みんなのためのバリアフリーバラエティー…お待たせ致しました!いよいよ「第3回バリシネマ祭」開幕で〜す!
(拍手)来たよ!さあ「バリシネマ祭」は障害者が登場する映画の中から「バリバラ」のメンバーがお薦めするバリアフリーな映画バリシネマを紹介していく企画です。
映画を紹介してくれるのはこちらの3組の皆さんです。
女優の大和田美帆さん。
映画通で大の「バリバラ」ファン。
同じく女優の忍足亜希子さん。
映画「アイ・ラヴ・ユー」で日本初の聴覚障害の主演女優としてデビュー。
そしておなじみお笑いコンビ松本ハウスのお二人です
この3組がプレゼンした映画の中から最後にグランプリを決定します。
決定しますよ。
手話通訳は志村治能さんです。
志村さんよろしくお願いします!よろしくお願い致します。
(拍手)それでは早速プレゼンにまいりましょう。
最初のプレゼンターは大和田美帆さんです。
よろしくお願いします!
(拍手)お願いします。
私のイチオシバリシネマはこちらです!2010年にスウェーデンで製作された映画なんですけれども日本でも昨年公開されて好評だった作品です。
主人公のシモンはアスペルガー症候群。
人に触られたりコミュニケーションが苦手なこの左のシモンが自分の理解者である兄の恋人探しをしていく中で周りの人たちを巻き込みながら成長していくというプロセスを描いたほっこりとするラブコメディーです。
ここでワンポイント解説
それでは映画のダイジェストをご覧下さい
いや〜これは「バリバラ」的にも何かすごく「バリバラ」っぽいにおいがしますけどもね。
「バリバラ」っぽいですか?これ。
このシモンという主人公のキャラクターがよくて。
アスペルガーのシモンって一見コミュニケーションが苦手に見えるんですけれども実は彼の中では非常に論理的に行動していて悪気のなさがステキだなと思うところです。
そこで私がこの映画に付けたキャッチフレーズが…。
こちらです。
アハハハッ!要するに計算なくストレートに何かね。
悪気がないんですよね。
そのシモンは兄と兄の恋人と3人で暮らしていました。
しかしシモンの奇抜な行動にこの恋人が耐えられなくて出ていってしまいます。
そこでシモンは彼女の家に押しかけて戻ってきてほしいって伝えるシーンがあるんですけれどもそのシーンで爆発するシモンの天然っぷりをご覧下さい。
(ドアベル)
(ドアベル)ちゃんときっちり下がってまた同じとこで待つとこがすごいかわいい。
ああいうね決まりきった事が好きというのも特徴ですよね。
ベル鳴らすんも3回。
きっちり3回。
これは不思議な空気感がありますね。
そう。
一見健常者の彼女が常識的な事を言っていて彼がおかしいって思われがちなんですけどもよく聞いてみるとシモンの言ってる事も一理あるというかなるほどなと。
で気付いたら彼が言ってる事も正しいんじゃないかって…。
天然やいうたってほんまにつきあってたら迷惑するわってなもうムカッとする人もおるやん。
でもちょっと見方を変えるだけでいとおしくなったりかわいく見えたりすると。
その天然さってこうシモンだけじゃなくて登場人物の中にはこのイェニファーという女性がいるんですけれども彼女の言動にもかいま見える事なんです。
次のシーンをご覧下さい。
いや〜。
ステキじゃないですかイェニファー。
そうなんですよ。
もう本当にアスペルガーだからこうしなきゃいけないっていうそういうふうな何か…そんな気がします。
何か彼女に出会った事によってシモンは随分変わっていくんですけどもイェニファーも彼のそういうところが好きになっていくんじゃないかなと。
これもう結末は言えませんが。
(キック)このあと見せてもらえないんですか?当たり前や!…という事で先入観を取り払ってくれる天然さ満載のステキなほっこりする映画が私のバリシネマです!映画っていいもんですねえ。
さあ続いてのプレゼンターは忍足亜希子さんよろしくお願いします!よろしくお願い致します。
私がイチオシするバリシネマはこちらです。
この映画は1986年にアメリカで製作されました。
主演女優はマーリー・マトリンさん。
彼女は聴覚障害がありこの映画で実際に聴覚障害のサラという女性を演じてアカデミー主演女優賞に輝きました。
おお!まずはダイジェストをご覧下さい。
ラストのシーンですけども印象的でございましてね。
そこに何のバリアもないなって。
そこに何のバリアもない?
