人生の楽園 2015.04.26


今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
見晴らしがいい!とはまさにこの事ですね。
山々を見渡せるこの風景を気に入って終の住み処を構えたのが本日の主人公です。
自宅裏が畑になっていましてね今はそこにいらっしゃいますよ。
ご紹介しましょう。
(奥由紀子さん)持ってきたよ。
(和倫さん)はい。
切ったらいい?灰付けて切って並べていって。
斜めじゃなくても?
(和倫さん)ええよ。
そしてこちらがもう一人の主人公妻の由紀子さん61歳です。
今日はジャガイモの植え付けですね。
ねえ和倫さん他にはどんな野菜を栽培しているんですか?今の季節玉ねぎおたふく豆の事なんていう?えんどう豆?そら豆。
そら豆えんどう豆。
違うスナップえんどう種間違えて買って来た。
うん種間違えて買って来た。
ヘヘヘッ。
ねー種を間違えても全然気にしません。
売るわけじゃないですからね。
のんびりと田舎暮らしを楽しんでいるお2人です。
ご自宅は築15年の家を4年前に購入してリフォームしました。
リビングには暖炉も付けましたよ。
一番のお気に入りはこのテラスなんですねー。
和倫さんの自作です。
目の前の棚田ライステラスを眺めるナイステラス!いやぁ〜いいじゃないですか。
和倫さんいい場所見つけましたね〜!すごいとこやなこんな村があったんや〜と思って。
それでもうここに決めたんですけども。
今日の舞台は和歌山県の中南部に位置する田辺市中辺路町。
世界文化遺産に登録された熊野古道の紀伊路中辺路ルートで知られ今でも多くの参詣者が行き交います。
深い山々に囲まれた中辺路。
お2人のご自宅があるのはこの山の上の集落中辺路町高原です。
46世帯が暮らす静かな集落です。
(由紀子さん)いらっしゃい。
わ〜久しぶりやね〜。
いや今日は可愛いお客さんがやって来ました。
はい大阪に住むお孫さんの亜子ちゃん7歳と莉子ちゃん11歳です。
春休みなのでやって来ました。
ハハハッ。
お孫さんが来れば和倫さんも張り切っちゃいますよねー。
自慢の石窯で焼いたピザで歓迎です。
(和倫さん)うんいい出来ですねなかなか。
(由紀子さん)うまく焼けてる?いや美味しいねー。
莉子ちゃん亜子ちゃんおじいちゃんおばあちゃんのどんなとこ好きですか?優しい。
あ〜優しいんだねー。
2人もこの家が大好きだもんね。
遊びに来る回数がなんか増えたそうです。
前はね家も近かったしね泊まる事もなかったんやけど。
ちょっと行くわ〜って言って1時間2時間で来れる距離っていうのはものすごいいいっていう事感じましたね。
大阪府泉南市出身で消防署に勤めていた和倫さん。
23歳の時市役所に勤務していた由紀子さんと結婚。
2人のお子さんが生まれました。
お2人の共通の趣味はオートバイ。
休日には2人で自然豊かな場所へツーリングに出かけました。
そしていつしか定年後は田舎で暮らしたいと思うようになりました。
キャンピングカー買うて日本一周しようかっていうのが一番最初始まりなんですよ。
キャンピングカーで行ってたらどっかで野垂れ死にとかって言ったりもしてた事も…。
50代に入り本格的に終の住み処探しを始めたお2人。
関西から探し始め九州まで足を延ばしました。
そんなある日…。
ネットでずっと探してて和歌山っていうのがあって場所的に見たらツーリングコースやったのであっこんなとこにあるんやって1回見に行こう…。
村人がねすごく気さくでですねうわ〜この村は入りやすいし景色もいいし最高やなー…。
こうして中辺路町に移住を決意したお2人。
和倫さんは2009年の3月59歳で早期退職し現在の家を購入しました。
そして翌2010年6月に移住しました。
和倫さんの日課は朝一番の散歩です。
どこを歩いても絶景かな絶景かな!ねー。
とってもすがすがしいです!いや最高じゃないですか!和倫さん。
毎朝この花どのくらい咲いてるかなとか景色見てですね。
いや〜いいですねぇ!西田さん。
はい。
この散歩ただ景色を眺めて歩くのが目的じゃないんですよ。
え?他にどんな目的が?
