
- 岡本
- 藤田社長から見てインターネット広告事業はどう思われますか?
- 藤田
-
サイバーエージェントは、1998年の創業時からインターネット広告事業を展開していて、以来ずっと続いている事業です。
広告代理事業という業態自体が景気に左右されやすく変化に弱いので、かつては不安定に思われていた時期もあったかと思いますが、実はフタを開けてみたら一番安定的に収益を伸ばしています。
今後10年20年と、インターネット広告の成長市場は安定して続いていくと思います。
継続的に成長した理由は、取り扱う広告商品は変化しても、インターネット広告の市場自体が伸びているため、成長市場に合わせて、その都度柔軟に体制や注力商材を変化させてきているからです。
これからも市場に合わせてしっかりと自分たちのベクトルを合わせ、愚直に向き合うことを怠らなければ、事業として伸び続けることは出来ると思います。
スマートフォン市場の成長の波がやってきた時のように、そういった時流の波を成長機会と捉え、市場の変化に果敢に対応をしていけば、事業を伸ばすことは可能ですよね。
今まさに、スマートフォンによって当社の成長は加速していますし、サイバーエージェントのスマホ広告の取り扱い比率は、PCを抜き、スマホが過半数を占めるまでになっています。
- 岡本
- スマートフォンが普及して、インターネットを閲覧する時間がどんどん増えています。なので、インターネット広告事業の実感値としてもこれから増々伸びるだろうなと感じています。今、インターネット広告市場では、かつての広告セールスの時代から、広告を運用する時代に変化してきています。もともと当社は、セールスの強い会社でしたが、現在は運用クオリティでもトップレベルだと思っています。競争力も高い状態を維持していますが、今以上に広告効果に向き合い、効果の最大化を図っていきたいです。
- 藤田
- 月に1度は、インターネット広告事業のメンバーと会食に行っています。
- 岡本
- その会食で初めて話すメンバーもいると思うのですが、どういう話をされるのですか?
- 藤田
- 仕事からプライベートまで、幅広く色々話します。営業メンバーは個性豊かな人が多いので、初対面でも印象に残りやすいですね。
- 岡本
- 会食以外で、広告事業の現場の声を拾う仕組みや接点はありますか?
- 藤田
- SNSや社内メールですね。トピックスメール(※)を見て、大型プロジェクトの決定や活躍している社員の姿を目にしています。
(※)トピックスメール:当社の文化のひとつで、コンペに勝利したりなど大きなニュースを社員間で流すメーリングリスト

- 藤田
- スマートフォンが普及してから劇的に生活が変化しています。電車に乗っていても街を歩いていても、みんな片手にはスマホを持っています。
スマートフォンが生活に密着し、動画や音楽の視聴も当たり前になったことで、新たな分野のビジネスを創出する機会が増えています。
チャレンジをしなければ取り残されてしまいますが、変化に対応しビジネスチャンスをきちんと掴んでいけば、成長の機会は溢れています。
広告事業に関わるメンバーには、新しいチャレンジをしビジネスを創っていく人材になってほしいですね。
「広告とはこうである、ネットとはこうだ。」という決めつけをしてしまうと、変化に対応できなくなってしまいます。
- 岡本
- 「広告って、代理店って、こういうもんだよね。」という既成概念にはまらず、自分が市場を創っているという気概で臨み、考え抜いてチャレンジしていこう、という思想は、以前と比べるととても浸透してきました。また、そういう心持ちで臨んでいるからこそ、今こうして順調に伸びていると感じます。
- 岡本
- インターネット広告事業の中途入社社員と会食などで接点があるかと思いますが、最近の彼らの印象はいかがですか?
- 藤田
- 最近は、よりパワフルで頼もしい印象があります。
採用を行う人事も、優秀な中途社員を採用するコツや、本質的に必要な素養が分かってきたのだと思います。
採用のノウハウがなかった頃は、少しでも広告代理店での経験がある人や、インターネット業界出身者の方が即戦力として力を発揮してくれると思っていました。しかし、徐々に分かってきたことは、コミュニケーション力や営業力などといったビジネスマンとして求められる、ベースの素養が大事であるということです。
異業種からの転職であっても、入社時点でのスタートラインは変わらないので心配する必要は全くないです。取り扱う商品も異なれば、変化のスピードも早い市場なので、柔軟性をもって適応することができれば大丈夫です。それに比べて、同業界から転職した人は前職の経験が足を引っ張ってしまうこともあるように感じます。
- 岡本
- 前職の経験やプライドを一度リセットして今の仕事に向き合うことができる人の方が、活躍することもあります。
- 岡本
- 中途入社された方で、堅い文化や雰囲気の企業に勤められていた場合ですと、入社の間もない頃はまだ少し緊張されている感じがあるのですが、徐々にそれが取り払われて、本人の雰囲気やキャラクターが開花し始める、というパターンもあります。
「個性を殺すような社風じゃないんだなぁ。」と安心すると、どんどん自分を出してきくれて、我々も「こんなにも元気な人だったのか!」という発見があります。