(グレース)うん。
忍足さんこの映画の魅力は?ははあ。
テーマはこちらになります。
キャッチフレーズです。
キャッチフレーズ!はい。
キャッチフレーズは「愛と○○の境目」。
○○は何でしょう?何でしょう?この「○○」っていうのは。
(加賀谷)あああ愛と妄想の境目!ハハハッ!自分の話やん!実はこちらです。
「愛と同情の境目」。
そのシーンをご覧下さい。
どうぞ!はい!ここはね非常に印象的な一つのシーンですけどもいわゆるバッハを聴いてて「ああ君が楽しめないのに僕が楽しめる訳ない」って言った。
そのあと彼女が自らバッハをかけてそしてベッドのシーンにそのままつながっていくんですね。
そして「哀れまないで」っていうね。
大和田さんどう思われますか?いや私は今初め彼の言った「君が楽しめないものは楽しめない」っていう言葉に感動して涙出そうになったんですけどまさか彼女がそう思ってしまうとは思わずに傷つけちゃったんですねその言葉が。
難しいですね。
グレースはどう見たんですか?私は同情かなっていうふうに。
グレース先生。
要するにバッハ聴いて集中できないのはしょうがないかもしれないじゃないですか。
そのあと「君が楽しめないものは僕も楽しめないよ」っていうひと言は余計なんですかね?
(笑い声)このシーンだけでも見応えがあるというか深いというかね。
じゃあ次お願いします。
次はこちらです。
(泣き声)すごいシーンですね。
すごいシーンだった。
でもこれってしゃべれるしゃべれないだけで例えば今自分の夫の事を思っちゃったんですけど「もっと痩せてよ!」って言ってるようなもんですよね。
「痩せてよ」…。
ちょっと違います?何かそうはなれない人に向かってそうなれって思ってしまう事って私も今あるなって思ったんですけど。
本当にもうお互い許し合って近づき過ぎたからこそ何か自分の内なる要求が出てきてあそこまで発展していってしまったのかなっていう。
そうですね。
彼女の気持ちはよく分かります。
私自身も経験があります。
子どもの時の事です。
自分の声が全く聞こえないので自分はどんな声を出しているか分かりません。
周りの子どもたちに声が変声がおかしいといじめられて声を出すのが嫌でした。
今は大丈夫ですけど。
映画の中でも彼女は声を出したくなかった。
でも彼に声が聞きたい聞きたいと言われて彼女は我慢しきれず爆発したんだと思います。
という事で聞こえる世界と聞こえない世界のそれぞれ異なる世界観がぶつかり合い本音をさらけ出し本当の愛とは何かを問いかけるこの映画こそ究極のバリシネマです。
映画ってええやん。
アカデミー賞受賞作から選ぶ映画評論家浜村淳さんイチオシの名作障害者シネマ
初めにね1975年5つの部門にわたってアカデミー賞を受賞しました「カッコーの巣の上で」。
ジャック・ニコルソンが主演しましてねここにマクマーフィという男がおりまして刑務所にいるのが嫌なんで仮病を使いまして病院に送り込まれた。
ところが厳しい厳しい病院でねこれに対してねマクマーフィはことごとく反抗します。
病院へ女の子やらお酒やらいっぱい呼び集めてそうしてどんちゃん騒ぎやるんですね。
さあ怖い怖い婦長さん怒りますね。
どんちゃん騒ぎに加わった若い男の患者さんを自殺へ追いやってしまうんです。
この事でマクマーフィは怒り心頭に達しましてねついに婦長さんの首に腕をかけて命取ろうとする。
しかしそれはみんなに取り押さえられました。
そんな悪い事を婦長さんに対してやったためにロボトミーという脳手術を受けるんです。
これはね人間として存在する価値のないようなそんな形にしてしまうんですね。
管理する者と管理される者この両者の対立をねくっきりと描いてますね。
そしてね権力を持った人間が権力を持たない弱い者に対してこういう姿勢で臨むという事それはいけない。
やってはいけないという事をね強く感じるように作ってありました。
