めざせ!2020年のオリンピアン「“究極の泳ぎで金メダルを!”」 2015.04.26


パワー全開!5年後の東京オリンピックを夢みる若きアスリートに先輩のオリンピック選手が熱血指導!今回の主役次世代を担うネクストエイジは競泳の井上真帆12歳。
持ち前のパワーで個人メドレーは全国トップクラスの逸材だ。
海外では大柄な選手を相手に7つの金メダルをとった。
その井上の夢をかなえようと立ち上がったのが…シドニーオリンピックで活躍し31歳で自由形の日本記録を更新した鉄人だ。
身長154の井上180の萩原。
瞬発力をつけ究極の泳ぎをめざす!さあ始まりました。
「めざせ!2020年のオリンピアン」。
今回スタジオで僕と一緒に若い選手を応援してくれるのはバドミントンの潮田玲子さんです。
よろしくお願いします。
まず12歳というのに驚いたんですけど…。
ですよね。
ビックリしたんですけど…。
潮田さん何してました?12歳の時。
12歳の時は…でも私ももうバドミントンやってたんですよ。
小学生の時からやってたので全国めざしてやってましたね。
北川さん12歳の時どうだったんですか?僕ね12歳…非常に普通の12歳でした。
それこそ学校の帰りに駄菓子を食べて怒られたりとか。
こういうふうにネクストエイジの子たち今日の潮田さんもそうなんですけど12歳ぐらいから自分の夢を持ってやってるっていうのは本当に驚きばかりですね。
はい。
ネクストエイジ井上はここで育った。
この3月までランドセルを背負った小学生。
身長は154センチ。
クラスでは真ん中くらい。
こうやってほかの子たちといてもアスリートだという印象ないですよね。
この番組のMCについて12歳の井上に聞いた。
ありがとうございます。
(取材者)何か気持ち盛り上げるとか?うれしい。
井上が通うスイミングクラブは自宅から車で30分の所にある。
週5日のトレーニング。
小柄だが上半身を鍛えているため背筋力は強いとコーチは言う。
懸垂もこのとおり。
すごいな。
懸垂できるのはすごい。
おっ!うわっでもすごいね背中。
かっこいいですね。
本当ちゃんとアスリートって感じしますね。
(一同)お願いします!小中学生の強化クラスは14人。
その中で井上のライバルは男子。
しかも年上だ。
よ〜い。
(笛の音)井上と彼らの真剣勝負。
あ〜すごい。
何か勝ってるように見えるんですけど…。
勝ってますよね。
男の子たちよりも背中だけ見たら大きいですよね。
うわっすごいすごい。
去年の冬初めての海外遠征でその力を見せつけた井上。
いや〜でもやっぱり海外遠征行ってるんですもんね12歳とかでもう。
特に持久力が必要な400m個人メドレーは圧巻の強さを見せた。
上背のある選手を相手に金メダル7個銀メダル2個をゲット。
3月末全国の18歳以下のトップスイマーたちが東京に集結。
多くのオリンピック選手を輩出したジュニア最高峰の大会だ。
井上は3種目に挑んだ。
余裕がありますよね。
何か柔らかいですよね。
年齢別の200m個人メドレーは3位。
バタフライでは見事金メダル。
しかし200m自由形決勝で井上の課題が浮き彫りになった。
飛び込みとスタートダッシュに失敗。
5位と出遅れた。
後半は挽回したもののスタートの遅れを取り戻す事ができなかった。
結果は2位。
今ねVを見ててすごい思ったのはかなり負けず嫌いなんじゃないかなって。
やっぱり悔しいとかもう本当に勝ちたかったってそういう悔しさがすごく成長させるんだと思うんですね。
そこからいかに伸びていけるかというのがあると思うのでもう絶対負けず嫌いは大事だと思います。
潮田さんが一番最初に「うわっ悔しい!」もう本当に悔しくて眠れないぐらいの経験って何歳ぐらいの時ですか?私は小学校6年生の時ですね。
全国大会に初めて出たんですけどそのクラブの先生がすごい厳しい方だったんですけどその先生に「玲子なら絶対優勝できるから。
お前はそれだけの実力がある」と言われてたんですね。
なのに準決勝でギリギリ負けてしまったんですね。
もうすごい悔しくて…。
それが一番最初に印象的に残ってますね。
それにしてもあの背中。
背筋ですかあれ。
学生服を着てる時は普通の女子中学生って感じだったんですけどいざプールに入ってあの背中を見るとすごい筋肉。
すごかったですね。
ですよね。
