日本のお家芸医療技術とロボット技術
この2つが合体したら
すごいものができると思いませんか?
それを本当に合体させようとする人がいる
ロボットを作る専門家だ
手元のコントローラーを動かすと
その先にある機械も同じように動く
まるで人の手のように動く
これは一体?
外科の手術を支援するロボットです
医師の手術をサポートする…
細い針穴に糸を通す
素人では手ブレが起きて難しいことでも…
ご覧のとおり
こういうロボットが普及すれば安全な手術が受けられる
患者にも医者にもやさしい夢の医療の扉を開きたい
Ihaveadream
東京医科歯科大学で研究を行う川嶋
と言っても医者ではなくロボットを作る工学博士だ
川嶋が作る手術支援ロボットとはどんなものなのか
ここに医師の方が執刀医の方が座って内視鏡…これおなかの中の手術で患者さんがそちらに寝てる感じ基本的におなかの中なので見えませんので内視鏡カメラを差してお医者様はこちらのモニターを見ながらおなかの中の作業をする
医師はこのコントローラーでロボットを操る
実際に手術器具を持つのはロボットで
医師の手の動きを忠実に再現する
動かすのはあくまで人間
ロボットは医師の手に合わせて動き
手術をサポートする
だから…
あたかもおなかの中に自分の手があるような感覚でおなかの中で手術ロボットが動いてくれる
なるほど
でもそもそもロボットは…
その答えがよくわかるという実験にスタッフが挑戦
直接手で器具を扱うのとロボットでは
どう違うのかを比較してみる
課題はわずか0.2ミリの手術用の糸を針の穴に通すこと
3Dモニター用のメガネをかけまずは手持ちから
「へったくそ」と思ったあなた
これホントに難しいんですよ
ドラマで医者の役をしている僕にはわかる
素人にできるもんじゃないですから
あッ通った通った…OKOK…これで1回離してもらって…
初めてにしては上出来
では今度はロボットで
どうです?この安定感の違い
惜しい!
そうロボットは手ブレを防いでくれる
だからより正確で安全な作業が可能になる
うまいですね
なんて言っている間に出来ちゃった
だいぶ早いですうまいですかなりうまいです
もちろんロボットの手ブレ補正のおかげ
これがどんな手術に役立つのかというと…
外科手術に革命をもたらしたといわれる…
おなかを大きく切り開かず
小さな穴をいくつか開けて
そこから手術器具を差し込んで行われる
おなかの中の様子は内視鏡カメラで捉え
モニターで確認
傷口が小さいので患者の負担が少なくて済む
一方で遠近感や触覚が伝わりにくいなど
一般の開腹手術に比べて難しく
医師の高い技術が欠かせない
最近複数の死亡例が報告されたのもこの手術だ
川嶋が開発しているのは
…するロボット
こういうロボットが普及すればどなたでも安定して安全な手術が受けられる
このロボットは…
手の動きの比率を変えることによって細かい動きに変換することができます
手の動きとロボットの動きの比率を自在に調節できるので
細かい作業が楽に行える
さらに第3のメリットが
それは驚きの未来予想図
…も理論的にはできる
例えば東京にいる医師が
遠い離島にいる患者の手術をする
そんなことが理論的には可能だという
インターネットを使い世界中の患者の手術ができるというのだ
ロボット開発に明け暮れる川嶋
毎朝奥さんと出かける犬の散歩でリフレッシュしている
大学では見せない川嶋の意外な素顔を
奥さんが明かしてくれた
パソコンとか電気系とか苦手でこの前も電子レンジが壊れた壊れたって言うんですよそれで修理に来てもらったら別に壊れてなくて…開け閉めするときに電気がパカッとつくじゃないですかそれが半分切れてただけだったんですよあったまりが半分だとかずうっと言っててこっち側には置くなとか言ってそう言われればそんな気がする…とか言ってたらよく考えたらマイクロウエーブだよね健嗣さん電気とマイクロウエーブは違うよねそりゃそうだねって…結構…割とボケてます
ロボットが作れるのに家電は苦手なんですね
子どもの頃から動物が好きだった川嶋
外科医の祖父エンジニアの父の背中を見て育った
そのせいなのか
まるで2人の仕事を合わせたような
手術支援ロボットを開発するという道を歩む
1号機を作ったのは11年前
何もかも手探りの中でのスタートだった
翌年には2号機を作り
さらに翌年には3号機
そしてついに針をつかみ
縫うことができるようになった
その成果を現場の医師たちに見てもらったのだが…
それが3年間の努力の答えだった
そのとき心に浮かんだのは大学の恩師香川先生の言葉
いい頭と悪い頭ってあるけど強い頭と弱い頭もあるって言われたんです要するに耐久性強いっていうのは耐えられる…ずっと考え続けられるとかすぐ諦めないそれが工学系には一番大事ですって自分より頭いいなと思う人は山ほどいるわけですよこういう世界で自分のポジションをちゃんと維持していくというのは自分にとって何ができるかなと思ったときにコツコツ粘ることかなってすごく大切にしてますけどね
川嶋は諦めず考え続けた
そんな努力のかけらが集まってできたのが川嶋の夢
自分にできることを地道にコツコツ続けていたら
いつの間にか夢が大きく育っていた
ああそうだなと思って自分はコツコツやっていく中からこういう夢ができてきたのかなとすごく感じます
その夢がもう少しのコツコツで花開く
実は手術支援ロボットの開発は世界中で行われ
既に普及しているものもある
有名なのが…
アメリカの企業が開発したこのロボットは
世界で2000台以上が販売され
日本でも200台ほどが稼働している
えッ?もう出来ているのならこれでいいじゃないかって?