さあ次はですね1994年に作られましたアメリカ映画大ヒットしました「フォレスト・ガンプ/一期一会」お話ししましょうね。
ガンプというのはね非常にのんびり屋さん超ゆっくり屋さんという意味でフォレストはだから随分子どもの頃からいじめを受けました。
高校生の時にねいじめてくるやつから逃げるためダ〜ッと走りましてアメフトの競技場突き抜けるんですね。
俊足が認められましてアラバマ大学へ進学した時アメフト部へ入ります。
でねアメリカ代表でね大活躍を致しました。
大学出ますと今度は軍隊へ入りましてねベトナム戦争に行くんですよ。
その時もバタバタ倒れる戦友をね身の危険も顧みず助けて助けて助けます。
でベトナムで戦友だったバッバという男一緒にね「エビ取って売るという仕事やろうね」言ってたのにバッバ戦死してしまいます。
だからフォレスト一人でエビの会社始めてこれまた大もうけしてしまうんですね。
超ゆっくり屋さんであってもたとえいじめに遭っていても性格純粋でこうだと思ったその道を一直線に突き進むその事によって成功をつかむ事があるとこの映画ほほ笑ましく語っておりますね。
さあ皆さん次はですね2001年のアメリカ映画「ビューティフル・マインド」ご紹介しましょうね。
主演はあのラッセル・クロウですね。
ここにジョン・ナッシュという非常に数学に優れた頭を持った若者おりました。
1947年にプリンストン大学院へ入りまして数学科を専攻するんです。
研究研究研究勉強勉強で脇目も振らないんですね。
そのころから統合失調症という病気を患い始めます。
幻を見ます。
妄想を思い浮かべたりします。
政府はある軍事施設に彼を雇い入れましてね大変な役目を申しつけるんです。
それは通信の暗号を解読せよってこれ大変なプレッシャーなんですね。
重圧重圧これやってるうちにね病気はだんだんひどくなっていくんです。
10年の間入院退院を繰り返すようになります。
でもそれを奥さんががっちりと支えていってくれるんですね。
これハラハラドキドキさせると同時に感動感動の映画になっております。
「ビューティフル・マインド」ご紹介しました。
映画っていいもんですね。
さあそれでは最後のプレゼンターは松本ハウス!お願いしま〜す。
僕たちがお薦めしたい映画はこちら!
(キック)この映画はですねフィンランドのあるパンクバンドのドキュメンタリー映画なんですけれどもただ4人のメンバー全員が知的障害者なんですね。
全員なの?
(キック)そうなんですよ。
(加賀谷)実は彼らはもう既にレコードデビューしていてイギリスとかドイツとかに海外ツアーも行ってちゃんとお客さん集めてるんです。
すごいね。
本当にかっこいいんですよ。
かっこいいです本当に。
ビビりますよ。
まずはですねそのダイジェストをご覧下さい。
すげえ!やばいやばい。
すごいでしょ。
グランプリもらっていいですよもう。
いやいや早い早い。
いや実はですね僕パンク大好きなんですよ。
でこんな風体ですけど実はあのパンクバンドのボーカルやってた事もあるんですけれどもパンクロックの中で大事なものはこう世の中に対する不満だったり怒りだったりそういうものをバコ〜ンとぶちかますのが大事でかっこいいんですよ。
そういう主張だよね。
ここで僕たちが付けたキャッチフレーズがあります。
それがこちら。
そのままやんか!「やってらんねえぜ」っていう。
本当なんですよでも。
彼らが自分たちで作詞作曲してるんですけどその作詞作曲が全てやっぱりもう彼らの立ち位置に立った不満なんですね。
そこの目線やねんや障害者の。
そうなんです。
説得力ありそう。
まずはですね個人的な不満や怒りが込められてるフレーズがありますのでご覧下さい。
いや〜本当にもうどんどんテンション上がってくるんですけどね。
これ以上上げない方がいいよ。
玉木さんどうですか?今までのところ。
そうなんです。
あれどういう事なん?
