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少年に除染作業、被告認める 名古屋地裁で初公判

 東京電力福島第1原発事故に絡む除染現場で、就労が禁じられている18歳未満の少年を働かせたとして、労働基準法(危険有害業務の就業制限)違反罪に問われた名古屋市守山区の建設会社「アカテック」の専務千葉祐士被告(50)=福島市=の初公判が27日、名古屋地裁であった。被告は起訴内容を認め、検察側が懲役6月を求刑して結審した。判決言い渡しは5月7日の予定。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は当時15〜16歳だった少年2人に対し、年齢が発覚しないよう朝礼に欠席したり、元請け社員の来訪時に隠れたりするよう指示。また、従業員登録をせず、健康診断を受けさせなかった。

 検察側は論告で「被告は講習を受け年齢制限を知っていたのに少年らを働かせており、法規範を軽視する態度が顕著だ」と指摘。被告は最終意見陳述で「少年たちに大変申し訳なかった」と謝罪した。

 起訴状などによると、千葉被告は昨年7月22日、放射線を発する福島市内の大型商業施設の敷地内で、当時15歳だった愛知県北名古屋市の少年と、当時16歳だった守山区の少年2人に土壌の除染業務をさせたとされる。

(中日新聞)

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