実はダ・ヴィンチといえども万能ではない
ダ・ヴィンチは…要するに触覚のフィードバックがないんで硬さとかがわからないそれがもし正確に…いわゆる手と同じようにフィードバックがあればかなり大きな武器になると思うんですね
既存のロボットには触覚がない
臓器などに触れた感覚が手に伝わらないのだ
このロボットの動力は電気
触った感覚を医師の手に伝えるには専用のセンサーが必要で
装置が複雑になり大きくなってしまう
そのため実現が難しい
しかし…
今実は私の手にはぶつかったっていう感じが伝わってくる今ぶつかったなっていうのが今手に返ってきてるんです
なんと…
川嶋のロボットにはある
常識を打ち破ったのはこのロボットアームの構造
電気ではなく空気で動く
これおなかから出し入れする部分なんですけれどもここ見ていただくとこいつが伸びたり縮んだりする実はこれが空気圧シリンダーと呼ばれてタイヤの空気入れとか注射器をイメージしていただければ…
これがその断面図
右から空気を入れると引っ込み左から入れると押し出す
こうして力を伝えているのだ
空気のいいところは押したらそれが直接ぐっと力になる外から何かぐっと力が加わってもそれが直接中の圧力に跳ね返るここがこのロボットのミソで…
例えば自転車のタイヤに空気を入れると
次第に空気がたまって押し返される感覚
あれと同じこと
ですんで原理的には外に何かポーンってぶつかったらそれが直接根元の圧力に感知できるのでここに電気的なセンサーは一切ないのにかんしに何かボーンってぶつかったらそれをお医者様に反力として提示できる
開発から11年
空気圧で触覚まで手に入れたロボット
現場の厳しい声を受けコツコツと改良を重ねてきた川嶋
次の医師によるテストは3日後だ
その前に世界一を誇る
メイド・イン・ジャパンの産業ロボットをご紹介
まずはこちら
世界一の力持ちロボット…
車のボディーを軽々と運びます
最大重量1.75トンまで持ち上げることができ
自動車の組み立て工場などで大活躍
続いては世界最速のスピードスター…
何が速いのかというと
物の色や形を正確に選別するスピード
さあよく見ていてくださいよ
これ早送りじゃありません
スピードだけじゃなくその正確さもパーフェクト
薬を仕分けしたり食品を箱詰めしたりどんな物でも選別
やっぱり日本のロボットは世界一
川嶋が目指すのも世界一の医療ロボット
製品化目前のこのエマロは
内視鏡を使った手術に革命をもたらすという
通常の手術では執刀医のほかに
スコピストと呼ばれる内視鏡カメラを操作する医師が不可欠
でも1つ問題が
スコピストは術者の目なんですね目が他人なんですコミュニケーションがすごくとれていればいいですけどとれてない人とカメラやると自分の見たくない所を見てしまったり…要するに思ったように動いてくれないということが起こり得る
そこで川嶋は執刀する…
…を開発した
動きを検知する小さなセンサーを帽子に装着
足元のペダルを踏みながら見たい方向に首を振れば
内視鏡が瞬時に反応
常に見たい場所を映し出すことができる
全国の医師たちが心待ちにしている技術だ
いつにない緊張感
世界初触覚を持つ手術支援ロボットの性能テストだ
果たして…
世界に前例のない医師の手に…
…を行うため
外科医たちが訪ねてきた
難しい腹腔鏡手術をサポートするロボットの開発は
医師の願いでもある
実際の手術を想定したテストで
川嶋のロボットはその真価を発揮する
人の手では難しい縫い方をロボットのサポートで成功させた
さらに…
糸を引っ張ってる感覚があるので例えば細い糸で縫ってるときは切れないと思いますね現行のダ・ヴィンチだと細い糸だとどうしても切れてしまうこともありますので…触覚がわかるかわからないか相当大きいのでこれはそれを実現しつつあるので画期的ですよね間違いなく
かつては使えないとまで言われたロボット
コツコツと11年ようやく認められた
川嶋も安どの笑顔
ところが…
またしても…
ドコモでは災害の発生に備えさまざまな取り組みを行っています。
日頃携帯は基地局との間で電波をやりとりして通信を行っています。
この基地局が災害時に機能しなくなった場合つながらなくなった複数のエリアをカバーできる大ゾーン基地局を全国100か所以上に設置しました。