(和倫さん)おはようございます。
あっおはようさん。
おはようさん。
今日はちょっと冷えるね。
のう。
うん帰りですか。
はあ。
あれ今新聞取りにって言ってましたよね。
桃ちゃんちょっと詳しく教えてくださいな。
和倫さんの家から歩いて5分集落の入り口にあるこちらのお宅に各ご家庭の新聞受けがあるんです。
(和倫さん)山とか車入れんとこ多いんでね。
下の新聞屋さんまで取りに行って6時頃に毎日。
それでここへ入れてくれるんですよ。
えーわざわざ麓まで!そうなんです。
こちらは大江馨三さん70歳です。
(和倫さん)チョキちゃん。
(ネコの鳴き声)
(和倫さん)は〜い。
へヘヘッ。
(和倫さん)シキミ忙しい?うんまあまあ。
(和倫さん)まあまあ?追加とか言うてきてんで。
もうお彼岸済んだけどね。
大江さんはお墓に供える「シキミ」を栽培しています。
3か月前までこの地区の区長さんでした。
(和倫さん)来てまだ1年もたたんうちにもう10年以上付きおうてるみたいな感じやのうって言われましてね。
それがやっぱ一番嬉しかったですね。
もうでもね奥さんとまだ来て2年か。
3年よもう。
3年になったな。
もう部落溶け込んでくれたさかいホンマに歓迎ですわ。
いやぁ嬉しいですねぇ!というわけで本日は熊野古道がとおる山里で田舎暮らしを満喫するご夫婦のお話です。
眺めもいいけど人もいい!まさに天空の楽園ご紹介します!和歌山県田辺市中辺路町。
幾重にも山が重なり深い緑が心を落ち着かせてくれます。
熊野三山へと続く熊野古道。
最近は古の旅人と同じようにこの道を歩いてみたいという人が増えて休日ともなると多くの人がやって来ます。
今日の主人公奥さんご夫婦の家の横も大勢のハイカーが歩いてます。
そんな熊野古道がとおる町に3年前大阪府泉南市から移住し田舎暮らしを満喫している奥和倫さんと由紀子さんご夫婦。
今日は2人そろって自宅の掃除…ではありませんよ。
今お2人が掃除しているのは…。
そのお隣一段低い土地に建つ古民家風のお宅なんです。
こちらは囲炉裏の宿天空のさと山。
1棟貸しの和風コテージです。
もともとは住居として建てられましたが熊野古道を訪ねる観光客用にと1年前自炊の宿としてオープンしました。
奥さんご夫婦はここのオーナーから管理をしてもらえないかとお願いされたんです。
毎日の事やったら無理やなって思うんですけど週2へんか3べんぐらいまでだったらねまあ楽しいし。
仕事って思ったらしんどいけど今までしてない仕事っていう事で遊び…アハッ遊びの延長。
いやーなんでも楽しんじゃうお2人です。
(和倫さん)はいどうぞ。
この日は大阪から3人のお客様がいらっしゃいました。
(男性)わ〜っすごい。
(和倫さん)どうぞどうぞ。
上がってください。
荷物もその辺置いといてもらったら。
自由にお使い頂いたら結構ですんで。
まずはこの景色!
(和倫さん)すごい景色でしょ?
