回想
（寅次郎）文。
兄は死にたいんじゃ。
獄中の兄松陰の思いを知った文。
その文のもとに…。
（文）旦那様…。
旦那様…。
（玄瑞）今戻った。
幕府は取り調べのため松陰の江戸召喚を藩に命じます。
私を江戸に？
（梅太郎）奉行所からお前に召喚状が来た。
いよいよでございますな。
（滝）江戸で寅はどうなるんですか？死罪になるんでございますか？兄上にはもっと…もっと生きてもらわんと。
このままやすやすと江戸へ送られてええ訳がありません！
（百合之助）寅次郎はとうに覚悟を決めておる。
（伊之助）寅次郎を獄から出す？江戸送りになる前に家族のもとへ帰して頂きたいんでございます。
寅次郎は幕府から出頭を命じられた身。
もはや我らがどうこうできるものではない。
願いがかなわず途方に暮れる文に…。
これに糸を刺してほしいと頼まれました。
「至誠にして動かざるはいまだこれあらざるなり」。
あのお方は何も揺らいでいないのです。
己の志を江戸のほかならぬご公儀の面前で述べる事ができるのです。
あのお方にとってそれ以上の幸せがありますか？幸せ…。
江戸送りの前日の事でした。
出立は明日の朝です。
夜中までには戻られよ。
福川殿…。
（福川）礼は表の者に。
（寿）金子は要らぬと突き返されました。
お前が…。
ここでお別れ致します。
道中お気を付けて。
兄上…。
伊之助や寿たちの計らいで帰宅を許された寅次郎。
（笑い声）
（百合之助）兄弟そろうて。
脱藩してこっそり萩に戻った時もこうして流してあげましたね。
今度はどねぇな話を聞かせてくれるんじゃろうね。
聞かせてくれますね？夕げのあと文は…。
どうぞここを出てそのまま遠くへ行ってつかぁさい。
早く。
早く行って…。
文。
行って！早く！文。
文！金子が…そしてお前が託してくれたボタオじゃ。
私はどこにも行かん。
このボタオを連れて江戸へ行く。
至誠を貫きご公儀を動かすと？私は死なん。
あるだけの私と魂をもって井伊大老と向き合い必ずご公儀を説き伏せそうして必ず再び萩へ戻ってくる。
（寅次郎）約束する。
松陰が萩をたつ日は雨でした。
（護送人）止まれ！涙松です。
ここで萩は見納めとなります。
あいにく何も見えませんな。
いやよう…実によう見えます。
戦いを挑む覚悟にございます！江戸に送られた松陰がついに井伊と対決。
助かるんですか？
（井伊）許さぬ。
生きろ。
お前らしく。
2015/04/26(日) 04:25〜04:30
ＮＨＫ総合１・神戸
５分でわかる「花燃ゆ」 第１６回「最後の食卓」[字]
吉田松陰（伊勢谷友介）に、幕府からの召喚状が届いたとの知らせが来る。江戸で詮議にかけられ、死罪が下されるかもしれないという危機に、文（井上真央）は奔走する。
詳細情報
番組内容
久坂玄瑞（東出昌大）が京都より無事に戻り、安どする文（井上真央）。しかし、野山獄に捕えられている吉田松陰（伊勢谷友介）に、江戸幕府からの召喚状が届いたとの知らせが来る。詮議にかけられ、死罪が下されるかもしれないという危機に、文はがく然とする。一方、松陰は静かに出発の日を待っていた。文は、せめて一日でも兄を家に帰らせたいと思い、奔走する。そして松陰は最後の一日を文たち家族と杉家で過ごすことになり…。
出演者
【出演】井上真央，大沢たかお，伊勢谷友介，高良健吾，東出昌大，原田泰造，優香，久保田磨希，森永悠希，冨田佳輔，井川遥，石丸幹二，本田博太郎，羽場裕一，田中要次，檀ふみ，奥田瑛ニ，長塚京三ほか
原作・脚本
【作】宮村優子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
情報／ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz
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