(キック)「コーヒーはもらえない」というのはまずフィンランドというのは世界で2番目にコーヒーの個人消費率が高い国なんですね。
ですからみんなコーヒーに愛着があるんですよ。
でも障害をもってるって事で施設ではやはりコーヒーにはカフェインとか入ってるので制限されてるんですね一日に飲む量というのが。
それで好きなコーヒーを飲めないそんなに。
言ってみれば…自分で管理すればいいだけの話じゃないですか。
(加賀谷)ここでは彼らの個人的な不満だったんですけど一方でこのパンクの神髄でもある社会に対する不満。
それが爆発した名フレーズがありますのでご覧下さい。
いや〜かっこいいパンクスだ。
かっこいい。
これ「少しばかりの敬意」。
これありますよね。
少しばかりでいいんです本当に。
ああ〜。
そうなんですよシュウさん。
多くは望んでないんです。
でもこの言い方がね玉木さん。
敬意っていうのはある意味英語で言うたらリスペクトで認めてほしいって事ですよね。
…っていうのが多分これやと思うねんね。
本当に自分の生き方は自分で決めるんだっていうそういうふうな主張がすごい伝わってきましたね。
はい。
という事でこの映画障害者の魂の叫びというよりももう人間の本来持ってる心の声を見せつけるクールでアナーキーな映画「パンク・シンドローム」こそ究極のバリシネマです。
何やそれ!「第3回バリシネマ祭」。
ノミネートされた3本のバリアフリーな映画バリシネマが出そろいました。
さあこの中からグランプリを決めたいと思います。
プレゼンターの方は自分以外の映画から選んで下さい。
それではいいですね?皆さん一斉にどうぞ〜!おっ!「愛は静けさの中に」。
あ〜多いな。
という事で一番多いのは3つ挙がりました「愛は静けさの中に」で〜す!という事で忍足さんがねプレゼンターとしてご紹介頂きました。
グランプリでございます。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
うれしいです。
改めてその「愛は静けさの中に」の映画の魅力を教えて頂けますか?聞こえる彼と聞こえない彼女障害があってもなくても人を好きになるという気持ちは同じだと思います。
本当に皆さんに是非見て頂きたいと思います。
是非また次回乞うご期待という事で今日は皆さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました〜。
2015/04/26(日) 19:00〜19:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「第3回 バリシネマ祭」[解][字]
映画を通してバリアフリーを考える「バリシネマ祭」の第3弾。今回はラブコメからアカデミー賞映画まで3本。出演者がイチオシ映画をプレゼン。最後にグランプリを決定!
詳細情報
番組内容
映画からバリアフリーについて考える「バリシネマ祭」の第3弾。出演者が自分のオススメ映画をプレゼン、グランプリを決める。今回紹介するのはアスペルガー症候群を取り上げたラブコメディー「シンプル・シモン」、聴覚障害者の恋愛を描いた「愛は静けさの中に」、知的障害者のバンド活動を描いた「パンクシンドローム」の3本。映画評論家・浜村淳さんイチオシ障害者シネマのコーナーも必見!【ゲスト】松本ハウス、大和田美帆
出演者
【ゲスト】松本ハウス,大和田美帆,忍足亜希子,浜村淳,【出演】大橋グレース,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳
ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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