(男性)はい。
(男性)びっくり。
この宿の管理をする事で新たな出会いもあり刺激にもなっています。
もうなんか昭和に来たような感じが。
囲炉裏が特に。
自分たちが初めてやって来た時と同じようにみんなが感動してくれるので和倫さんも由紀子さんもこの仕事にやりがいを感じています。
お客様の出迎え見送りそして宿の掃除。
それ以外は日々好きな事をして過ごす和倫さん。
この日は山林へと出かけました。
よっ。
ここは前区長の大江さんの山。
集落の皆さんに手伝ってもらい暖炉の薪にする丸太をもらいに来ました。
いやぁありがたいじゃないですか。
大江さんには毎朝の新聞にはじまり暖炉の薪までお世話になりっぱなしじゃないですか。
もうとにかく朝から晩までほとんど一緒に…アハハッ。
ハハハッそんなに仲がいいんだ。
とはいえ和倫さんもう春だっていうのにまだ薪が必要なんですか?これは来年用なんですよ。
やっぱ1年…最低乾かさんと水分が多いんで水分飛ばしてしまって最低1年乾燥させるって感じで。
なるほどねー。
でもあれ…それはちょっと太すぎませんか?銀ちゃん…銀ちゃんの…俺これ欲しいわ。
この丸太は薪割りの台に使うんだそうです。
あーそうかそうかなるほど。
でもなんかぎっくり腰にならないでよー!ねぇ。
(西山さん)あーっ落ちる落ちる落ちる。
あっほら危ないな…。
(3人)せーのっ!よっ。
あっ上げた。
そこまでいった。
これ返そう。
返す返す返す!うりゃーっ!あーいや!気合で載せちゃいましたね。
やった!ハハハッ。
うわっすごい。
(チェーンソーの音)もう自宅に戻り早速薪の長さに切っていきます。
もうハハッ音も気にせずがんがん作業が出来ます。
実に爽快です!やーっ!お見事!薪割りも仕事とは思わず遊び感覚でやるこれが和倫さんのモットーです。
3年間の田舎暮らしで見つけた毎日を楽しむコツだそうです。
和倫さんは山に薪を取りに。
という事は由紀子さんは川に洗濯…。
ではなくて近所のレストランで食器洗ってます。
ここは熊野古道を散策する観光客に人気のお店。
日替わりのランチは地元の食材を使ったヘルシーな献立です。
由紀子さんは週に2日ここで働いています。
年金がまだ貰えないので探してたんですけどねなかなか知り合いもないしここに一番最初にここに食堂にご飯食べに来た時にオーナーがすごい話しやすい人でじゃあここに来ない?って言ってくれてで週2回っていうことで。
もともとじっとしている事が嫌いな由紀子さん。
週2回のこの仕事も楽しんでいます。
人口およそ3000人の中辺路町。
この町にちょっぴり寂しい出来事がありました。

(ピアノ)「2つの流れ合わさりて」中辺路町に2校あった小学校のひとつが閉校する事になりました。
今後はもうひとつの学校に統合されます。
「我ら二川小学校」二川小学校は明治26年創立。
多い時には児童数が100人を超えていました。
しかし年々減り閉校時の児童数はわずか19人でした。
閉校式には児童の保護者だけでなく卒業生や地域の方が出席しました。
皆さん思い出があります。
「今私たちの胸にはこの学校で過ごしたたくさんの思い出がよみがえってきます」「私たちは二川小学校が大好きです」「閉校しても二川小学校の事をいつまでも忘れません」「学校がなくなってしまうのは寂しいですが新しい友達に出会えるのは楽しみです」「いつも温かく見守ってくださった地域の皆さんありがとうございました」やっぱり地域にとってもね特にあのそこのお年寄りの方やとか…。
新たな門出を祝って餅まきが行われました。
地域から少しずつ人が減っていく…。
寂しい事です。
だからこそ奥和倫さん由紀子さんご夫婦は中辺路の町を元気にするために自分たちにお手伝い出来る事はないかといつも考えています。
この日は地域の集会所に向かいました。
お年寄りたちの交流の様子を宿のホームページに掲載するためです。
皆さんここで前で今この前で集合写真撮りたいんでみんな並んでくれますか?はい。
もうすっかり溶け込んでいる和倫さんですね。
ここでは63歳は若者です。
(和倫さん)ちーやん私の恋人やのにそんなこっち来てくれな〜。
は〜いひぱって〜。
(和倫さん)あぜ道に座ってデートしてるんですよ。
コーヒー飲みながらね。
そんな仲ですね?ちーやんな。
はいそうです。
(女性)影薄なるよあんまり撮ったら。
(女性)べっぴんさんに撮ってよ。
昔はべっぴんさんやったってみんな。
はいいきますよ〜!はい中辺路のべっぴんさん大集合!この写真ホームページに載りました!この日皆さんがここに集まったのは年に1度の大イベント夏の盆踊り大会に向けての練習のためです。
地域住民なら誰もが踊れるという中辺路音頭。
皆さんの元気の源です。
「越えりゃ七坂下れば八坂」「駕とわらじの杖のあとよいしょ」由紀子さんは4か月も前から中辺路音頭を練習しています。
盆踊り教室の新入生ですねー。
先輩たちにまじって必死です。
「たどりながらに中辺路へさて」「ヨイヤヨイヨイつれもてはやそ」「くまのなかへち夢の郷」この夏の盆踊り大会にはデビューしたいと意気込む由紀子さんです。
由紀子さんどうですか自信は?何回目ぐらいやろう4回目ぐらいかな。
全然覚えられへん。
アハハッ。
えっえっ?なんやて?笑えてくるアハハハッ。
へヘヘッ。
皆さん声かけてくれるからやっぱり。
すごくやりやすいです。
移住者に優しい中辺路の皆さんです。
旅人が行き交った熊野古道の町だからなのかもしれませんね。
この日和倫さん朝から落ち着きがありません。
そのわけは…。
来たよおーいっ!
