アップルウォッチ話題になってますね。
スマートウォッチ自体はAndroid陣営が先行していろいろと出してきていたはずなのに、アップルウォッチ発売の一撃で、Android陣営の年間出荷台数を1日で売ってしまったということなので、いかにアップルのマーケティングが巧みかというのを思い知らされている今日この頃です。
正直、私は最初はアップルウォッチの購入はスルーしようと思っていたのですが、林さんの体験記を読むにつけ、これは使っておかないと批評もできなさそうだなと思い直して予約開始日の夕方に予約。
予約時には発送は5月下旬とか出てたんですが、あまり人気の無さそうなスポーツの白という選択をしたのが功を奏したのか、発売日に無事に苦労せず入手することができました。
で、72時間使ってみたファーストインプレッションを書いておきます。
タイトルにも書きましたが、アップルウォッチを72時間使ってみた現在の印象としては、自分には宝の持ち腐れだな、というのが結論です。
例えば林さんがコラムで書いていたアップルウォッチの便利な機能トップ5がこちらなんですが。
1、パソコン使用中ですら便利な「メッセージ通知確認」
2、「持ったかな?」と心配になった時に便利な「iPhoneを探す」
3、iPhoneとのシームレスな通話連携機能
4、ちょっとした調べ物が声だけで済む「Siri」
5、フラストレーションが減り腰痛も改善の「STAND」
私の場合
1、パソコン使用中ですら便利な「メッセージ通知確認」
作業を邪魔されるのが嫌いで、メールの通知とかメッセンジャーの通知とか基本的に全部切っていて、自分のタイミングでメールをチェックするタイプ。
ので、メッセージ通知機能でアップルウォッチに通知がそもそも来ない。
2、「持ったかな?」と心配になった時に便利な「iPhoneを探す」
常にポケットにiPhoneが入っていて、どちらかというと時計の方を良く外すタイプなので、「アップルウォッチを探す」機能の方が必要。
あと、自分はスマホ2台持ちでXperiaがあるので、もし無い場合はどちらかから、お互いに電話して探して済むのでこの機能単体はそれほど魅力的では無かったり。
3、iPhoneとのシームレスな通話連携機能
実は電話会社出身なのに、電話が嫌いなので、休日家族で外出してはぐれた時以外の電話の利用がほとんどない。
そもそも携帯電話番号をほとんど教えてないので電話がかかってこない。(携帯電話で電話してくれる友達がほとんどいないという説もありますが・・・・)
4、ちょっとした調べ物が声だけで済む「Siri」
どうしても音声検索が恥ずかしくて未だに使いこなせてない。
5、フラストレーションが減り腰痛も改善の「STAND」
もともと1時間も座ってられず、しょっちゅうウロウロしているタイプなので、そもそもアラームがほとんど鳴らなかった。
という感じで、少なくともこの3日間は恩恵を感じるシーンがほとんどありませんでした。
唯一日曜日に長男と公園ではぐれたときに、電話がかかってきてアップルウォッチ側であえて出てみたんですが、やはり戦隊もののロボットを呼ぶときのように手を前にかかげて時計と話すのは、40代の良い歳のオジサンにはちょっと恥ずかしい行為だったり。
まぁ、所詮3日で全部の機能を使いこなせていないのもあるんですが、実際問題アップルウォッチって、iPhoneのオプション的位置づけなので、絶対アップルウォッチが無ければ困ることってほとんど無いんですよね。
結局土日は一日アップルウォッチをつけていたけど、必要なときはスマホをいじってしまうので、ほとんど時計としてしか使わず、アップルウォッチを触るシーンがありませんでした。
(土曜日に至っては水族館でPeriscopeを試していた関係で、iPhoneがバッテリー切れを起こしてしまい、アップルウォッチがただの時計になってしまったという背景もありますが)
一方で、個人的に良いなと思ったのは、時計の画面に次の予定が何かというのを表示できる機能。
まぁ、スマートウォッチとしては基本的な機能なんですけどね。思ってた以上に便利です。
忘れがちな私にとっては、次の予定をわざわざスマホを出したりPCでカレンダーを表示しなくても確認できるのは結構メリット大きいなと思いました。
前日に次の日の午前中の予定を表示してくれたりもするので、つい直出のアポを忘れて会社に普通に出勤してしまったりしがちな私には救世主になりそうな機能です。
ただ、一方で時計の画面にお客さんの企業名が出てしまうことにもなるので、何かの拍子に見られちゃまずい企業名が見えちゃうこととか考えると、悩ましいですね。
見られても大丈夫な予定のタイトルにすれば良いじゃんと言う話もあるかと思いますが、社内で共有しているGoogleカレンダーの件名なので、自分にしか分からない暗号にするのも微妙で難しいところです。
で、一番悩ましいなと思ったのが、時計なのに時計としての文字盤が通常は消えているというアップルウォッチの基本的な構造。
アップルウォッチを使ってみて初めて分かったんですが、どうも私は自分が思っていた以上に頻繁に腕時計をチェックしていたようなんですよね。
アップルウォッチは電池の問題があるので、通常は画面は消えていて、時計を見る仕草をすると画面が表示されるという仕組みになっているんですが。
この表示が、微妙にワンテンポ遅いんです。
デモで見てる分には気にならない早さだったんですが、自分で使ってみると意外なほどこれがストレスになります。
普通の時計は当然常に表示されてるから、見た瞬間に時間が把握できるんですが、アップルウォッチの場合は一瞬待たされるんですよね。
一瞬ぐらい待てるだろ、という話ではあるんですが、これが私には意外なほど微妙なストレスになりました。
人間の目と脳って想像以上に瞬時に目に入った情報を認識してるんだな、と思う瞬間です。
そう考えると、私にはアップルウォッチはあまり向いておらず、もう少し時計機能を中心にした簡易なスマートウォッチで良いのかもしれないな、という気がしてきております。
(明日からこのアップルウォッチは会社で別用途で使う予定のため、私の手から離れてしまうので、自分で自分に言い聞かせているという説もありますが)
とまぁ、あえてネガティブなことを中心に書いてしまいましたが、アップルウォッチを使ってみて改めて感じたのは、時計というものも今後はネットにつながる端末として選択をすることが普通にはなるんだろうな、ということ。
結局、腕時計の場所は取り合いになるわけで、本田選手のように両腕に時計をつけるスタイルにでもならない限り、通常は時計の存在場所は1カ所。
じゃあ、ここにただ時間しか表示できない従来の腕時計をつけるのか、予定も表示できたり、適切な通知をしてくれるアップルウォッチのようなスマートウォッチをつけるのか、というと、後者の割合が今後腕時計全体において増えていくのは間違いの無いトレンドになるんだと思います。
一方で、腕時計が締めてきたファッションアイテムであったりステータスシンボルであったりというポジションも多分引き続き重要なわけで。
アップルウォッチがスマートウォッチさを全面に出したガジェット的アプローチでは無く、200万円のモデルも含めて高級時計としてのポジションを取りに来たというのは良く考えられた戦略であるように感じます。
iPodやiPhoneの1台目が様々な批評に晒されながらも市場全体を大きく拡大したように、アップルウォッチも今後様々な批評に晒されていくことと思いますが。
少なくともiPodやiPhoneの時と同じように、アップルウォッチがスマートウォッチにおける市場の先導者的地位を確保したのは間違いなさそうです。
ということで、長くなったので今日はこの辺で。
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