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 「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の18年ぶりの改定に反対する抗議活動が27日夜、首相官邸前であり、集まった数百人の市民が、「安倍政権の憲法破壊を阻止する」などと声を上げた。

 「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」主催。主催者によると、国会で議論が始まる安保法制に反対するため「戦争させない1000人委員会」など三つの市民団体が団体が結束した。

 実行委員の一人、高田健さん(70)はマイクを握り「憲法では世界的規模の軍事行動は認めていない」「国会審議を経ずに向こう(米国)で勝手に改定に合意するのは議会制民主主義の破壊だ」と訴えた。

 千葉県船橋市から1人で来たというパート田口理架子さん(52)は「切羽詰まって」駆けつけた。昨年夏の集団的自衛権の行使を容認する閣議決定、特定秘密保護法の施行と危機感を抱いてきた。「米国に追従し戦争できる国作りを進める政権の姿を見ていると独立国とは思えない」と話した。(今村優莉)