もうとてもそんな中学1年生のこのかわいらしい顔の女の子の背中とは思わないですよね。
思えなかった。
潮田さんは現役当時って「私ここの筋肉ちょっと正直見せれるもんだったら見せたかったですけど何か?」みたいな。
私は右利きだったので右の肩甲骨の筋肉とかの発達ぶりはちょっとすごかったと思いますけどね。
鏡見て時々チェックしたりしてるんですか?「いい右肩だな今日も」みたいな。
今課題としてちょっと出てたのがスタートが出遅れるっていう課題がありましたよね。
ありましたね。
やっぱりこうアスリートにとって苦手意識とかここが苦手みたいなところってやっぱりあるんですか?絶対あると思います。
ただそれをいかに克服するかっていうのもすごく大事ですしあとは長所を伸ばす事もすごく大事だと思うんですよね。
さあ萩原さんの目には井上さんの泳ぎはどう映るのでしょうか?VTR見てみましょう。
今回井上に力を貸すオリンピアンは…身長180の恵まれた体を持つ萩原がシドニーオリンピックに出たのは二十歳の時。
200m背泳ぎはタッチの差で惜しくも4位だったがその後31歳で自由形の日本記録を出した。
実は萩原井上の事を知っている。
2年前全国から選ばれた小学生のエリート合宿で会っているのだ。
今の井上の泳ぎを見てもらった。
どこ?どこ?萩原さんどこ?はいはいはい…ここです。
止まってる。
バタフライキックをバンバンバンのままで打たなきゃいけないんですけどバンバン…1テンポ遅れてる。
もう一つ井上の課題を発見した。
ターンだ。
う〜ん…。
我々的にはでも一体何を見抜いたのかほとんど分からないぐらい…。
細かかったですね。
本当0.0何秒の世界という話だったんですけど…。
萩原の熱血指導が始まる。
スタートとターンが苦手な井上に対しどんな秘策を持っているのか。
やってるやってる。
失礼します。
いますね。
やってるやってる。
こんにちは。
こんにちは。
覚えてますか?はい。
ちょっと覚えてる?懐かしい。
萩原は井上の成長を改めて実感した。
うれしいですね。
いきなり褒めてもらえてね。
早速井上が苦手なターンの強化だ。
萩原はプールサイドから始めた。
井上のターンは膝の曲げ方が足りないため回転が大きくなるというのだ。
いきます。
はい。
そうそうそう。
いいね。
もっともっともっと。
そうそうそうそう。
井上は水中でも同じようにできるのか。
もっともっともっともっともっと!これまでと比べると膝が曲がり回転も小さい。
本当だ。
全然違う。
こんなに変わるんだいきなり。
そして鋭いターンになった。
でもやっぱりこうやってすぐできるって才能があるんですよね。
そうですよね。
次はスタートの練習だ。
井上は飛び込む時の蹴りが弱いと萩原は言う。
どう蹴るのか手本を見せる。
おっすごい音が…。
井上はどうか。
まだ蹴り方が弱いと萩原は指摘する。
よ〜いはい!萩原は井上の負けん気の強さを引き出した。
更に究極の泳ぎを伝授。
それは0.01秒の世界だ。
両足で蹴るバタフライキックから片足ずつのフラッターキックへの切り替えがスムーズでないのだ。
この両足で大きく蹴るキックから交互に蹴る時一瞬動きが止まると萩原は言う。
どこだ?つながってるように見えるけどな。
トントント〜ンドンドンドンドンドンじゃなくてトントンドドドドドドドッて行けると…時間にして0.06秒。
この究極の泳ぎをマスターしなければオリンピックでは戦えない。
萩原が厳しく指導するのにはある訳があった。
よく知ってるね。
メダルを逃した萩原が井上に教えたテクニック。
それはどう響いたのか。
井上50mを全力で泳ぐ。
よ〜い。
(笛の音)苦手なスタートはどうか。
ターンは小さく回れるか。
井上やはり吸収力は抜群だ。
井上手応えを感じたのか。
この番組やりながらすごくいいなと思う事の一つにやっぱりオリンピアンの方の成功した記録っていうのはもちろん勉強になるんですけど自分が悔しい思いをしたとか自分が失敗した。
それが何だった。
これをこうしとけばできたのにって思う事をネクストエイジに伝えるって僕すごいいいって思ってるんですよね。
何か私は自分が成し遂げなかった事をその次の世代の子たちに成し遂げてほしいなってすごい思うんですよ。
多分きっとオリンピアンの人たちって競技がもっともっと発展してもらいたいっていう思いもあるので自分の夢を若い世代に乗せてるっていうのはあるのかもしれないですね。
