東京などの多くの学者、弁護士などと連携し、さまざまな策を練っているところであるそうです。
行政法の分野だけでもさまざまな争い方があるわけですが、しかし、それぞれがお互い齟齬がないように、また、どのようなタイミングでどのような主張をするかなど、いろいろな方が知恵を出して方策を練っている、との力強いお話をうかがうことができました。
■追記
3月30日付の新聞記事に、つぎのようなものがありました。
・「法の趣旨に沿わない」指摘も 辺野古移設作業、知事停止指示に国が対抗措置|朝日新聞
このように、「サクハシ行政法」で著名な慶應義塾大学の行政法の橋本博之先生も、「国側が審査請求を行うのは行政不服審査法の趣旨に沿わない」と疑問を表明するコメントを出しておられるとおり、辺野古への基地移転に関する政府・与党の一連の対応は、無理に無理を重ねるものであるように思われます。
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