原発事故避難区域:大熊町空き巣3年前から「骨董収集」
毎日新聞 2015年04月27日 19時26分(最終更新 04月27日 19時37分)
東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域の福島県大熊町で空き巣をしたとして、県警双葉署は27日、いわき市草木台4、会社員、松崎泰弘容疑者(44)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。松崎容疑者の自宅や車などから絵画や骨董(こっとう)品など約470点が押収され、「収集目的で2012年10月ごろからやった」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は3月26日午後2時ごろ、同町の無施錠の民家に侵入し、キセルや皿など4点(計2万9000円相当)を盗んだとしている。室内で一時帰宅した住人の男性(59)に遭遇して逃げたが、防犯カメラの画像などから容疑が浮上した。
同町は現在も大半の地域で立ち入りが規制されているが、松崎容疑者は住宅修繕会社の仕事で町内に出入りしていたという。【土江洋範】