(由紀子さん)はーい。
(由紀子さん)来た〜っ!
(和倫さん)いらっしゃい。
久しぶりです。
みどやん。
(宮本緑さん)は〜い!やって来たのは大阪の友人たち。
和倫さん皆さんの到着を首を長くして待っていたんです。
早速自慢のテラスでバーベキューですね!皆さん中辺路にはよくいらっしゃるんですか?もう月一くらい。
来たら落ち着くっていうかねこのロケーションでしょ。
ほんでいつ来ても年中楽しくこのおっちゃんが面白いアハハ。
奥さんご夫婦がここに移住すると聞いた時皆さんはどう思われました?えっ!?て思いましたけどね。
(男性)なんでそんなとこ行くのって?うんなんで?って。
そんな田舎行って畑仕事なんかできるん?って反対に不安やって帰って来るんちゃうの?泉南へまた…って思ってたけどすっごいはまってるからすごい楽しいんやなーと思って。
(由紀子さん)でも私らもここに引っ越してね誰もけーへんかったら寂しいだけでしょ。
けどね月に何回か来てくれるからホンマに楽しい。
私はっきり言うて1人でよう過ごさんのです。
寂しがり屋やな。
これみんなわかってると思うんですけどバイクでもね1人でよう走らんのです。
2人でも3人でも仲間が寄って走らないとまあ100キロもよう走らんかな。
寂しがり屋だからこそ人が集まってくれるようにおもてなしの知恵を絞っているんですね。
古くから熊野詣での人々が行き交った中辺路には旅人に優しい文化が根ざしています。
そんな地域の皆さんの温かさにふれ奥さんご夫婦の楽しい田舎暮らしが始まりました。
そして今お2人はもう旅人ではありません。
中辺路町高原の住人です。
今度は宿のお客さんや遊びに来てくれる友人そして孫たちに中辺路のすばらしさを知ってもらう番です。
和倫さん由紀子さん。
お2人の周りに仲間がどんどん増えていく様子本当にすばらしいと思いました。
田舎暮らしの基本は仲間たちといい関係を築いていく事から始まるんですね。
まさに「いい仲」暮らし!これからもこの精神で行きましょう!はい楽園通信です。
桃ちゃん!熊野古道一緒にちょっと歩いてみたいですね!いいですね!ではその前に。
腹ごしらえでしょ?ねっ!熊野古道散策でお腹が空いたら由紀子さんが働いているレストラン霧の郷たかはらへ。
地元の野菜をふんだんに使ったランチが人気です。
はいいただきます!そして宿泊なら奥さんご夫婦が管理している和風コテージ囲炉裏の宿天空のさと山へ。
1日1組限定最大15名まで宿泊可能です。
よっしゃ!みんなで行こう!2015/04/26(日) 15:55〜16:30
ABCテレビ1
人生の楽園[再][字]

新しい人生を選択し、夢を実現した人がいます。「人生には楽園が必要だ。」で始まるこの番組は「新しい生き方」を提案する大人のための「いい人生の歩き方」発見番組です。

詳細情報
◇番組内容
「熊野古道で見つけた 天空の郷」楽園の舞台は和歌山県田辺市中辺路町。美しい眺望と人々の温かさに魅かれ、大阪から移住したご夫婦。野菜を栽培したり、地元の盆踊りを習ったりと、日々田舎暮らしを楽しんでいます。去年からは貸しコテージの管理人を頼まれ、宿泊客との交流も楽しみのひとつです。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者

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映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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