- 岡本
- サイバーエージェントという会社を好きになってくれるか、という点は見ています。
仕事をどんどん任される環境に、やりがいを持ち臨んでくれるか、また、チームワークの良さや向上心の強さ、そういった当社のカルチャーにマッチしているか?という点は重視しています。
- 藤田
- 当社の採用にとって、その点は一番大切だと思います。高いスキルを持ちあわせている人と面接をし、ぜひ採用したいなと思っても、当社のカルチャーとは合わなさそうな場合は、少し難しいと思います。カルチャーマッチしている人の方が、内定率も高く入社後の活躍も早いと思います。
- 岡本
- 個性豊かな社員が多くいるので、突破力のある良い営業がいる一方、分析をコツコツ行うのが得意な人など、仕事内容が各々合っているかということも大事だと思います。
- 藤田
- 先ほども申し上げましたが、「広告ってこういうもんだ。」といった思い込みを持たず、挑戦してくれるほうが良い場合もあります。なので、異業種からの転職に不安を感じる必要はないと思います。やはりビジネスマンとしてのスキルがすごく大事だと思うので、前職の経験や先入観を捨てて、がむしゃらに挑戦してくれる人はどんどん成長します。
- 岡本
- 藤田社長が大事にしている価値観やカルチャーを教えて下さい。
- 藤田
- 当社の社員は、驚くほど仕事に対して真面目で、一生懸命がんばります。私が何も言わなくても勝手にやる気になって自走してくれます。
また、チームワークに重きを置いて仕事をするところは、当社のカルチャーを語るうえで欠かせないですね。
- 岡本
- 当社の「良さ」というのは、人によって感じるものが違うかもしれないですが、藤田社長が思う当社の「良さ」って何ですか?
- 藤田
- 転職者の気持ちになってみると、そうですね・・・。
社員の年齢層は20代30代がメインなので、若い世代が中心となって新しい産業や市場を創っていくことができます。仕事のやりがいはあると思いますし、上場から15年が経ち、長く働ける環境も整ってきました。そういう意味でも、ご家族に安心していただけるとも思います。
- 岡本
- 安心して働ける環境が整っていますね。
- 藤田
- 転職先を決めるときは、リスキーだけどやりがいがあるか、もしくは安定しているがつまらない、そのどちらかを選択しなければならないという先入観を持ってしまいがちですが、それはそういう会社が多いからであって、今当社は、「挑戦と安心」を両立できている非常に良い状態です。
- 岡本
- 社員がソーシャルメディア上で自由に発信することを会社として規制していないので、活発に情報が発信されていますよね。オープンに仲間の成功を褒め讃え情報発信するというところなども、当社の良いカルチャーだと思っています。
会社の雰囲気がこんなにも外に出ている会社もなかなかないですよね。
- 藤田
- そうですね。
- 岡本
- 経験の浅いメンバーにも、思い切って大きな仕事を任せてみた良い事例などありますか?
- 藤田
- 基本的な考え方は、人を育成して会社を成長させること。
人の育成に何が一番効果的かというと、まずは経験を積ませること、それ以外にはないと思っています。そういう意味では、大きな仕事を任せることは多々あります。
- 藤田
- サイバーエージェントもインターネット広告市場もそうですが、成長産業に身を置くことが大事です。逆に、様々な努力をしても売上げが伸びないような斜陽産業は正直つらいと思います。
人生を充実させるには、伸びている産業や会社でチャレンジをすることが必要です。思い切って飛び込んできてほしいですね。
- 岡本
- 責任あるチャレンジングな仕事をしたいと思っても、それを実現できる環境はなかなかないと思います。実際に、やる気があり仕事に向き合っている人に対しては、大きな仕事をどんどん任せています。むしろ今は、そういう人が足りないくらいに仕事が非常に増えています。
- 藤田
- インターネットを活用した広告戦略が会社の成長に繋がるクライアントも多く、当社の社員に期待いただいています。
- 岡本
- そうですね。「サイバーエージェントなら何とかしてくれる。」と思っていただけていることもあるので、しっかりと応えていきたいです。

- 岡本
- 環境が整っている今、やりがいのあるいい仕事を一緒にできると思っていますので、そこに対して期待を抱いてくれる仲間にぜひ来てほしいです。
業務拡大につき、採用を強化しています!
仕事おもしろいですよ、絶対。