また停電への備えとして自家発電設備や予備バッテリーを設置。
移動基地局もさらに増やすことでより広い範囲へ迅速に対応できるようにしています。
「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」の提供「エリアメール」のさらなる活用などにも取り組んでいます。
災害に強い通信ネットワークを目指して。
性能テストの途中医師が見逃さなかった新たな課題
それは…
器具の先端は開くか閉じるかだけ
しかし…
…という動きを医師たちは求めてきた
早速研究室の学生と共に改良に取りかかった
強い頭でコツコツと粘り抜く
そうすれば必ず前に進める
夢が育っていく
長年共に開発してきた医師の川嶋への思い
川嶋先生お疲れさまです先生の研究に対する意気込み取り組み静かな情熱を感じておりますその開発のスピードがやはり物を作ってそれから市販にまで向けていく売るところまでつまり現場が使えるところまで提供されないことには1つの研究が終わったことにはならないかと思いますそのスピーディーな対応尊敬しております手術部全力でバックアップしますんで今後ともよろしくお願いいたしますホントにありがたい感謝の気持ちでいっぱいですね全然スピーディーじゃねえなって自分では思ってるんですけど持ち上げていただいちゃって…と思います多くの方にご協力いただいたり賛同いただくなりみんなでこういうのを積み上げていこうという夢が…自分だけじゃなくてみんなで一緒に進んでいくものなんだなっていう感じがすごく今改めて思ってるのできちっと務めきるというかそういうのが意外と簡単なようで地道で地味かもしれないけどそれが大事なのかなって最近思ってるんです
改良版が出来上がった
あーいけるいけるあッやったじゃんここきれいに動いてるよほら
医師が求めていたゆっくりとした動き
あー甘がみができる甘がみがちょっと軽くつまむ…これいいじゃんあッいてッいいよいいよこれ
次回はがんを細胞1個単位で狙い撃つ
新世代の治療への挑戦
脳腫瘍患者2人の今
ありがとお父さんがいなかったら私生きてられない
浪花節ドクターとすご腕チームが刻んだ
涙の臨床記録
ナレーターは彼にバトンタッチ
夢の扉がLINEを始めました
番組にまつわるプラスな情報やエピソードをお届けします
さらにfacebookでは…
詳しくは番組ホームページまで
からくり名物かえうたが帰ってきた
2015/04/26(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【坂口憲二▼手術をより安全・確実にするロボット!?】
ニッポンの“お家芸”「医学×工学」で医療の新時代を拓く
詳細情報
番組内容
日本が世界最高レベルを誇る、『医療』と『ロボット技術』。
この異なる分野が融合したとき、大きな夢が動き出した。
お腹を大きく切開せずに行う腹腔鏡手術。
その際、執刀する医師を“強力にサポートするロボット”が生まれようとしている。
開発を手がけるのは、川嶋健嗣・工学博士。
番組内容2
医師が手元のハンドルを操作すると、それに連動したアームや鉗子などの手術器具が
自身の手のように動き手術を行う仕組みだが、人間の手では生じてしまう「手の震え=手ブレ」を抑えながら、0.1ミリ単位の細密な動きを可能にし、“より安全・確実・スピーディーな手術”を実現できるという。
川嶋が目指す「患者にも医師にも優しいロボット」開発の最前線に迫る。
出演者
【ドリーム・メーカー】 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 川嶋健嗣 (46歳)
【ナレーション】坂口憲二
音楽
小田和正「やさしい雨」
関連URL
■番組HP
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/
■twitter@yumetobiplus
http://twitter.com/yumetobiplus
http://www.facebook.com/yumetobiplus
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:2759(0x0AC7)