それをつないでいくという…。
でも苦手な事ってあるじゃないですか。
今だったらターンだったりスタートだったり。
どうやって克服されました?潮田さんとか。
もうひたすら反復練習しかないです。
とにかく体で表現できるようになるまでは自然と動くまではずっと反復ですね。
毎日永遠にやります。
でも地味でしょ?地味です。
僕一個だけ思うのはその苦手な事の練習を反復してても嫌にならないって一つの才能じゃないかなって。
そこはやっぱ負けず嫌いなんですよ。
負けず嫌いって必ずしも対戦相手にだけではないと思うんですよ。
自分の中でも今この練習をやめて逃げ出したら絶対逃げた事になるじゃないですか。
そこは自分に負けてるっていうのもあると思うんで。
何かアスリートはそういうこう…自分にも絶対負けたくないという気持ちがあるんで嫌でもやり続けるみたいなところはあるかもしれないですね。
最後に井上はどうしても聞きたい事があった。
オリンピック?すごいよ。
点呼されるでしょ?名前。
そこで私はシドニーオリンピックの200m背泳ぎの決勝入る前座ってたの。
8人います。
そしたら出ていく所の…何でか分かる?分かんない?想像できない?私今でも思い出したら鳥肌が立っちゃった。
寒い寒い。
最後に思ってほしいのは…いい言葉ですね。
本当ですね。
「最後に自分が何をしたいか。
それを考えてほしい」。
井上さんにとって萩原さんから今もらった言葉って本当にすごい財産になると思いました。
ましてや本当に実際に体験に基づいた話だから生の声を聞けるって貴重ですよね。
貴重だと思う。
しかもこの世代12歳ですよね。
一番多感な時期にこういうオリンピアンの話を聞けるのは本当に宝物だなと思いますね。
緊張とは結局こう…うまくつきあっていくしかないんじゃないかなというふうに思ったりはしますね。
やっぱり緊張があるからこそいいパフォーマンスができるというのもあると思うので程よい緊張感の中で集中して高めながら自分でプレーをするっていう時に本当に一番いいプレーが出ますよね。
確かに。
さあ今回萩原さんと井上さん22歳差のぶつかり合いだったんですけどいかがでしたか?萩原さんも井上さんに対してやっぱ「強くなってほしい。
少しでもうまくなってほしい」。
あと「自分が経験してきたものを伝えたい」っていうその真摯な気持ちっていうのがすごく伝わりましたし逆に井上さんも学びたい気持ちだったり真剣にその言葉を一つ一つ受け止めていてすごい素直でいいなというふうに思いましたね。
本当にそう思いましたよね。
僕としては本当になんてみんな負けず嫌いなんだっていう…。
萩原さんからも感じましたし井上さんからも感じましたしそして潮田さんからもひしひしと今日…。
それは相手という事だけじゃなくて自分自身に打ち勝っていくという意味でも負けず嫌いであるという事は本当に大切な事なんじゃないかなって思いました。
さあこの4月から中学生になった井上さん。
より大きな舞台が待っています。
5年後に向け挑戦を続ける井上さんの更なる成長に期待しましょう。
頑張れ!負けず嫌い!2015/04/26(日) 17:30〜17:55
NHK総合1・神戸
めざせ!2020年のオリンピアン「“究極の泳ぎで金メダルを!”」[解][字][再]

5年後の東京五輪・女子競泳で金メダルを目指す12歳の井上真帆。昨年の世界大会では金メダル7個を獲得。井上をシドニー五輪背泳ぎ4位の萩原智子が熱血指導する。

詳細情報
番組内容
5年後の東京五輪・女子競泳で金メダルを目指すのが12歳の井上真帆選手だ。昨冬の世界大会では9種目を泳ぎ金メダル7個、銀メダル2個と大活躍。身長154cmと決して大きくないが週5日の練習相手は2歳年上の中学生、しかも男子選手だが互角以上の泳ぎを見せる。その井上を熱血指導するのがシドニー五輪200メートル背泳ぎ4位のオリンピアン萩原智子だ。井上は世界の萩原から何を学ぶのか、2人を密着取材した。
出演者
【司会】北川悠仁,【出演】潮田玲子,萩原智子,水泳選手…井上真帆,【語り】山上智

ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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