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習主席 アフガン和平へパキスタンに期待4月21日 22時42分
中国の習近平国家主席は21日、パキスタンの議会で演説し、隣国アフガニスタンでの政府と反政府武装勢力タリバンとの間の和平の実現に向け、パキスタンが積極的に仲介に取り組むことに期待を示しました。
20日から2日間の日程でパキスタンを公式訪問していた中国の習近平国家主席は21日、議会で演説しました。この中で習主席は、治安の悪化が続くパキスタンの隣国、アフガニスタンについて、「パキスタンが建設的な役割を果たすことを支持し、和平プロセスを前進させることを歓迎する」と述べ、アフガニスタン政府と反政府武装勢力タリバンとの間の和平の実現に向け、歴史的にタリバンとの関係が深いとされるパキスタンが積極的に仲介に取り組むことに期待を示しました。
アフガニスタンに資源開発などの権益を持っている中国としては、経済協力などで関係の深いパキスタンを通してアフガニスタンの和平を実現したいねらいがあるとみられ、和平交渉が前進することになるのか注目されます。
また、習主席は「パキスタンと共にテロなどの安全保障上の脅威に立ち向かう」と述べ、隣接する中国の新疆ウイグル自治区の独立を主張する過激派勢力を念頭に、テロ対策への協力を強化していく方針を示しました。
アフガニスタンに資源開発などの権益を持っている中国としては、経済協力などで関係の深いパキスタンを通してアフガニスタンの和平を実現したいねらいがあるとみられ、和平交渉が前進することになるのか注目されます。
また、習主席は「パキスタンと共にテロなどの安全保障上の脅威に立ち向かう」と述べ、隣接する中国の新疆ウイグル自治区の独立を主張する過激派勢力を念頭に、テロ対策への協力を強化していく方針を示しました。